【第17回】お墓の消費者全国実態調査(2026年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向

「お墓」が負担にはならない。自由で便利なパーソナル供養の形へ

超高齢社会を背景に需要が高まる「終活」に関するさまざまなサービスを提供する株式会社鎌倉新書(東京都中央区、代表取締役社長:小林 史生、東証プライム:6184、以下:当社)が運営する日本最大級のお墓に関するポータルサイト「いいお墓」は、2026年1月に実施した「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」の調査結果を発表しました。

お墓の消費者全国実態調査について

実施の背景

当社が運営する日本最大級のお墓に関するポータルサイト「いいお墓」は、お墓の購入を検討している方に、適切な霊園・石材店のご紹介を行っております。

現在、供養の形は急速に多様化しており、相談現場では「自分たちのライフスタイルに最適な供養形態がわからない」「後悔のない選択をするための判断材料を求めている」といった、情報の多さゆえの迷いや不安の声が多く寄せられています。一生に一度の重要な決断において私たちがお手伝いできることは、WEB メディアやお客様センターを介した質の高い情報の提供と、一人ひとりの状況に寄り添った適切なご提案であると考えています。

そのためには、刻々と変化する生活者の実態を正確に捉え、広くお伝えしていくことが不可欠です。これからお墓探しを始める方の一助になりたいという思いから、実際に「いいお墓」を利用された方々のリアルな声を調査し、毎年「お墓の消費者全国実態調査」として公表しています。

■調査概要

調査名 :第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)
調査対象:2025年1月~同年12月にお墓に関するポータルサイト「いいお墓」経由でお墓を購入した方
調査期間:2026年1月16日(金)~1月30日(金)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:1,267件

※回答結果(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値が100%にならない場合があります。
※「いいお墓」経由でお墓を購入した方にアンケートを送付し、回答結果を集計しています。

調査トピックス

  1. 購入したお墓の種類では「合祀墓・合葬墓」が「一般墓」「納骨堂」を上回る結果に
    ― その一方、一般墓が 15.2%、樹木葬が 47.4%、納骨堂が 15.5%とそれぞれ微減
  2. お墓の平均購入金額は、一般墓152.0万円、納骨堂81.5万円、樹木葬71.7万円
    ― 一般墓は前年より微減、納骨堂と樹木葬は微増傾向
  3. お墓を購入する際に重視した点は「お墓の種類」が50.0%で最多、次いで「金額」43.9%、「継承者不要」38.8%、「お墓参りにアクセスのよいエリア」が38.4%と続く

調査結果

1. 購入したお墓の種類では「合祀墓・合葬墓」が「一般墓」「納骨堂」を上回る結果に
― その一方、一般墓が15.2%、樹木葬が47.4%、納骨堂が15.5%とそれぞれ微減

購入したお墓の種類について2025年と2026年の調査結果を比較すると、お墓の選択における「樹木葬」の定着とともに、供養形態の多様化が進んでいることがわかります。
樹木葬の割合は2025年の48.5%から2026年には47.4%となり、微減となったものの、依然として約半数に近い層に選ばれる主流の形態となっています。注目すべきはその他の形態の推移で、2026年には「合祀墓・合葬墓」が16.4%となり、伝統的な墓石を建てる「一般墓」の15.2%や「納骨堂」の15.5%を上回る結果となりました。

これらの数値の推移から、供養の形が「家で代々引き継ぐもの」から「管理の負担を抑え、個人の志向に合わせるもの」へと変化している現状が窺えます。特に、継承者を必要としない合祀墓や樹木葬、利便性の高い納骨堂が選ばれている背景には、将来的な墓守の負担を軽減したいという現代的なニーズが反映されています。

一般墓:墓地に区画を設けて設置する墓石型のお墓
樹木葬:墓域内を樹木や草花で飾ったお墓(自然葬、樹林墓地なども含む)
納骨堂:主に室内にある棚式やロッカー式のお墓(堂内陵墓も含む)
合祀墓・合葬墓:複数の遺骨をひとつのお墓に埋葬し、その墓所の管理、運営者が遺族に代わって永代にわたって供養をするお墓
その他散骨・手元供養など


2. お墓の平均購入金額は、一般墓152.0万円、納骨堂81.5万円、樹木葬71.7万円
― 一般墓は前年より微減、納骨堂と樹木葬は微増傾向

▼一般墓
一般墓の平均購入金額は152.0万円で、前年(155.7万円)より3.7万円減少しました。過去の推移を見ると、一般墓は2021年の169.0万円から緩やかな減少傾向にあり、今回もその流れを引き継ぐ形となりました。このうち墓石代の平均が101.7万円、土地利用料の平均が46.5万円となり、一般墓の購入にかかる費用は主に「墓石代」「土地利用料」「その他諸経費」が合算されたものになります。
一般墓は、墓石の種類やデザイン、石材のランクによって価格が大きく変動します。区画が広いほど費用は高くなり、特に都市部では土地代(永代使用料)の影響で高価格帯を維持する傾向にありますが、近年はニーズに合わせた「区画の小型化」が進んでいることも平均金額の推移に影響を与えていると考えられます。
また、一般墓は他の形態と比較して初期費用は高額ですが、家族単位での利用が前提となっています。そのため、長期的な視点で見れば、家族一人ひとりが個別に永代供養墓(樹木葬や納骨堂など)を購入するよりも、結果として一基あたりの総額を抑えられる場合があることも、根強い支持の理由といえます。

▼納骨堂
納骨堂の平均購入金額は81.5万円で、前年(79.3万円)より2.2万円増加しました。過去数年間の推移を見ても、納骨堂の価格は大きな変動は見られず安定しています。
納骨堂は「ロッカー式」「仏壇式」「墓石式」「自動搬送式」などの種類があり、種類によって価格帯が大きく異なるのが特徴です。例えば、墓石型の納骨堂では墓石代が発生するため価格が高くなる傾向にありますが、コンパクトなロッカー型は価格が抑えられるケースが多く、予算に合わせた選択が可能です。
納骨堂は都市部を中心に人気が高く、近年では継承不要のプランが主流となっています。特に個人や夫婦単位での契約に適しており、家族単位でお墓を持つ一般墓とは異なる需要に対応しています。また、屋内に設置されるため、天候に左右されずお参りできる利便性の高さも支持される理由となっています。

▼樹木葬
樹木葬の平均購入金額は71.7万円で、前年(67.8万円)より3.9万円増加しました。価格の推移を見ると、これまでは60万円台で安定していましたが、今回は過去と比較しても高めの水準となっています。樹木葬は墓石を使用しないことが多く、一般墓と比べて低価格で購入できる点が特徴ですが、近年は個別区画の充実や意匠性の高いプランが増えており、購入単価が底上げされている可能性があります。
樹木葬には「合同供養タイプ」「個別区画タイプ」といったバリエーションがあり、その選択によって費用が変動します。個別区画では永代供養料や専用プレートの設置費用などが加算されるため、価格が高くなるケースもあり、一方合同供養の場合は比較的安価に購入できる傾向が見られます。
また、樹木葬の大きな特徴として、維持費の負担が少ないことが挙げられます。一度購入すればその後の管理費が不要なプランが多いため、次世代に負担をかけたくない層に選ばれる大きな理由となっています。

3. お墓を購入する際に重視した点は「お墓の種類」が50.0%で最多、次いで「金額」43.9%、「継承者不要」38.8%、「お墓参りにアクセスのよいエリア」が38.4%と続く

お墓を購入する際に重視した点を分析すると、現代の消費者がお墓選びにおいて「お墓の種類」「金額」「継承者不要」「お墓参りにアクセスのよいエリア」の4点を特に重視していることが分かります。

最も回答が多かったのは「お墓の種類」で、半数にあたる50.0%の人が選択の基準として挙げています。次いで「金額」が43.9%と高い割合を占め、3番目には「継承者不要」が38.8%で続くことから、納得感のある供養の形を予算内で選びつつ、後の世代に負担を残さないことを強く意識している様子が見て取れます。また、僅差の38.4%で「お墓参りにアクセスのよいエリア」が4番目に入っており、現代のお墓選びにおける判断基準のひとつとなっています。

お墓を購入する際に重視した点を年代別に分析すると、世代によってお墓選びの優先順位が異なることが分かります。
39歳以下の若年層においては、全体平均で2位だった「金額(55.3%)」が1位となり、次いで「継承者不要(39.5%)」が2位にランクインするなど、予算面と将来の管理負担の有無を最優先に判断する、現実的な傾向が顕著です。
これに対し、40~64歳の世代では「お墓の種類」が1位(51.2%)となり、自分たちの価値観に合う供養の形式を重視する姿勢が強まります。特に50代・60代では、1位のタイプに続いて「金額(46.1%)」、3位に「継承者不要(40.0%)」が続き、納得感のある形式を前提としつつ、コストや将来の墓守の負担を総合的に判断しています。
また、65歳以上の層になると、「お墓参りにアクセスのよいエリア」や「園内の雰囲気」を重視する割合が他世代より高まる傾向にあり、実際に足を運ぶ際の利便性や、自分たちが眠る場所としての環境面をより見極める姿勢が見て取れます。

このように、若い世代が「コストと管理リスク」の合理性を突き詰めてお墓を選んでいるのに対し、年齢が上がるにつれて「次世代への負担軽減」と「現地での快適さ」のバランスを重視するようになるという、世代間での視点の違いが鮮明になりました。

まとめ

本調査は、日本全国の消費者のお墓選びに関する実態を明らかにするために毎年実施しており、今年で17回目を迎えました。社会の変化とともに、お墓のあり方も変化し続けています。かつては「家族が代々受け継ぐもの」として一般墓が主流でしたが、ライフスタイルの変化や価値観の多様化により、個人単位で選ばれるお墓の比率が高まっていることが今回の調査でもあらためて浮き彫りとなりました。

購入したお墓の種類では、「樹木葬」の選択をした方が47.4%と、依然としてお墓の主流となっている点は象徴的です。次いで「合祀墓・合葬墓」が16.4%となり、伝統的な「一般墓」(15.2%)や「納骨堂」(15.5%)を上回る結果となりました。これまで一般墓や樹木葬の影に隠れていた合祀墓が、納骨堂や一般墓を抑えて2番目となったことは、今回の調査における大きな転換点といえます。家制度の変化や核家族化の進行、さらには将来的な墓守の不在を見据え、より合理的で負担の少ない供養の形を求める社会構造の変化が、お墓のあり方を根本から塗り替えつつあります。

また、お墓を選ぶ際に重視するポイントとして、「お墓の種類」(50.0%)、「金額」(43.9%)、「継承者不要」(38.8%)「お墓参りにアクセスのよいエリア」(38.4%)が上位を占めており、自身の価値観に合う形式を予算内で選びつつ、後の世代に負担を残さないことを最優先する傾向が強まっています。一方で、「施工会社・販売会社の信頼度」(3.2%)や「他の購入者の口コミ、評価」(3.2%)といった項目は極めて低く、消費者がブランドや他者の評価よりも、自身の条件や家族の事情を優先して主体的に選択していると言えるでしょう。

平均購入金額に関しては、一般墓が152.0万円と前年(155.7万円)より減少したものの、依然として150万円を超える高い水準にあります。一方で、納骨堂は81.5万円、樹木葬は71.7万円となっており、一般墓の約半分の予算で用意できる選択肢として定着しています。中でも樹木葬は、かつての50万~60万円台から上昇傾向にあり、需要の拡大とともに「個別区画」や「デザイン」にこだわった高付加価値なプランが選ばれるようになり、購入単価が底上げされている可能性が考えられます。

お墓選びは今や「埋葬の場」の選択を超え、個人の生き方や家族のあり方を反映する重要な意思決定となっています。かつて「家で引き継ぐもの」だったお墓が、合祀墓の躍進に象徴される「負担の軽減」と「個の尊重」を優先した形へと移行している事実は、社会の価値観の変化そのものと言えます。

私たちは今後もお墓のあり方の進化を注視し、本調査がこれから購入を検討される皆さまにとって、納得感のある「より良い選択」の一助となることを願っています。

回答者について

鎌倉新書の「いいお墓」とは

日本最大級のお墓に関するポータルサイトです。全国で10,000件以上の霊園・墓地情報を有しています。お墓の相談実績は年間32万件超あり、エリア・口コミ・価格などご希望に合わせてお墓を探すことが可能です。タイプ別の費用価格や購入者の口コミ、建墓のポイント、石材店の選び方、またお墓の引越し改葬・墓じまいなど、お墓探しに役立つ情報も提供しています。
「いいお墓」公式サイト:https://www.e-ohaka.com/

鎌倉新書について

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会社名  :株式会社鎌倉新書
設立   :1984年4月17日
市場区分 :東京証券取引所プライム市場(証券コード:6184)
本社所在地:東京都中央区京橋2丁目14-1 兼松ビルディング3階
代表者  :代表取締役社長COO 小林 史生
資本金  :10億5,802万円(2025年1月31日現在)
URL   :https://www.kamakura-net.co.jp/

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