九州地方は古くから、大陸の文化の影響を受けており、お墓選びにも独自の傾向があることをご存知でしょうか?
実は、九州地方、なかでも福岡は納骨堂の数が全国で一番多い地域です。
福岡では、ほとんどの寺に納骨堂が隣接されていて、それぞれの寺院の檀家専用に納骨堂が設けられています。寺の納骨堂のほとんどは、本堂から直接入ることができ、家ごとに仏壇のようなスペースになっていて、位牌が安置されています。
また、地域ごとに檀家でなくても入ることができる一般向けの納骨堂もあります。
今回は、納骨堂の費用や特徴と、いいお墓サイトが厳選した九州「福岡」でおすすめの納骨堂を、ランキング形式でご紹介します。
福岡のおすすめ納骨堂5選
惜しくもTOP5外!でも問い合わせの多い霊園をまとめました
・祥雲寺 光明(福岡県糟屋郡新宮町三代593)
・白香苑(福岡県北九州市八幡西区上香月1-1-1 筑豊電気鉄道線 筑豊香月駅)
・清法山 福岡徳純院 永代供養・納骨堂(福岡県福岡市東区下原197-5)
・ささぐり極楽霊苑 永代供養墓(福岡県糟屋郡篠栗町大字津波黒字極楽111-1)
・博多霊苑 永代供養(福岡県粕屋郡須恵町佐谷1134)
・ひびき灘公園墓地(ひびき霊園) 樹木葬・納骨堂(福岡県北九州市若松区大字有毛781 JR鹿児島本線「折尾駅」)
・宝積寺 永代供養塔(福岡県宗像市日の里2-1-5 JR鹿児島線「東郷駅」)
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納骨堂とは?
「納骨堂」はお墓のスタイルの一つです。お墓は、主に「一般墓」「永代供養墓」「樹木葬」「納骨堂」という4つの形式に分けられ、「一般墓」は伝統的なスタイルのお墓であること、「永代供養墓」は継承者がいなくても購入でき管理してもらえること、「樹木葬」はシンボルツリーを植える、または庭園墓地の中などで自然と共に眠ること、といった特徴をそれぞれ持っています。また、最近では、遺骨を粉末化して、野山や海などに撒く「散骨」という葬送方法なども出てきました。
このように多様化するスタイルの中で、元々遺骨を一時的に収蔵するための施設であった「納骨堂」も、現在では遺骨を祭祀する施設としての役割を持つようになりました。
納骨堂の遺骨を屋内に収める納骨のスタイルは、近年注目を集めています。お寺などにも新たに建立されています。理由として、屋外の墓地と比べて天候にも左右されず、自分たちで掃除をする必要がないうえ、多くの場合アクセスのよい場所にあるためお参りをしやすいことなどがあげられます。
納骨堂にはいろいろな形式がある
また、「納骨堂」にも、さまざまなタイプがあります。主に「ロッカー式」「仏壇式」「自動搬送式」「室内墓地型」の4つに分けられます。
ロッカー式
ロッカー式は、ロッカーのように棚が区分けされており、そこに骨壺を納めるスタイルです。納骨堂に扉があり、参拝時に納骨壇を開くタイプと、納骨壇の前に参拝用のご本尊が用意されたタイプの2種類があります。比較的価格が安いのがメリットです。
仏壇式/霊廟(れいびょう)型
上段と下段に分かれており、上段には位牌を安置する仏壇を、下段には遺骨を収蔵する構造になっています。戸別の仏壇のため、家族で継承ができ、遺影やお花を飾ったり、お供え物を捧げたりすることも可能です。
自動搬送式/コンピューター制御型
最新のテクノロジーが投入されたタイプで、最も現代的な納骨堂です。専用カードやタッチパネルの操作で、ご遺骨やお位牌が自動的にお参りスペースに運ばれてくるパターンが一般的です。なかには、24時間営業や、遺影がスクリーンに投影されたり、故人が好きだった音楽が流れたりするところもあります。
このような新しいタイプの納骨堂は、施設が充実しており、お参りも個別の参拝ブースでゆっくりできることが多いようです。
室内型墓所/墓石型
施設内に墓石を建てた屋内にある霊園というイメージの納骨堂です。他のタイプの納骨堂と違い、お花や線香を供え、水をかける<こともできます。また、家族での継承も可能です。屋外墓地と違い、雨、風、汚れなどによる劣化を防ぐことができます。
さらに費用を抑えたい方には「位牌型」「合葬型」も
とにかく費用を抑えたいという方には、お内仏の周りに位牌を立てる「位牌型」(遺骨は別の場所に保管するのが一般的)や、永代供養塔の中に骨壺を保管する「合葬型」という選択もあります。「位牌型」はロッカー式より費用が抑えられますし、「合葬型」の場合は、他の人の遺骨と一緒に合葬されるため、最も料金を安く抑えることができます。
このように現代の「納骨堂」には、ロッカー型から最新式まで、様々な形態があります。
納骨堂の費用や管理費は?
納骨堂を購入する際にかかる費用は、一般的に「永代供養料」「管理費」です。全国の永代供養料の相場は、約50~100万程度。管理費の相場は、年間約1万円程度です。また、一定期間管理費が支払われないと、合祀が行われることが多いようです。
費用や管理のサービスに関しては、地域、施設、プラン、選んだ納骨堂のタイプによって変わります。
九州の納骨堂の費用相場
九州の納骨堂の費用相場を地域ごとに見てみましょう。地域ごとにかなり差がありますが、九州の中では、やはり福岡の相場が一番高いようです。
福岡 | 佐賀 | 熊本 | 大分 | 長崎 | 鹿児島 | |
費用相場 | 871,600円 | 335,000円 | ― | 530,000円 | ― | 750,000円 |
納骨堂のメリット・デメリットは?
「いいお墓」サイトの情報と、実際購入した方の口コミから、「納骨堂」のメリットとデメリットをご紹介します。
納骨堂のメリットは、将来、無縁仏になるのを避けられること、子孫に墓地管理の面倒をかける心配がないこと、天候に左右されないこと、費用を抑えやすいことなどがあげられます。
一般のお墓と違い「納骨堂」は、お参りや納骨の際にも天候に左右されず、将来お墓を継ぐ人がいなくなっても、無縁仏になってしまうことを避けられます。さらに、子供や孫が継ぐ必要がないため、管理の手間をかけさせません。
最近では、先祖と共にではなく、個人や夫婦で眠りたいという理由で納骨堂を選ぶ方も多く、核家族時代にあったお墓であるともいえます。
納骨堂のデメリットとしては、遺骨を個別に収蔵できる期間が決められているケースが多いことがあげられます。
また、納骨堂には様々なタイプがあることから、例えば、位牌型で、遺骨を目の前にして参拝できないケースや、合葬型で、後から遺骨を取り出せないケースなど、タイプによってもデメリットになることがあるので、納骨堂選びの際はよく確認しましょう。
納骨堂はどんな人におすすめ?
従来のお墓の形式にこだわらない人や、上記で紹介した納骨堂の特徴を魅力だと感じる人に向いているといえるでしょう。
特に、継ぐ人がいない人、夫婦や個人で利用したい人、子孫に管理の手間をかけさせたくない人におすすめです。
また、納骨堂に遺骨を預けると、将来的に他の人の遺骨と合祀されるため、合祀に抵抗がないかどうかも選ぶ基準の一つとしてください。
福岡をはじめ、九州には多くの納骨堂が多くあります。お墓選びの選択肢の一つとして、納骨堂も検討してみては?