多磨霊園は、東京都が運営・管理を行う都立霊園のひとつです。
都立霊園にお墓を建てるためには、毎年行われている使用者募集に応募し、当選する必要があります。しかし、都立霊園はとても人気があり募集倍率は非常に高くなっています。
都立霊園は、毎年6月中旬から7月上旬に抽選申し込みの期間があります。
本記事では、多磨霊園の霊園情報と過去の募集要項・倍率はどうだったのか?多磨霊園の応募の流れや申込時期はいつか?を解説します。また、抽選に当たった場合と外れてしまった場合のその後の流れについてもご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
多磨霊園はどんな霊園?
都立霊園最大規模を誇る、日本初の公園型霊園として1935年に開発された公営霊園です。
東京ドーム27個分、128万237平方メートルもの広大な敷地には68,000区画ものお墓があります。土地の半分以上は緑地からなっており、桜の花の名所としても有名です。多くの文化人や政治家のお墓があり、憧れの著名人と眠れるのも人気の理由のひとつです。
都立霊園で唯一の長期収蔵施設(みたま堂)があることが特徴です。
多磨霊園の基本情報
所在地 | 東京都府中市多磨町4-628 |
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交通アクセス | 【電車・バスをご利用の方】 ▼JR中央線武蔵小金井駅より京王バス「多磨霊園」行 「霊園正門」下車、徒歩約3分 ▼JR中央線武蔵小金井駅より京王バス「調布駅自動車試験場」行 「多磨霊園裏門」下車、徒歩約2分 ▼JR武蔵小金井駅南口6番より京王バス 京王線「多磨霊園」行 「多磨霊園表門」下車、徒歩約2分 ▼京王線多磨霊園駅より京王バス「武蔵小金井駅」行 「霊園正門」下車、徒歩約3分 ▼西武多摩川線多磨駅より徒歩約7分 【車をご利用の方】 ▼東八道路沿い、甲州街道白糸台交番前交差点を進入 ▼中央自動車道「調布I.C」から車で約7分 ▼中央自動車道「稲城I.C」から車で約11分 |
開門時間/休園日 | ▼管理事務所の休日 年末年始(12月29日~1月3日) ▼管理事務所窓口の開所時間 8:30~17:15 ▼みたま堂の開所時間 夏期(3/1~9/30) 9:00~17:00 冬期(10/1~2/末) 9:00~16:30 ▼駐車場の開門時間 –正門 夏期(3/1~9/30) 8:00~18:30 冬期(10/1~2/末)8:30~17:30 –小金井門 夏期(3/1~9/30)8:00~18:30 冬期(10/1~2/末)8:30~17:30 –バス通り駐車場 夏期(3/1~9/30)8:30~17:30 冬期(10/1~2/末)8:30~17:30 |
多磨霊園のお墓の種類
多磨霊園にあるお墓の種類はこちらです。
- 一般埋蔵施設
- 芝生埋蔵施設
- 壁型埋蔵施設
- 合葬埋蔵施設
- 長期収蔵施設(みたま堂)
- 一時収蔵施設 ※霊園管理事務所で随時受付
- 樹林型合葬埋蔵施設(樹林墓地)
多磨霊園の募集区画と価格、倍率(令和4年度(2022年度))
令和4年度(2022年度)に募集があった区画は、一般埋蔵施設(募集数は286か所)、長期収蔵施設(募集数は62か所)、樹林型合葬埋蔵施設(募集数は2,220体)。価格は28,000~7,337,850円。倍率は1.7~14.6倍でした。
※令和4年度の募集はすでに終了しています。
一般埋蔵施設(1.80~7.95平方メートル)【申込区分1】
- 募集数:286か所
- 使用料:1,661,400~7,337,850 円
- 年間管理料:1,460~5,840円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
一度も埋蔵(葬)、収蔵したことがない遺骨を持ち、申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること(申込遺骨は改葬遺骨でないこと)
長期収蔵施設(みたま堂)【申込区分3】
- 募集数:62か所
- 使用料:6体用215,000円、4体用172,000円、2体用129,000円
- 年間管理料:6体用5,170円、4体用4,140円、2体用3,100円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること
樹林型合葬埋蔵施設【申込区分8~10】
- 募集数:2,220体
- 使用料:遺骨1体あたり86,000円、粉状遺骨1体あたり28,000円
- 年間管理料:なし
- 申込者(及び存命の埋蔵予定者)は、都内に3年以上継続して居住していること
<遺骨申込>
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
<遺骨・生前申込>
申込遺骨は申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
<生前申込>
1体用の場合、申込者が埋蔵予定者であること。2体用の場合は、申込者及び埋蔵予定者は全員存命であり、夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
※樹林型合葬埋蔵施設(樹林墓地)は、樹林の下に多くの遺骨を一緒に埋蔵します。
多磨霊園の過去の募集要項と倍率
参考として令和2年度の募集要項と倍率を記載します。募集があったのは、5種類のうち2種類のみでした。※令和2年度の募集はすでに終了しています。
種別 | 募集数 | 倍率 | 使用料 | 管理料 |
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一般埋蔵施設 | 374 | 1.5倍 | 1,659,600円~ | 1,400円~ |
長期収蔵施設(みたま堂) | 40 | 25.2倍 | 215,000円~ | 3,260円~ |
都立霊園とは/手続きの流れとお墓の種類・注意点
都立霊園とは、東京都が運営・管理を行っている公営霊園を指します。
現在は8ヶ所あり、総面積が約416万㎡、使用者数は約26万人、埋葬体数は約121万体です。区画の多くはすでに使用されているため、新しく整備された区画の貸付または、返還された区画の再貸付が年に一度行われます。使用するためには抽選が必要になりますが、都立霊園はとても人気で募集倍率は非常に高い傾向にあります。
募集と申込み/手続きの流れ
都立霊園では年1回、新規利用者の募集をしています。毎年6月中旬から7月上旬に抽選申し込みの期間があり、インターネットか郵送で申し込みをすることができます。おおまかな流れは下記のとおりです。
- STEP1募集の公示例年、「広報東京都」6月号で最初のご案内が行われます。都立霊園公式サイトにも掲載されます。
- STEP2お申込みお申込みの方法は、①申込書の郵送 ②インターネット申込の2つです。
- STEP3公開抽選都庁で公開抽選会を実施します。結果は翌日都立霊園公式サイトにも掲載されます。
- STEP4資格審査必要書類を準備し、書類審査を受けます。
- STEP5お支払い使用料と管理料を支払い、入金確認後使用許可書が交付されます。
募集期間および申込書配布期間
令和4年度の募集期間および申込書配布期間は以下日程となります。
申込書配布 | 2022(令和4)年6月15日(木)~7月4日(月) |
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申込期間 | 2022(令和4)年6月15日(木)~7月4日(月) |
抽選日 | 2022(令和4)年8月18日(木) |
使用許可 | 2022(令和4)年12月 |
過去の募集および申込書配布期間
参考までに、令和2年度の募集および申込書配布期間を記載します。
※令和2年度の募集はすでに終了しています。
申込書配布 | 2020(令和2)年6月18日(木)~7月7日(火) |
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申込期間 | 2020(令和2)年6月18日(木)~7月7日(火) |
抽選日 | 2020(令和2)年8月20日(木) |
使用許可 | 2021(令和3)年1月 |
都立霊園には申込条件が!満たしていないと失格に
都立霊園を使用するためには申込条件を満たしている必要があります。申し込むお墓の種類によって条件が変わりますのでご注意ください。居住条件は申込みをする方もしくは合葬埋蔵施設において埋蔵を予定される存命者に対して必要な資格です。遺骨の方ではないのでご注意ください。
一般埋蔵施設、芝生埋蔵施設、長期収蔵施設に申込みをする場合
- 都内(八柱霊園の場合、松戸市を含む)に5年以上継続して住んでいること
- 現在守っている『親族の遺骨』があること
- 遺骨に対して、祭祀の主宰者であること(以下のいずれかを行った者)
- 合葬埋蔵施設(樹木・樹林を含む)に申込みをする場合
- 葬儀の喪主を務めた
- 法事の施主を務めた
- 役所に死亡の届けをした、或いは火葬の申請をした
合葬埋蔵施設(樹木・樹林を含む)に申込みをする場合
遺骨申込
- 都内(八柱霊園の場合、松戸市を含む)に3年以上継続して住んでいること
- 現在守っている遺骨があること
- 遺骨に対して、祭祀の主宰者であること(以下のいずれかを行った者)
- 葬儀の喪主を務めた
- 法事の施主を務めた
- 役所に死亡の届けをした、或いは火葬の申請をした
遺骨・生前申込
- 都内(八柱霊園の場合、松戸市を含む)に3年以上継続して住んでいること(生前2体+遺骨1体の場合は生前の方は2名とも)
- 現在守っている遺骨が1体又は2体あり、その遺骨と親子、夫婦、兄弟姉妹の関係にあること
生前申込
- 都内(八柱霊園の場合、松戸市を含む)に3年以上継続して住んでいること(2体、3体用の場合は全員)
参照:TOKYO霊園さんぽ
都立霊園の募集や申込みについてもっと詳しく知りたい方は以下より「都立霊園ガイド」をご覧ください。
都立霊園の抽選に当たったら?/お墓を建てるまでに必要なこと
都立霊園の抽選に当たったらお墓さがしが完了ではありません。使用者募集の当選は、あくまで墓地使用の権利を得ただけです。
一般埋蔵施設であれば整地工事・囲障の設置・墓碑の設置、芝生埋蔵施設であれば墓碑の設置などが必要となってきます。設置には詳細なルールが決められておりますので注意が必要です。
では、使用許可証が交付が交付されたらどのようにお墓を建てたらよいでしょうか?
石材店に建立を依頼する
お墓を建てるためには石材店を探して、建立をお願いする必要があります。公営霊園には指定された石材店がないため、自分で自由に石材店を選ぶことができます。
しかし、お墓を初めて建てる人は「どこにお願いしたらいいのだろう」とお悩みになることでしょう。石材店によって、価格も対応も異なります。また、石材店はお墓を購入するときだけでなく、建立した後も修繕や法要などでお付き合いが長く続くことになります。そのため、できうる限り信頼のできる石材店を探す必要があります。
石材店を選ぶときは、次のポイント押さえておきましょう。
- こちらの要望や状況をきちんと聞いたうえで、意向をくみ取った提案をしてくれる
- 石材や墓石について専門的な知識を持っている
- 明確な見積書を提示してくれる、契約書をきちんと交わしている
- 石材店が手掛けたお墓の見学ができる(建立3年以上のお墓をみせてくれるとなお安心です)
- しっかりとしたアフターサービスがある
- お墓の近くに店舗や展示場がある
- 過度な値引きをしない、安易な値引き交渉に応じない(応じる場合は手抜き工事や元々の価格設定を高くしている可能性があります)
石材店の選び方についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
また、いいお墓では石材店の紹介も行っています。石材店をお探しの方はこちらから検索できます。
都立霊園の抽選に外れてしまったら?/お墓の見つけ方
抽選に外れてしまった場合は、都立霊園にお墓を持つことができません。お墓さがしを急いでいない場合は、翌年の募集を待つことができるでしょう。ただし、お墓を早く建てる必要がある場合はどのようにしたらいいのでしょうか?ここでは、お墓の見つけ方・探し方について解説します。
周辺の民営霊園・寺院墓地を見てみる
公営霊園以外に目を向けてみると、多くの民営霊園・寺院墓地があることがわかります。都立霊園をお探しの方は、費用が抑えられることや自治体が管理していて安心感があるなどの理由から選んでいるのではないでしょうか。
多磨霊園の永代使用料は、一般埋蔵施設が165.96万円~となっています。一方、府中市では、永代使用料22.0万円から一般墓のご案内が可能です。費用を比較してみると、都立霊園だから他より絶対に安いというわけではないことがわかります。
多磨霊園をご希望の方におすすめの府中市の霊園
多磨霊園の当選に漏れてしまった方、申込要件に該当しなかった方におすすめしたい、府中市で人気の霊園をご紹介します。「いいお墓」でお申し込みの多い人気霊園です。ぜひ、ご検討ください。
府中市で最安値の「永代使用料」でご案内できる寺院墓地「常久寺墓苑 永代供養墓 ・樹木葬」
府中市で人気の一般墓(墓石のお墓)「フラワーメモリアル国立府中」
府中市でお墓を探すならこちら
多磨霊園をご希望の方におすすめの永代供養付きの納骨堂
多磨霊園が人気なのは、都立霊園で唯一の長期収蔵が可能な納骨堂(みたま堂)があるからでしょう。
でも実は、長期収蔵施設は、使用期限が30年であることはご存知でしょうか。延長可能はですが、更新手続きが必要となります。また、使用期間満了後は遺骨を引き取る必要があります。
民営霊園や寺院墓地では、永代供養ができる納骨堂も比較・検討することが可能です。稲城市では、永代供養付きの納骨堂が30.0万円からご案内可能です。
三鷹市/調布市/国分寺市/稲城市で最安値の納骨堂がご案内できる「医王寺 実相霊廟納骨壇」
三鷹市/調布市/国分寺市/稲城市で納骨堂を探すならこちら
手元供養
あまり知られていませんが、遺骨をお墓やお寺に納骨しない場合は、どこに保管をしても問題はありません。そもそもお墓を建てることに必要性を感じない、自宅に遺骨を保管しておきたいとお考えであれば、手元供養を検討してみてはいかがでしょうか。
納骨堂に一時的に預ける
お墓を建てることが急ぎではないが、遺骨を手元に置いておくことに違和感を持つ人もいると思います。そういった人は一時保管のできる「納骨堂」にお願いすると良いでしょう。
都立霊園には一時収蔵施設のある霊園が3か所あります。使用期間は1年間で、やむを得ない事情がある場合は4回(最長預入れ期間5年間)まで更新が可能です。各霊園管理事務所で随時、受付しています。
翌年の都立霊園の募集を待つ
お墓を建てることが急ぎでない場合、翌年の募集を待つのも良いでしょう。ただし、翌年なら抽選に当たるという保証はありません。いざ、お墓を建てなければならないという場合に困らないよう、他の霊園を見ておくとより良いでしょう。
都立霊園8ヶ所はこちら
まとめ
多磨霊園の情報と都立霊園の募集についてみてきました。
都立霊園にお墓を建てるためには、年に一度しか機会がありません。申込期間を逃さないために情報収集は定期的に行いましょう。
また、お墓の購入は、一生に一度ともいえる大きな買い物です。数多くあるお墓の中から後悔のない選択をするためには、まずしっかりと比較・検討をすることが大切です。都立霊園を検討している場合も例外ではありません。多くの霊園をチェックしておくことは、後悔しないお墓選びには欠かせないことなのです。
また「いいお墓」では、お墓選びでお悩みの方の相談も受け付けております。どんな些細なことでも、ぜひお気軽にご相談ください。
多磨霊園についてのよくある質問
多磨霊園とはどんな霊園?
多磨霊園は、都立霊園最大規模を誇る、日本初の公園型霊園として1935年に開発された公営霊園です。土地の半分以上は緑地からなっており、桜の花の名所としても有名です。都立霊園で唯一の長期収蔵施設(みたま堂)があることが特徴です。
多磨霊園についての 詳細はこちら>
多磨霊園の募集区画と価格(令和4年度(2022年度))
令和4年度(2022年度)に募集があった区画は、一般埋蔵施設(募集数は286か所)、長期収蔵施設(募集数は62か所)、樹林型合葬埋蔵施設(募集数は2,220体)。価格は28,000~7,337,850円。倍率は1.7~14.6倍でした。
多磨霊園の募集区画と価格、倍率についての 詳細はこちら>
都立霊園の募集情報
都立霊園の募集情報・申し込み方法・過去の募集要項や倍率をご紹介します。多磨霊園以外の都立霊園をご希望の場合はご参考にしてください。









公営霊園は「永代使用料」のみを表記しています。これはあくまで土地の使用料のみで、他にも墓石を建てる「墓石費用」と定期コストとして「墓地管理費」を支払う必要があります。
一方、民営霊園や寺院墓地では表記の仕方はさまざまです。「永代使用料」のみを表記している霊園もあれば、「永代使用料」+「墓石費用」を表記しているところもあります。お墓の種類によっては、「永代使用料」+「墓地管理費」+「墓石費用」のすべてを総額として表記している場合もあります。価格の内訳はきちんと確認しておきましょう。