都立霊園の募集は年1回が基本となります。都の発行する広報誌やホームページなどで、募集期間や募集要項が発表されます。
都立霊園の募集要項はこちら
令和二年「都立霊園」申込み方法・期間
都立霊園では、毎年1回新規使用者の募集を行っております。おおまかな流れは下記のとおりですが、詳しくは申込みのしおりをご覧ください。
申込み方法
- STEP1募集の公示例年、「広報東京都」6月号で最初のご案内が行われます。都立霊園公式サイトにも掲載されます。
- STEP2お申込みお申込みの方法は、①申込書の郵送 ②インターネット申込の2つです。
- STEP3公開抽選都庁で公開抽選会を実施します。結果は翌日都立霊園公式サイトにも掲載されます。
- STEP4資格審査必要書類を準備し、書類審査を受けます。
- STEP5お支払い使用料と管理料を支払い、入金確認後使用許可書が交付されます。
募集期間および申込書配付期間
申込書配布 | 令和2年6月18日(木)~7月7日(火) |
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申込期間 | 令和2年6月18日(木)~7月7日(火) |
抽選日 | 令和2年8月20日(木) |
使用許可 | 令和3年1月 |
※掲載されている情報は令和2年度の情報です。
各霊園別の募集数・使用料・管理料・申込資格の概要
令和2年度の情報をご紹介致します。
申込区分ごとに居住年数など申込資格が定められています。
詳細は「申込書」と合わせて配布される「申し込みのしおり」をご確認ください。
申込区分 | 霊園名 | 種別等 | 使用料 | 募集数 | 年間管理料 | 居住要件 | その他の主な要件 |
1 | 多磨霊園 | 一般埋蔵施設 (1.80~6.70m2) | 1,659,600~6,147,400円 | 374か所 | 1,400~4,900円 | 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること。 | 一度も埋蔵(葬)、収蔵したことがない遺骨を持ち、申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 (申込遺骨は改葬遺骨でないこと) |
1 | 八王子霊園 | 芝生埋蔵施設 (4.00m2) | 1,196,000円 | 95か所 | 3,760円 | 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること。 | 一度も埋蔵(葬)、収蔵したことがない遺骨を持ち、申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 (申込遺骨は改葬遺骨でないこと) |
1, 5~7, 8~11 | 小平霊園 | 一般埋蔵施設 (1.90~5.95m2) | 1,662,500~5,206,250円 | 85か所 | 1,400~4,200円 | 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること。 | 一度も埋蔵(葬)、収蔵したことがない遺骨を持ち、申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 (申込遺骨は改葬遺骨でないこと) |
芝生埋蔵施設 (4.00m2) | 3,540,000円 | 17か所 | 3,760円 | 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること。 | 一度も埋蔵(葬)、収蔵したことがない遺骨を持ち、申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 (申込遺骨は改葬遺骨でないこと) | ||
合葬埋蔵施設 (合葬式墓地) 遺骨1・2体用 遺骨・生前2・3体用 生前1・2・3体用 | (一定期間後共同埋蔵)※1 遺骨1体あたり 70,000円(直接共同埋蔵)※1 遺骨1体あたり 60,000円 | 800体 | 管理料はかかりません | 申込者は、都内に3年以上継続して居住していること。 | <遺骨申込> 申込遺骨のある方 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||
申込者及び存命の埋蔵予定者は、都内に3年以上継続して居住していること。 | <遺骨・生前申込> 申込遺骨のある方で、生前申込もする方 2体用の場合、申込遺骨は申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 3体用の場合、申込遺骨及び埋蔵予定者は、申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||||||
申込者及び存命の埋蔵予定者は、都内に3年以上継続して居住していること。 | <生前申込> 生前申込のみの方 1体用の場合、申込者が埋蔵予定者であること。 2体用及び3体用の場合は、申込者及び埋蔵予定者は全員存命であり、夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||||||
樹林型合葬埋蔵施設 (樹林墓地)※2 遺骨1・2体用 遺骨・生前2体用 生前1・2体用 | 遺骨1体あたり 134,000円 粉状遺骨1体あたり 44,000円 | 719体 | 管理料はかかりません | 申込者は、都内に3年以上継続して居住していること。 | <遺骨申込> 申込遺骨のある方 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||
申込者は、都内に3年以上継続して居住していること。 | <遺骨・生前申込> 申込遺骨のある方で、生前申込もする方 申込遺骨は申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||||||
申込者及び存命の埋蔵予定者は、都内に3年以上継続して居住していること。 | <生前申込> 生前申込のみの方 1体用の場合、申込者が埋蔵予定者であること。 2体用の場合は、申込者及び埋蔵予定者は全員存命であり、夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||||||
樹木型合葬埋蔵施設 (樹木墓地)※2 遺骨1・2体用 | 遺骨1体あたり 194,000円 | 400体 | 管理料はかかりません | 申込者は、都内に3年以上継続して居住していること。 | <遺骨申込> 申込遺骨のある方 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||
2, 5~7 | 八柱霊園 | 一般埋蔵施設 (1.70~6.00m2) | 341,700~1,206,000円 | 333か所 | 1,400~4,200円 | 申込者は、都内又は千葉県松戸市に5年以上継続して居住していること。 | 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 |
芝生埋蔵施設 (4.00m2) | 844,000円 | 24か所 | 3,760円 | 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 | |||
合葬埋蔵施設 (合葬式墓地) 遺骨1・2体用 遺骨・生前2・3体用 生前1・2・3体用 | (一定期間後共同埋蔵)※1 遺骨1体あたり 134,000円(直接共同埋蔵)※1 遺骨1体あたり 54,000円 | 2,000体 | 管理料はかかりません | 申込者は、都内又は千葉県松戸市に3年以上継続して居住していること。 | <遺骨申込> 申込遺骨のある方 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||
申込者及び存命の埋蔵予定者は、都内又は千葉県松戸市に3年以上継続して居住していること。 | <遺骨・生前申込> 申込遺骨のある方で、生前申込もする方 2体用の場合、申込遺骨は申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 3体用の場合、申込遺骨及び埋蔵予定者は、申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||||||
申込者及び存命の埋蔵予定者は、都内又は千葉県松戸市に3年以上継続して居住していること。 | <生前申込> 生前申込のみの方 1体用の場合、申込者が埋蔵予定者であること。 2体用及び3体用の場合は、申込者及び埋蔵予定者は全員存命であり、夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。 | ||||||
3 | 青山霊園 | 一般埋蔵施設 (1.60~3.55m2) | 4,542,400~10,078,450円 | 54か所 | 1,400~2,800円 | 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること。 | 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 |
3 | 染井霊園 | 一般埋蔵施設 (1.60~2.00m2) | 2,721,600~3,402,000円 | 36か所 | 1,400円 | 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること。 | 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 |
3 | 多磨霊園 | 長期収蔵施設 (みたま堂) | 6体用 359,000円 | 40か所 | 5,440円 | 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること。 | 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 |
4体用 287,000円 | 4,350円 | ||||||
2体用 215,000円 | 3,260円 | ||||||
3~4 | 谷中霊園 | 一般埋蔵施設 (1.55~3.50m2) | 2,805,500~6,335,000円 | 67か所 | 1,400~2,800円 | 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること。 | 申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。 |
※1 合葬埋蔵施設の「一定期間後共同埋蔵」とは、使用許可日から20年間個別に保管した後に共同埋蔵するものであり、「直接共同埋蔵」とは、納骨時に速やかに共同埋蔵するものです。
※2 樹林型合葬埋蔵施設(樹林墓地)と樹木型合葬埋蔵施設(樹木墓地)は、いずれも死後は安らかに自然に還りたいという都民の思いに応えるための墓地です。樹林墓地は、樹林の下に多くの遺骨を一緒に埋蔵しますが、樹木墓地は、樹木の周辺に遺骨を一体ずつ埋蔵します。
※ 居住年数は、令和2年7月7日(火)時点までの継続した期間のことです。
※ 祭祀の主宰者とは、申込遺骨に対して、将来にわたりご遺骨及び墓所を守っていく方のことです。
令和2年 募集の都立霊園
都立霊園とは
都立霊園は、現在、青山、雑司ケ谷、谷中、染井、多磨、八柱、小平、八王子の8カ所にあります。その総面積は約416万㎡と広大な広さがあります。その人気は高く、抽選によって入れるかどうかを決めることになります。
特に都立霊園(公営霊園)は、運営の永性や管理費の安さ、宗旨・宗派不問ということから総じて人気があります。申込資格は申込区分や各霊園によって多少の違いがあります。また、従来型の一般埋蔵施設のほか、立体埋蔵施設や合葬埋蔵施設という、合葬形式の埋葬施設も 開設・募集されています。
霊園の使用料や管理料は、民間霊園より若干安い設定になっています。ただし、区画面積が広い墓所も少なくなく、大きな区画の場合は、当然、墓石費用や工事費も高くなってくるため申込み時の確認は必須です。また、抽選方式となるため、どの墓所が 当たるのかは分からず、墓域が自由に選べないという側面もあります。墓所選びで失敗しないためには、価格、面積、立地、利便性、継承などの条件をじっくりと考慮した上で申し込むのがよいでしょう。
都立霊園の歴史・埋蔵施設詳細
明治7年、明治政府は当時の東京府のなかに、埋蔵できる地域を指定しました。それまでは、寺院の墓地に埋葬していましたが、その地域を絞り込んだのです。
東京府は、住民が埋葬に困ることのないように指定地域内に公共墓地の建造を進め、明治から大正にかけて、計画していた墓地はほぼ完成しました。
戦後、東京都に移行され、小平霊園、八王子霊園が新たに加わり、現在の8カ所の霊園が使用されるようになりました。
都立霊園の埋蔵施設について
都立霊園には埋蔵施設が5種類あります。そのほか、収蔵施設、式場も完備されています。どのような形態の埋蔵施設があるか見ていきましょう。
一般埋蔵施設
各墓地で区画が分かれている一般的な墓地のことです。設備などは自分で設置する必要があります。
芝生埋蔵施設
芝生が敷きつめられた広場のような土地に、等間隔で埋蔵施設があります。区画は分けられていますが、囲いなどを設置することはできません。
壁型埋蔵施設
文字通り、墓石が壁のように密接して配置してあります。あらかじめ墓石が設置されているので、手配する必要はありません。
合葬埋蔵施設
ひとつの墓地に多くの遺骨を合葬する施設です。ほかの遺骨と一緒なので、埋蔵後特定することはできません。年間使用料は無料です。
立体埋蔵施設
遺骨を骨壺に納めて納骨室に安置し、20年後に地下のカロートに共同埋蔵する施設です。3体分の遺骨が収蔵できます。
都立霊園のメリット・デメリット
都立霊園のメリット・デメリットには、以下のようなことがあげられます。
都立霊園のメリット
- 東京都が管理する墓地なので、管理体制がしっかりしていて将来的にも不安がない
- 民間に比べて管理費が安い傾向にある
- 墓地自体に古い歴史があり、敷地は広大で自然が豊かなので、気持ちよくお墓参りができる
- 宗教や宗派に縛られない
- 指定の石材店がなく、自由に選べる
都立霊園のデメリット
- 申し込みは、ほぼ抽選になり倍率が高い
- 墓地を建てる区画が選べない
- 生前には申し込みができない(一部できるところもあります)
- 宗教がある場合、僧侶や神主などに墓地まで来てもらう必要がある
- 法事施設を持たないところが多い
このようにメリット、デメリットはありますが、現代の埋葬意識の変化により、都立霊園の人気が高くなっているのでしょう。
まとめ
都立霊園は人気で、20倍を超える施設もあります。申し込みの際は、要件を満たしているか必ず確認してください。毎年、当選した方のなかに、要件を満たしていないため利用できない方がいるようです。
都立霊園にはご紹介したようにメリットとデメリットがありますので、よく比較検討をして、お墓を決めましょう。