【樹木葬を選んだ芸能人】近年人気が高まる樹木葬・自然葬とは?

女優の市原悦子さんが行ったことでも注目を集めた樹木葬は、墓石の代わりに樹木や花を墓標とする、新しいタイプの埋葬方法です。”自然に還る”というコンセプトだけでなく、費用を安く抑えやすい点や、承継者を必要としない永代供養墓が多いという点も、近年人気が高まっている理由でしょう。

そういったコンセプトの埋葬方法は自然葬と呼ばれ、その他にも様々なスタイルがあります。今回は樹木葬を行った市原悦子さんの例を中心に、自然葬を行った芸能人もご紹介。樹木葬とは実際にどういうものなのかを合わせて見ていきましょう。

 

樹木葬を行った芸能人【市原悦子】さん

1999年に初めて許可されて以来、徐々に一般的になっている樹木葬。樹木葬を行った芸能人としてまず名前が上がるのは、女優の市原悦子さんでしょう。

2019年1月に残念ながら帰らぬ人となった市原さんは、生前の意思によって樹木葬として埋葬されました。

市原悦子さんが樹木葬を選んだ理由・根底にあった想い

市原さんの夫であり演出家の塩見哲さんが2014年に永眠。おしどり夫婦として評判だったお2人ですが、市原さんは長年連れ添ったパートナーを「コンクリートの下に眠らせるのはかわいそう。自然に返したい」と語ったといわれています。そして塩見さんを先に樹木葬として送り出したのです。

その後、市原さんは闘病生活を経て永眠。生前の市原さんの願いに沿って、塩見さんの遺骨に寄り添うように納骨されました。そのお墓には墓標となるプレートが置かれていますが、2人の名前が刻まれているそうです。

市原悦子さんの樹木葬が行われた寺院

市原さんと塩見さんが眠る墓地は、千葉県の真光寺の樹木葬墓苑です。

  • 都心から1時間ほどの立地
  • 遺骨は骨壺から出し、大地に還るように埋葬
  • 明るい木立が美しい大規模な樹木葬墓地

上記に合わせて、さらにこの墓苑の大きな特徴となるのが「自分で好みの場所を選べる」という点です。

ご家族で利用できる「森の苑」プランは様々な樹木のもと、見晴らしを合わせて場所を選ぶことができます。また、お二人まで利用できる「野花の苑」プランは山野草が可愛らしく彩るお墓で、こちらも敷地内のお好みの場所を選ぶことができます。

費用は40万円からとなり、真光寺縁の会へ入会することで墓地を利用できます。

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そもそも樹木葬とはどんなお墓?

漠然と”自然豊かな土地に還る”というイメージがある樹木葬ですが、実際にどのようなお墓なのでしょうか。樹木葬の条件ともいえるような特徴を4つ、ピックアップしました。

1:墓石を使わないお墓で自然葬の一種

墓石の代わりに桜やハナミズキ、紅葉などの樹木の下に埋葬する樹木葬。

木々が生茂る自然の中に埋葬する「里山タイプ」と、樹木ではなく草花で彩ったり、芝生で整えられたりと公園のように見せる「公園型」、限られたスペースにシンボルツリーや花木を植える「庭園型」の3つに分けられます。

2:永代供養であるため、お墓を承継する必要がない

樹木葬は墓石をもたないスタイルであるため承継する必要がなく、承継者を必要としない永代供養墓がほとんどです。供養は決められた期間を経てから、合祀となることが多いです。

また、墓地の管理も霊園が行ってくれることが多く、掃除などの管理を引き継がせる必要もありません。核家族化が進む現代の日本において、ニーズに合ったスタイルといえるのではないでしょうか。

3:費用が比較的安く済む

樹木葬だと費用を安く抑えやすいという理由として、墓石を使わないこと、個人のための広いスペースを必要としないことがあげられます。ただし埋葬方法によっては個別のスペースを設ける場合もあり、事前の確認が必要です。

個別型 集合型 合祀型
一般墓と同様に個人のスペースを設けて埋葬。個人で樹木などを選べるが、樹木葬としては割高になる場合も。 シンボルとなる樹木の下をいくつかの区画で分け、他人の遺骨と同じスペースに埋葬。個人のスペースはなくなるが、個別型よりは割安に。 シンボルとなる樹木の下に、骨壺から遺骨を取り出して埋葬。遺骨を他人とまとめるため、3つの埋葬方法の中でも特に費用を安く抑やすい。

また、墓石の代わりとなるプレートや石碑を用意すれば、それだけ費用はプラスされます。

4:遺骨の納骨方法(=骨壺を使わない)

樹木葬の場合、”自然に還る”というコンセプトから遺骨を粉砕し、骨壺を使わずに土に還す方法、布などで包んで土に埋葬する方法が一般的です。

しかし骨壺を使わないことで、後々お墓の引越しなどで遺骨を取り出したい場合、対応できなくなることもあります。そういった場合に備えて、骨壺を使用する霊園も存在します。

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その他の「自然葬」を行った芸能人・著名人

樹木葬は比較的新しい埋葬方法ですが、自然葬となるとその歴史はとても長いものになります。

古いものでは、786年〜840年に存在した淳和天皇の「山林散骨」だといわれていますが、自然葬として注目されるようになったのは生活スタイルが変化してきた近年のことです。

遺骨をお墓ではなく、パウダー状(粉骨)にして自然に還す散骨。還す場所によって「海洋散骨」「山林散骨」などと呼ばれることもありますね。

これまでにどんな芸能人・著名人が自然葬を選んできたのでしょうか。

石原裕次郎

  • 職業:俳優
  • 没年:1987年7月17日
  • 散骨方法:湘南の海への散骨

昭和の大スターである石原裕次郎さんは海をこよなく愛していたことから、湘南の海への「海洋散骨」となりました。当初は周囲の反対を受けて断念しましたが、その後遺骨の一部を無事に散骨。分骨された遺骨の一部は現在、神奈川県横浜市鶴見区の總持寺にあるお墓で眠っています。

荒井注

  • 職業:コメディアン・俳優
  • 没年:2000年2月9日
  • 散骨方法:オーストラリア、ケアンズ沖での散骨

ザ・ドリフターズのメンバーとして活動した後、脱退(その後任として志村けんさんが加入)。俳優としても活動した荒井注さん。海が好きだった荒井さんの意思により、遺骨はオーストラリアのケアンズで散骨されました。

立川談志

  • 職業:落語家
  • 没年:2011年11月21日
  • 散骨方法:ハワイのハナウマ湾など計3ヶ所の海で散骨

落語家の立川談志さんは、生前から家族に「骨を海に撒いて欲しい」と希望。東京都文京区の浄心寺本郷さくら霊園にお墓があり納骨されましたが、遺骨の一部は分骨され、談志さんお気に入りのハワイの海の計3ヶ所で散骨されたそうです。また、分骨となったその他遺骨の一部は、娘さんが手元で保管しているといわれています。

ヴィヴィアン・リー

  • 職業:女優
  • 没年:1967年7月8日
  • 散骨方法:イングランド南部のティッカレジ・ミル湖にて散骨

「風と共に去りぬ」でスカーレット・オハラ役を演じたイギリスの女優ヴィヴィアン・リー。その遺骨は粉骨にされ、生前の本人の希望により、イングランド南東部のティッカレジ・ミル湖にて散骨されました。

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周囲の理解を得て、納得の樹木葬を

多様なスタイルがある自然葬のなかでも新しいスタイルである樹木葬。その人気が高まる一方で、周囲の理解を得にくい場合もあります。

どんな埋葬方法なのか、どんな場所に墓地があるのかなどを事前にしっかり調べ、ご自身やご家族も納得した上で樹木葬を選ぶことが大切ですね。

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