お盆とは – 時期や意味、やること、過ごし方、意外と知らない成り立ちや作法

お盆とは、故人やご祖先の霊魂を供養する期間のことです。
この時期には浄土=あの世にいる霊魂が、生前過ごしていた地上に帰ってくるといわれています。
この記事では、どのように霊魂をお迎え・供養をすればよいのか、お盆の成り立ちや作法、過ごし方などについて紹介していきます。

都道府県一覧から霊園を探す

いいお墓では、ご希望のエリア、お墓の種類や特色・こだわり、宗旨・宗派などの検索条件で全国の霊園・墓地を探すことができます。

お盆とは

正式には「盂蘭盆(うらぼん)」や「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、サンスクリット語である「ウラバンナ(逆さ吊り)」を漢字に置き換えたものという説が一般的です。

また一方では、イランなどアラブの地域で死者の御霊を祀る行事が中国に伝わり、収穫祭とあいまって日本に伝わったという説もあります。また、祖霊信仰と仏教が融合した行事だともいわれています。

日本に伝わった後も、お盆は神道や農耕儀礼、ご先祖様をお祀りする習慣などさまざまな要素が融合されて、現在の形に発展しました。そのため地域や家庭の宗教で違いがあり、お盆の準備はそれぞれの地域や家庭の宗教に伝わる方法で行う必要があります。

春(春分の日)と秋(秋分の日)の年2回の彼岸と、お盆は異なるものです。また七夕は先祖供養のためのお盆の行事だったともいわれています。

お盆の時期はいつ?盆飾りとお供え、新盆、盆提灯、香典の目安などお盆の迎え方を総まとめ
お盆とは、ご先祖様を供養する儀式で正式には「盂蘭盆」と言います。明治時代に暦が新暦に変わり、お盆の時期は7月、8月と複数あるようになりました。精霊棚や提灯などお盆に必要なお供え、迎え火・送り火などスケジュール、新盆の迎え方、さらに現代にも受け継がれているお盆由来の風習など、意外と知られていないお盆をご紹介します。

お盆のはじまり

お盆の歴史は古く、日本書紀によると、初めて行われたのは飛鳥時代が起源だとされています。
推古天皇が初めてお盆の法要を行い、その後、聖武天皇の時代に宮中でお盆の行事を行うようになったといわれています。そしてお盆は、主に武家や貴族などの上層階級に広がりましたが、江戸時代に入って、一般庶民にも普及しました。

日本の仏教とお盆の関係

日本の仏教では、お盆はお釈迦様の弟子である目連が、餓鬼道に落ちて苦しんでいる母親の魂を救うために、修行を終えた僧たちを供養したことがはじまりだといわれています。
このときお釈迦様は、僧侶たちが修行を終える7月15日に、仏や僧など大勢の人を供養し、その功徳によりにより多くのご先祖が救われました。

日本ではお盆の時期にご先祖様が帰ってくるとされていて、故人の霊をお迎えするためのお供えや儀式を行うのが慣例です。
生きている人も、幸福を得ると説き、それが現在のお盆につながっています。

3つあるお盆の時期

お盆の時期は地域によっても異なります。新暦のお盆=新盆、月遅れ盆、そして旧暦のお盆=旧盆の3つにわかれます。
新暦のお盆=新盆とはカレンダーの7月15日を中日に、7月13日から16日までの期間です。
月遅れ盆というのは、ひと月遅れのお盆で、8月15日を中日に、8月13日から16日のお盆です。ちょうどお盆休みの時期で、この時期に合わせて連休をとり帰省する人も多いのではないでしょうか。
そして最後が旧暦のお盆=旧盆です。
こちらは旧暦の7月15日を中日にしたお盆で、その年によって日にちが異なります。

一般的には7月ないしは8月の13日に「迎え火」を焚いてご先祖の霊をお迎えし、14日、15日と家族と共に過ごした後、16日に「送り火」を焚いてお送りするものです。

お盆の行われる月(7月、または8月)の1日を「釜蓋朔日(かまぶたついたち)」と呼び、地獄の釜のふたが開く日といわれています。

これらは明治時代になって改暦後、そのずれによって生まれた、ある意味新しいお盆です。

なお、期間は4日間で、13日が盆の入り(迎え盆)、16日が盆明け(送り盆)とされており、中日の14日や15日に法要など供養の儀式が行われるのが一般的ですが、こちらも地域によって違いがあるようです。

地域別それぞれのお盆の時期

東京など首都圏の多くの地域では毎年7月の13日から16日までの4日間がお盆の期間とされることが多く、その他の地域(特に西日本)では8月の13日から16日がお盆とされています。地域によって日にちの前後に違いはありますが、15日は必ずお盆期間に含まれます。

ではなぜ首都圏と他の地域で1カ月の違いがあるかというと、住まいの問題が理由の一つとして考えられます。お盆というのはご先祖様をお迎えするという儀式であることから親類や縁者が集まるのが慣わしで、ほとんどの人がお盆にあわせて帰省をします。そのため東京と地方で同じ時期にお盆を行ってしまうと帰省ができなくなるからといわれています(※諸説あります)。

新盆・初盆とは - お盆の作法と「新盆」の2つの意味、読み方の違いなど解説
新盆とは、「新しい暦(新暦)のお盆」あるいは「忌明け後の初めてのお盆」のことを指します。前者の意味では「しんぼん」と読み、「旧盆」に対する用語として使います。後者の意味では地域によって「しんぼん・あらぼん・にいぼん」などと読み方が変わります。離れた土地に嫁いだ方は読み方の違いに戸惑うことがあるかもしれません。2つの意味がある新盆について、時期の違いや読み方の違いなどを詳しく解説します。
迎え盆と送り盆。ご先祖様のお迎えの仕方とその準備
お盆は、ご先祖様の霊を供養する行事です。その中で、迎え盆と送り盆は、お盆の初日と末日に行う大切な儀式です。それぞれの儀式で、あらかじめ準備することや当日の流れについて、また、儀式を行う意味も含めて、この記事で徹底解説します。

お盆にすること

時期や習慣にはそれぞれ伝統の違いがありますが、準備や過ごし方、供えるものは主に次のようなことがあげられます。

・精霊棚または真鍮の盆棚などを用意する
・御霊のためにお食事=膳を用意する
・なすと賽の目に刻んだきゅうりで精霊馬(しょうりょううま)をつくる
・お墓や仏壇をきれいにして果物などのお供え物やお飾りをする
・仏壇の掃除を行い仏具に不具合がないか確認をする
・仏壇には位牌も安置し、線香をたてる
・香炉の灰を交換する
・空間を清め、迎え火を焚いて霊魂を迎える
・精霊棚には欠かさずにお供え物をおく
・送り火を焚いて霊魂を送る

夏の風物詩として今でも各地で開催される盆踊りは、お盆の時期に祖先を供養するための行事が由来となっています。元来、地域全体で精霊をお迎えし、お送りするためのイベント的な意味合いがあり、町をあげて踊り明かした阿波踊りは、その代表格といえるでしょう。沖縄の伝統芸能の「エイサー」はいわゆる盆踊りで、ウークイと呼ばれる3日目に演舞が披露されます。

また、送り火を流す「灯篭流し」や、川や海に供えものを流す「精霊流し」を年中行事として行う地方もあります。

また、お盆の時期に、菩提寺のお寺からお坊さんを呼んで読経をしてもらうお盆法要を執り行うこともあります。その際は、僧侶にお礼としてお布施をお渡しすることになります。

盆提灯の種類と産地
お盆の提灯は、故人の霊が自宅へ戻る目印となるものです。提灯には多くの種類があり、地域によっても風習が異なります。この記事では、提灯の種類と意味、産地、飾る時期など、お盆を迎えるにあたって知っておきたいことをまとめてご紹介します。
「お盆飾りセット」の飾り方から片付けまでの基本
お盆には、年に一度ご先祖様が彼岸から私たちの元に戻ってくるとされています。心を込めてご先祖様をおもてなしするために大切なのが、お盆飾りです。古くから受け継がれてきたさまざまな伝統を尊重しながらも、最近では、忙しい現代人でも準備のしやすいお盆飾りセットを利用する人が増えてきました。この記事では、お盆飾りの飾り方や片付け方...

先祖とお盆

はじめにもふれたように、お盆の時期は亡くなった方やご先祖様の霊が浄土から帰ってくるので、迎え盆には迎え火を焚き念仏を唱えその霊をお迎えし、送り火を焚いて送り盆で霊を送り出すのが一般的です。

また、人が亡くなってから四十九日を過ぎた後、初めて迎えるお盆のことを初盆と言います。地域によっては新盆と呼ぶこともあります。四十九日よりも前にお盆を迎えた場合には、その年ではなく翌年が新盆となります。提灯の明かりを人の霊が道に迷わないようにするために使ったり、新盆には新盆提灯として白張りの提灯、そして親戚や縁者からのお供えには柄の付いた提灯を用いることが多いようです。

霊をお迎えすることを「精霊迎え」といい、ご先祖様の霊が迷わずに帰ってくることができるよう、13日の夕方頃に玄関先で迎え火を焚きます。この火を目印にして、精霊馬に乗ってご先祖様が帰ってくると考えられています。

お盆中に一緒に過ごしたご先祖様の霊を浄土にお送りすることを「精霊送り」といい、16日の夕方頃に送り火を焚いてお送りします。また、精霊を送り返すため、お供えをわらや木で作った舟に乗せて川や海に流す行事を「精霊流し」といいます。

精霊送りは各地でさまざまな行事にもなっており、大文字焼きなどもそのひとつです。
ただし、現代では住宅事情などにより伝統的な迎え火、送り火のように実際に火を焚くことが難しい場合があります。

宗教によっては、迎え火や送り火が必要ないとされていることもあるようです。
その場合は、提灯が代わりにその役割を果たすので、提灯を灯すとよいでしょう。

お盆の服装の基本 - お墓参りと初盆・新盆法要で気をつけたいこと
お盆は、亡くなった方や祖先を祀る日本の大切な夏の行事の一つです。実家に帰省してお墓参りをしたり、新盆の法要に招かれたり、お参りするお客様を迎えたりする方も多いと思います。通夜やお葬式の服装といえば喪服ですが、お盆の場合はどのような服装が適しているのか不安な方もいらっしゃるかと思います。そこで今回は、男性と女性、子どものお盆の服装について紹介します。

お盆に施餓鬼会を行う意味

施餓鬼(せがき)とは、法会(ほうえ)の一つで、文字通り、餓鬼に施しを行うことを意味します。法会とは、寺院に僧侶や信者が集まり、お勤めをする会式(えしき)いわゆる儀式のことです。

餓鬼(がき)とは、生前に悪行を行い地獄に落ちた魂や生前食べ物を粗末にしたり、俗世で供養してもらえなかったりして無縁仏となってしまった霊が、地獄に落ちて鬼となってしまったもののことです。

地獄にいる餓鬼に対して施しを行い、この世にいる自分たちの極楽往生を願うのが施餓鬼となります。

なぜお盆にお墓参りをするの?

お墓がある方の多くは、お盆にはお墓参りをすると思います。
しかしお盆期間中はご先祖様の霊は家に帰っているはずなのに、なぜお墓にお参りに行くのでしょうか。

先祖とお墓

昔からご先祖様は、いつもわたしたちを見守り導いてくれる存在として、敬意をもって大切に扱うべきだとされてきました。

お墓はご先祖様が眠っている場所でもあり、魂をお祀りするためのものです。
したがって、お墓に足を運んで手を合わせることは、ご先祖様を供養するための大切な方法のひとつです。

それぞれの宗派によって考え方は異なりますが、古来より人間は亡くなった後に輪廻をすると考えられていて、その輪廻から解き放ち極楽浄土に旅立たせてあげる方法の一つとしてお墓参りをするといわれています。

お墓参りとは亡くなられた人へのあいさつであり、敬う気持ちとして行うものなので、そこに故人がいるかどうかではなく、お墓参りに行くということが大切になのです。

墓前に足を運ぶことによって、故人、ご先祖様との結びつきを再確認できる機会でもあります。

その他にも夏場の暑い時期にお墓回りの雑草などを取り除いて、お水で涼をとってもらうという理由もあります。

お盆とお墓

もともとお盆のお墓参りには、亡くなった方やご先祖様の霊魂を迎えに行き、一緒に帰って数日を共に過ごしたあと、送り届けるという風習がありました。

したがって、本来ならば2回お参りをすることがよいとされていましたが、お墓が遠いなどの理由から難しい場合が多くなっています。

しかし、お墓はご先祖様をお祀りする尊い存在なので、本来のしきたりにこだわらず、感謝と供養の気持ちを込めて墓前にお供え物をし、手を合わせることが大切です。
お墓は浄土と現世の玄関口の役割があるともいわれているので、きれいに磨くことでご先祖様の霊魂を気持ちよく迎え、送り出すことができると考えられています。

また、お墓まで行って「この背中にのっとくれ」と声をかけて背負う真似をする慣わしもあります。

まとめ

お盆は故人やご先祖様の霊魂が家に帰ってくることのできる、年に一回の行事です。
習慣や時期、供物や飾りつけのしかたなどは地域や家庭によって違いがありますが、感謝の気持ちをもって心を込めて霊魂を迎え、送り出す供養を行うことが重要です。
意味や役割をしっかり理解したうえで、お盆を迎えることは、より良い供養につながるのではないでしょうか。

また、お盆は家族が一同に会する絶好の機会です。この好機に、今後、お墓をどう承継していくのか、また、改葬や墓じまいなどについて家族で話し合ってみてはいかがでしょう。
いいお墓」では、改葬の後に新たに購入するお墓についての最新の情報を多く持っており、墓じまいなどについての相談なども承っています。是非、お気軽にご連絡ください。

墓じまいの費用・料金、手続きや作業の流れ/費用を抑える方法とは?
墓じまいとは、遺骨を既存のお墓から新しい場所に移し、お墓を片付けて更地にし、墓地の管理者に返還する一連の行動のことです。お墓を管理する子孫がいないため、遺骨を永代供養墓などに移す人が増えている中、墓じまいをするケースも増えています。 ここでは、墓じまいをするにはどうすればよいのか、お墓の撤去や役所での書類取得などの流れ、閉眼供養のお布施、今までのお墓からの離檀料、新しい墓地の準備など、墓じまいにかかる一連の作業内容やそれにかかる費用などを中心にご説明します。 また、墓じまいの費用負担を抑える方法や、墓じまい費用が払えない場合の対処方法についてもご紹介しています。