お墓の掃除の流れ – 時期・頻度、墓石の上手な掃除の仕方とマナー

みなさんは、お墓の掃除をいつ行うのか決めていますか。お墓の掃除をすることは、ご先祖様を敬い感謝し、供養する意味がこめられています。お盆・彼岸・年末などの時期にお墓参りをすることが多いですが、その際に掃除も合わせて行う人もいるでしょう。また、最近ではお墓掃除の代行サービスを行う業者も出てきているため、そういう業者を利用する方も増えてきているようです。自身で掃除する場合も、業者に委託する場合も、いずれもご先祖様を思う気持ちに変わりはありません。
この記事では、自身で掃除する場合の道具(スポンジやタワシ)の使い方や手順、注意点などをご紹介します。

壊れてしまったお墓を修理したいときは、「お墓の修理 – 修理の流れ、内容、費用相場」もあわせてお読みください。

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お墓掃除の時期・頻度・時間帯

お墓掃除の時期は、お盆やお彼岸の時期や年末などに多く行われているようです。季節の仏教行事からお墓に対する意識が高まったり、お盆休み、正月休みなどで親せきが集まったりする時期にお墓参りに行って掃除をするという方もいらっしゃいます。

お墓の掃除はいつしなければならない、という決まりはありません。またお墓参りの回数も制限はありませんので、春と秋のお彼岸やお盆以外にも入学、就職、結婚などの人生の節目や悩みごとのあるときなど、近況報告をかねてお墓参りする方も多いでしょう。

お墓参りの時間帯にも決まりはありませんが、基本的には午前中が良いとされ、夕方や夜は極力避けるのが一般的です。午前中が良いとされる理由は、1日のうちでお墓参りを優先させることが祖先を敬う気持ちの表れだとされているからです。

お墓掃除の流れ

お墓掃除の流れとしては、まず敷地内のゴミや雑草を取り除き、次に墓石を洗います。墓石の周りにある小物なども丁寧に洗い、最後に水気を拭き取ります。

敷地内の掃除はホウキのほかに、鎌やスコップがあると雑草を取るのに役立ちます。

まず、お墓の周りのゴミや草、枯れた花、線香の燃えカスなどを取り除きます。樹木を植えている場合、枝葉が墓石を覆ってしまわないようにさっぱりとせん定をします。木は大きくなるにつれて根も広がり、石の柵を圧迫してしまうので、ひび割れなどの原因にもなります。お墓の上にかぶさるとお参りしにくいだけでなく、隣の墓所の方にも迷惑になるため定期的な手入れを心掛けたいものです。軍手やゴム手袋、小さな鎌やスコップ、植木ばさみなどを持っていくとよいです。墓石のまわりに敷いた玉砂利が土に埋もれて汚れている場合は、スコップで掘り起こし目の粗いザルに入れ、水で洗ってから敷き直すと見違えるようにきれいになります。

墓石は水洗いを基本とし、水を含んだスポンジや柔らかい布で丁寧に磨きます。その時は墓石の高いところから行います。手が届かない場合は墓石にのぼっても構いませんが、石はすべりやすいので注意しましょう。なかなか汚れが落ちない場合はタワシを使用します。ただし、金タワシはお墓を傷つけるので避けましょう。文字が彫ってあるところや細かい部分は歯ブラシを使うと汚れを落としやすくなります。歯ブラシでも届きにくい時は、割り箸の先を多少削って使うと便利です。墓石を傷つけないよう、力を入れずに丁寧に磨くようにします。

花立てや香炉などの小物は中身を取り出して、水洗いをします。最後に、乾いたタオルで水気を拭き取るようにします。最近は取り外し可能なものが増えているので、やりやすくなっています。墓石は水分が残っていると苔が生えやすくなるため、きれいに拭き取るようにしましょう。

お墓掃除のマナー

掃除前

掃除をする前にはお墓の前で手を合わせます。手の合わせ方は、右手と左手の指を重ね合わせる方法が一般的ですが、両手の指を交互に重ね合わせた「十二合掌」という合わせ方もあります。また、宗派により数珠を使った手の合わせ方もあります。

手を合わせるときはお墓よりも姿勢を低くするのが基本的なマナーといわれています。しゃがんで軽く両手を合わせましょう。

掃除中

お墓を掃除する際、できるだけお墓に登らずに掃除するのが望ましい方法です。

例外として、どうしても墓石が高くて手が届かない場合には登っても問題はありません。騒いだり必要以上に大きな声などを出したりするなど、周囲に迷惑がかかるような言動は好ましくありません。

掃除後

一般的な常識と同じく、掃除で出たゴミや枯れたお花、お供え物、掃除で出たゴミ類はきちんと片づけます。

墓地や霊園にお墓参りの際に出たごみを集積する場所があればそこに捨てますが、もしごみを捨てる場所がない場合には、ビニール袋などに入れてすべて持ち帰ります。周囲のお墓に失礼のないように最後まで配慮をすることが大切です。

墓石掃除の仕方

掃除に必要な道具

墓石を磨くために必要なのは、雑巾・スポンジ・亀の子たわしです。その他、お墓の敷地内を掃除するホウキ、敷地内に砂利を敷いているところは砂利を洗うザルもあると便利です。

お墓掃除のコツ

お墓に彫ってある文字は水をかけただけではなかなか落ちません。歯ブラシや筆を持参して、丁寧にこすり落とします。黒ずみや苔、水垢の掃除には市販で売っている石材専用の洗剤や黒ずみとりスプレーなどを活用すると便利です。

お墓掃除の注意点

お墓掃除の際、墓石を傷めないために適した洗剤を選ぶ必要があります。墓石用洗剤は墓石のコーティング落ちやシミ、変色の心配がなく安心して使えます。家庭用洗剤などを使うとシミの原因になったり墓石を痛めてしまいます。特に古い墓石では石の中に浸み込み斑などができる場合があります。また、お塩・お酒・木のアク・苔・枯葉・スチール缶などは石を劣化させます。海辺のお墓などは潮風にさらされていますのでこまめに洗い流したいところです。

免震の施工をしたり、お墓のコーティングを行ったりすることで、お墓をきれいかつ安全に保つことができます。

お墓掃除の代行サービス

お墓掃除の代行サービスを使用する最大のメリットは、さまざまな事情で、自分でお墓掃除ができない方でもお墓をきれいに保てることです。「遠方に住んでいるため、なかなかお墓参りができない」「高齢によりお墓の掃除が困難である」「自分でお墓の掃除をしてもなかなかきれいにならない」といった悩みをお持ちの方にとっては解決策のひとつといえます。

お墓掃除の代行サービスは、一般的にお墓の敷地内のゴミの掃除や雑草の除去、墓石の水拭き、花立てや香炉などの掃除、後片付けなどの一連の作業が含まれています。また、お花やお線香をお供えし、最後に掃除をしてきれいになったお墓の写真を撮って送付してくれる業者もあります。

料金はお墓掃除1回のみの場合や、年に数回掃除する場合、敷地面積の広さなどで大きく異なります。1回のみの掃除の場合、数千円~2万円ほどです。

また近年ではふるさと納税で、地方の自治体が故郷に遺したお墓の清掃を代理で行ってくれるサービスもあります。

お墓参りの時期、服装、持ち物は?知っておきたいお墓参りのマナー
お盆やお彼岸、命日にお墓参りへ行くという方はたくさんいらっしゃると思います。しかし、お墓参りの仕方やマナーについて、なんとなく子どもの頃から両親や目上の方の慣例に従っているだけで実際あまり知らない……という方も多いことでしょう。 この記事では、お墓参りの基本的な流れと、お墓の掃除の仕方、お墓参りに持っていくべきもの、服装やマナー、お墓参りでやってはいけないタブーなど、お墓参りに関する基本をご紹介しています。 お墓参りは決まった時期に行くべきなのか、お盆やお彼岸、命日以外でも行っていいのか、仏滅の日にお墓参りをしてもいいのか、などと迷ったことのある方や「自分のやり方が本当にこれでいいのか不安」「正しい方法をきちんと知っておきたい」と思われる方はぜひ参考にしてください。

まとめ

お墓の掃除の方法やマナーについて、おわかりいただけましたでしょうか。故人の供養をきちんと行う上でも正しい知識やマナーを知ることは重要です。

さまざまな宗旨・宗派がありますが、故人に対する感謝、敬意、供養をという気持ちは変わりません。お墓は定期的に掃除をして、きれいな状態に保っておきたいものです。

お墓選びを検討されている方や、見積もりだけでもほしいという方など、どのような些細な質問でも構いません。お気軽にお問い合わせください。