樹木葬のデメリット8選!購入者に聞いた失敗例・メリットを紹介

樹木葬のデメリット8選!購入者に聞いた失敗例・メリットを紹介
記事を先読み
  • 樹木葬のデメリットは、アクセスが不便・スペースが狭い・返骨できないことなど
  • 樹木葬のメリットは、低コスト・継承者が不要・自然豊かな景観など
  • 樹木葬のデメリットを理解して、現地見学・比較検討するのが失敗しないコツ

墓石がないぶん低価格で、跡継ぎが不要な永代供養の多い樹木葬は、近年人気を集めています。ですが樹木葬には、一般的なお墓とは違うデメリットもあるため、注意が必要です。

この記事では、実際に樹木葬を購入した方の意見をもとに、樹木葬のデメリットとメリットを紹介します。樹木葬の特徴や費用、選び方などもあわせてお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

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購入者に聞いた!樹木葬のデメリット8選

  1. 交通アクセスが不便
  2. 参拝スペースが狭い
  3. 従来のお墓参りができない
  4. 遺骨を取り出せない
  5. 埋葬人数に制限がある
  6. 季節や管理に景観が左右される
  7. 想定よりコストがかかった
  8. 家族・親族の理解が必要

1.交通アクセスが不便

自然豊かな環境や広大な敷地を必要とする樹木葬は、郊外・田舎に多く、交通アクセスが不便かもしれません。最寄り駅から遠かったり、交通手段が少なかったりする樹木葬だと、お墓参りの足が遠のいてしまいます。

ご家族がお墓参りしやすいエリアを選び、実際に現地見学をして駅からの距離や交通手段を確かめておくと安心です。

2.参拝スペースが狭い

通常の霊園・寺院の一部を樹木葬エリアにしている場合、参拝スペースが狭い可能性があります。また樹木葬は、納骨できる人数が決まっているため、納骨人数によってはスペースが足りません。

参拝・納骨スペースは資料やホームページではわからないので、現地に行って確認してください。

3.従来のお墓参りができない

樹木葬では、消防対策のために線香やロウソクを禁止している霊園・寺院があります。また、虫や動物を防ぐためにお供えができない樹木葬もあり、一般的なお墓参りができないかもしれません

契約する前に霊園・寺院の規約をチェックして、お墓参りのイメージを固めておきましょう。

4.遺骨を取り出せない

樹木葬の埋葬方法によっては、納骨後に遺骨を取り出せません

たとえば、自然回帰志向を重視している樹木葬では、遺骨を直接土に埋めてしまいます。また、他人の遺骨と一緒に埋葬する合祀型樹木葬は、遺骨が混ざるので個別に取り出すのは不可能です。

改葬や手元供養などを考えているなら、遺骨が他人と混ざらず、個別に管理される樹木葬を選択してください。

5.埋葬人数に制限がある

樹木葬は、契約や区画によって埋葬できる人数が決まっています。契約後に追加で埋葬を申し込んでも、受け付けてもらえない霊園・寺院があるので注意してください。

購入前に家族・親族で話し合い、樹木葬に埋葬する人数を確定させておくのが大切です。

6.季節や管理に景観が左右される

自然豊かな環境にある樹木葬は、季節によって景観が変わります。とくに秋冬は、樹木の葉が落ちて草花が枯れ、寂しい雰囲気になってしまう可能性大。四季の景観がどのように変わるか、問い合わせておくと安心です。

また、樹木葬の管理が行き届いていないと、草花が密生したり、反対に枯れたりします。現地見学をしたときは、樹木葬の管理状況をあわせて確認しておきましょう。

7.想定よりコストがかかった

ほとんどの樹木葬は、お墓を継承しない永代供養が前提となっているので、個人用や夫婦用など、少人数を想定したタイプが多いです。そのため、単体では安くても、3人〜4人の埋葬を考えると一般墓と変わらない価格になってしまう樹木葬もあります。また、立地や知名度から、一般墓の価格を超える樹木葬が人気を集めていることも。

どんな樹木葬を望むのか、きちんと考えたうえで、比較検討して購入するよう心がけてください。

8.家族・親族の理解が必要

家族葬は、近年広まった新しいスタイルのお墓。お墓の継承を重視する家族・親族がいらっしゃると、樹木葬に対して意見が割れてしまう可能性があります。

購入後に意見が対立すると、契約解除の手間やキャンセル料がかかるため、事前に周囲の理解を得ておくのが大切。家族・親族でしっかり話し合い、全員が納得した状態で樹木葬を契約しましょう。

購入者に聞いた!樹木葬のメリット7選

  1. 永代供養が基本で継承者がいらない
  2. 墓石がないぶん費用をおさえやすい
  3. 故人の遺志を実現できる
  4. 景観がよく雰囲気が明るい
  5. 季節や歳月を感じられる
  6. 宗旨宗派不問で自由度が高い
  7. ペットや友人と一緒に永眠できる

1.永代供養が基本で継承者がいらない

樹木葬は、遺族に代わって霊園・寺院がお墓を管理する永代供養が基本になっています。永代供養のある樹木葬は、一代限りの個人墓になるため、お墓の継承者が不要です。

そのため樹木葬は、お墓を継承する子孫がいなかったり、子孫に負担をかけたくなかったりする方から、よく選ばれています。

2.墓石がないぶん費用をおさえやすい

樹木葬は、墓石がないぶん一般的なお墓より費用をおさえやすいです。一般墓を買う経済的余裕はなくても、樹木葬なら購入できるという方も少なくないでしょう。

また、お墓のコストをおさえられるぶん、生前に使えるお金が増えたり、子孫に残せたりするのもメリットです。

3.故人の遺志を実現できる

樹木葬は、「死後は自然に還りたい」といった自然回帰志向をもつ方からよく選ばれています。また、好きな樹木を墓標にできたり、草花をガーデニング風に植えたりと自由度が高いため、故人の想いを実現しやすいです。

4.景観がよく雰囲気が明るい

樹木や草花といった自然を扱う樹木葬は、景観に配慮されています。整えられた芝生にシンボルツリーが点在していたり、草花がガーデニング風に植えられていたりと、従来のお墓のような湿っぽい雰囲気がないという意見がよく見られます。

景観がよく雰囲気が明るい樹木葬に惹かれて、自分でお墓を購入したり、親のために購入してお墓参りのたびに満足感を覚えたりする人が多いようです。

5.季節や歳月を感じられる

樹木葬の墓標(シンボルツリー)は年々成長するため、故人が亡くなってからの年月を感じられます。また、サクラやアジサイなど花を咲かせるシンボルツリーなら、四季の変化も味わえます。

「故人がなくなって◯年」「◯回目の春」という月日の流れや季節を感じられるのは、樹木葬ならではのメリットです。

6.宗旨宗派不問で自由度が高い

樹木葬は、宗旨宗派を問わず埋葬できる寺院・霊園が多いです。無宗教の方はもちろん、宗旨宗派に縛られたくない方にも向いています。

ただ寺院が管理する樹木葬だと、お寺の檀家になるよう求められる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

7.ペットや友人と一緒に永眠できる

一般的なお墓では、先祖代々の家族しか納骨できません。ですが樹木葬には、愛するペットや友人と一緒に永眠できる霊園・寺院があります。

大切なペットやご友人がいるなら、受け入れ可能な霊園・寺院を探してみるといいでしょう。

樹木葬とは?樹木を墓標とする低コストな永代供養墓

  • 墓石ではなく、樹木や草花を墓標とする
  • 墓石がないぶん、一般墓より費用が安価
  • お墓の後継者がいらない永代供養が基本

樹木葬とは、墓石ではなく樹木や草花を墓標とするお墓です。石材費がかからないため、一般墓より費用をおさえやすいのが特徴。また、遺族の代わりに霊園・寺院がお墓を管理する「永代供養」が基本で、後継者が必要ありません。

樹木葬の費用は63.7万円!一般墓より低価格

樹木葬と一般墓の平均購入価格

2024年にいいお墓が実施した「第15回お墓の消費者全国実態調査」によると、樹木葬の平均購入価格は63.7万円。一般墓は149.5万円なので、約85万円も費用をおさえられています。

ただ樹木葬の費用は、種類や埋葬方法、納骨人数などといった条件によって変動します。霊園・寺院によって違うため、事前に見積もりを取って費用と内訳を確認してください。

樹木葬の種類は里山型・公園型・庭園型の3つ

樹木葬の種類の一覧図(里山型・公園型・庭園型)

里山型

里山型樹木葬は、自然豊かな山林に遺骨を埋葬します。樹木の根元に遺骨を埋めて土へと還す、もっとも自然葬らしい樹木葬です。自然を活かした景観が魅力ですが、郊外・田舎に多くアクセスしづらいのが難点でしょう。

公園型

公園型樹木葬は、霊園・寺院の一角を公園風に整備して、遺骨を埋葬します。休憩所やトイレを備えた広々とした敷地で、散策に適した樹木葬です。里山型より環境が整っていますが、庭園型よりアクセスしにくい立地が多いのがデメリットです。

庭園型

庭園型樹木葬は、霊園・寺院内の限られたスペースを庭園風に整備して、遺骨を埋葬します。きちんと手入れされた樹木や四季の草花から、ガーデニング霊園・ガーデン墓地とも呼ばれます。都心部に多くお墓参りしやすいですが、郊外の樹木葬と比べると高額になりやすいです。

樹木葬の埋葬方法は合祀型・集合型・個別型の3つ

樹木葬の埋葬方法の解説図(合祀型・集合型・個別型)

合祀型

合祀型は、1本の樹木の下に、他人の遺骨とまとめて埋葬する方法。遺骨を骨壺や骨袋に入れないため、納骨すると個々の遺骨は取り出せません。個別スペースが不要なぶん、もっとも安価です。

集合型

集合型は、1本の樹木の周辺に、個々の遺骨を埋葬する方法。遺骨を骨壺や骨袋に入れたり、区画がわかれていたりするため、他の人と遺骨が混ざりません。合祀型と個別型の中間の価格帯です。

個別型

個別型は、遺骨ごとに1本の樹木と区画を設けて埋葬する方法。個別のスペースがあるため、従来に近いお墓参りができますが、そのぶん費用は高額になりやすいです。

樹木葬の流れと選び方のポイント

樹木葬の流れ

  1. 情報収集・資料請求
  2. 現地見学・比較検討
  3. 樹木葬の決定・契約
  4. 墓地使用許可証の受取
  5. ご逝去・死亡届の提出
  6. 火葬・埋葬許可証の受取
  7. 納骨・埋葬

樹木葬で失敗を避けたいなら、情報収集と現地見学は欠かせません。条件にあう樹木葬を探したら、資料請求や現地見学をして比較検討します。納得いく樹木葬と出会えたら、家族や親族の意見を確認し、契約に進みましょう。契約が完了すると、墓地使用許可証が発行されるため、受け取ります。

ご逝去後、役所に死亡届を提出して火葬許可証を受け取ってください。火葬場で火葬許可証を提出すると、埋葬許可証を発行してくれます。納骨する日が来たら、墓地管理者へ埋葬許可証を提出して埋葬してもらいましょう。

樹木葬を選ぶときのポイント

  • 現地見学・比較検討
  • 立地・交通アクセス
  • 費用
  • 設備
  • 管理状況
  • 宗旨宗派
  • 埋葬人数
  • 墓標
  • 規約・ルール
  • 周囲の意見

樹木葬を選ぶときは、こちらの10項目をチェックするのが大切。資料やホームページで情報を収集し、現地見学で実際に足を運んで確認してください。

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デメリットを把握して後悔のない樹木葬を選ぼう

樹木葬の購入は、メリットだけでなくデメリットも把握したうえで判断するのが大切。さらに樹木葬は霊園・寺院による違いも大きいため、現地見学と契約内容の確認は必須です。複数の霊園・寺院を比較検討することで、より満足いく樹木葬を見つけられるでしょう。

いいお墓」では、全国の樹木葬をエリア・条件別に検索できます。予算や運営形態、収容人数から、「ペットと一緒」「宗教不問」「駅近」といったこだわり条件まで細かく設定できるので、あなたに最適な樹木葬を見つけやすいです。

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