納骨堂の費用 – 種類・形式と価格相場をご紹介

近年、利用者が増加している納骨堂。お墓を相続する家族のいない方が、納骨堂のあるお寺や寺院に永代供養を頼むことも多くなっています。
「納骨堂に決めたのはいいけれど、どのくらいの費用がかかるのだろう」「納骨堂がいいけれど、どのタイプがいいか決めかねている」という方も多いことでしょう。納骨堂の費用などで不安を抱かれている方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな納骨堂の価格や永代使用料、管理費といった費用の相場をご紹介します。納骨堂の購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

都道府県一覧から霊園・墓地を探す

いいお墓では、ご希望のエリア、お墓の種類や特色・こだわり、宗旨・宗派などの検索条件で全国の霊園・墓地を探すことができます。

納骨堂の費用の内訳

納骨堂とは、遺骨を主に建物内に安置し、供養する施設のことです。元々は遺骨を一時的に納めるための施設でしたが、最近では遺骨を祭祀する施設としての役割を担うことも多くなりました。広大な敷地を必要としないため、主に都市部を中心に、近年注目を集めている新しいタイプのお墓です。
納骨堂は室内に遺骨を納めるため、お墓参りをする際に天候を気にする必要もなく、自分たちで掃除や管理をする必要もありません。また、都市部に集中しているということもあり、交通の利便性がよいところもポイントです。
ここではまず、納骨堂の価格・費用の内訳を把握しておきましょう。

納骨堂の永代使用料

永代使用料とは、納骨堂を利用する際に必要となる費用です。
通常は契約したときに一括して支払います。
永代といっても未来永劫その納骨堂を使えるわけではなく、一定の期間が過ぎたら他の人の遺骨とまとめて合祀されるタイプが多いので、契約の際には、どの時点で合祀されるのかを必ず確認してください。

納骨堂の管理料

納骨堂の施設を維持・管理するのに必要となる費用です。
管理費を支払うタイミングは納骨堂によりそれぞれです。契約時に一括して支払ったり、毎年支払ったり、そもそも管理費がなかったりという納骨堂も存在します。納骨堂によっては、契約後に管理料を支払えなくなった場合、合祀となる可能性があります。
管理費の相場としては、毎年支払う場合だと年間1万円程度になります。東京の都心部や最新の納骨堂のシステムを導入している場合では、比較的高額となることがあるようです。

納骨堂の種類・形式と納骨堂費用

一口に納骨堂といっても、さまざまなタイプがあります。ここでは、仏壇式・ロッカー式・自動搬送式・位牌式・室内型墓地の5つに分けてご紹介します。

仏壇式納骨堂

仏壇式とは、契約単位ごとに仏壇が用意されているお墓のことです。「霊廟(れいびょう)」と呼ばれることもあります。個人用、もしくは家族用での利用です。

上段に仏壇、下段に遺骨を納めるスペースがあり、遺影やお花、お供え物などを置くことができます。十分なスペースが取られているため、家族で利用できるというのがメリット。装飾が美麗なために比較的割高である場合が多く、個人単位では約50万円~、家族単位では約100万円~が目安になります。

ロッカー式納骨堂

ロッカー式とは、扉付きで同じ大きさのロッカー棚のような納骨壇が並んでいるお墓のことです。

お参りの際に遺骨を取り出してお参りするタイプのものと、遺骨の安置スペースの近くにお参りする場所があるタイプのものがあります。施設によってさまざまなお参り方法があるので、気に入ったタイプを選びましょう。

上段よりも下段の方が安価な場合が多く、費用面で悩まれている方にもおすすめです。費用相場は20万円~となります。

あまりコストがかからないのがロッカー式納骨堂のメリットですが、お供えなどはできないケースがあります。

自動搬送式納骨堂

自動搬送式の納骨堂は、都市部に多く施設数が充実しているといえます。広いスペースを必要としないため、墓地不足を解消するだけではなく、利便性のよいところに作られていることが多いでしょう。「ビル型」「マンション型」とも呼ばれており、施設全体が納骨堂になっています。なかには、数千基もの遺骨を安置できる大きさを誇る施設もあります。

バックヤードから遺骨が自動で搬送されるシステムで、すべて機械で制御されているのが特徴。利用者はICカードキーを利用し、24時間好きなときに参拝できる納骨堂もあります。魅力的な点としては、掃除や管理が不要で、アクセス至便であること、コンピューター制御なのでセキュリティ面が万全であることなどが挙げられます。相場は少し高めの設定で、約70万円~になります。

位牌式納骨堂

故人の戒名や没年月日などが書かれた札のことを位牌といいます。この位牌を個人スペースのシンボルとして掲げるのが、位牌式の納骨堂です。

施設によって、位牌と遺骨を一緒に置くタイプ、位牌と遺骨を別のスペースに置くタイプと2種類に分かれます。また、納骨堂としての美観を保つため、位牌には規格が設定されていることがほとんどです。契約後に、納骨堂側に戒名を伝え、位牌を作ってもらうことになります。

相場は30万円~ほど。位牌と遺骨を別に置くタイプでは個別のお参りスペースがありませんが、費用は抑えられる傾向にあります。

室内型墓地(墓石式納骨堂)

室内型墓地は、一般的なお墓と同じように、墓石を用意するタイプの納骨堂のことです。「墓石式」と呼ばれることもあります。当然ながら、墓石代が別途発生するために、納骨堂のなかでも最も高額となる場合が多いです。個人単位でも100万円を超えるケースもあります。

通常のお墓のようにお線香やお花をお供えすることができ、水をかけて墓石をきれいにすることもできる場合があります。場所が室内なだけで一般的なお墓と大体同じ雰囲気なので、あまり違和感なくお参りすることができます。屋外にあるお墓とは違い天候に左右されることがなく、お参りや管理も楽であるところがメリットです。

納骨堂費用の追加料金とは

納骨堂の費用は基本的に永代使用料と管理料ですが、オプションサービスにかかる費用もあります。オプションの内容は契約する納骨堂ごとに違うので、ここでは比較的よく見られるサービスについてご紹介します。

戒名のお布施

納骨堂はどの宗教の人でも利用できるケースが多いですが、仏教の方式で供養を行ってもらう場合は戒名が必要です。戒名は故人に対して僧侶が付けます。
戒名の相場は宗派や戒名の内容によって大きく違うので一概には言えません。自分の宗派のお寺や僧侶に問い合わせるのが確実です。
なお、浄土真宗では戒名のことを法名といいます。
仏教以外の宗教であれば、基本的に戒名は必要ありません。

銘板彫刻料

銘板と言われるネームプレートに戒名または故人の名前や享年、命日などを彫刻してもらえるサービスです。
別の料金に含まれていることもあります。

法要料

納骨堂はお盆などに合同法要を行ってくれますが、故人の命日など任意の日に法要をしてもらいたい場合、納骨堂に相談すれば読経してくれる僧侶の手配をしてくれることがあります。
室内である関係上、他の人の迷惑にならない程度の声量で読経をするので、通常の法要の声量に慣れた人だと少し物足りないかもしれません。
僧侶にはお布施を支払う必要がありますが、地域や宗教、宗派によって金額が異なります。
気になる場合は納骨堂の管理者か、その宗派のお寺などに確認してみるといいでしょう。

納骨堂の平均費用・料金相場

第11回お墓の消費者全国実態調査(2019年)によると、納骨堂の平均購入価格は、876,699円(ちなみに、2018年は939,677円)でした。一般墓の平均購入価格は、1,761,586円なので、納骨堂は一般墓の約半分の費用相場となることが分かります。基本的に墓石が不要なので、墓石のあるお墓に比べるとかなり費用を抑えることができます。
納骨堂の費用相場を地域別に見てみると、東京都の平均価格は926,168円、関東地方では897,260円であることが分かりました。都心部になればなるほど費用も高額になるようです。
室内墓地、仏壇式、ロッカー式、自動搬送式のそれぞれでかなり値段が変わるので、納骨堂を契約する際は故人・家族・自分の希望を照らし合わせて決めることが大事です。また、納骨堂は1人分の遺骨しか納められないところから、家族数人分程度の遺骨を納められるところもあります。何人で利用するかで値段が変わるので、この点も含めて考える必要があります。

納骨堂の費用・料金に関するまとめ

納骨堂の費用は納骨堂の種類によって大きく異なります。
仏壇式やロッカー式のものは比較的リーズナブルな傾向があるので、コストを重視するのであれば検討してみるのもいいでしょう。
また、承継者がいないという場合は、将来的にどのような供養をしてくれるのか確認して決めることをおすすめします。