青山霊園は、東京都が運営・管理を行う都立霊園のひとつです。
青山霊園にお墓を建てるためには、毎年行われている使用者募集に応募し、当選する必要があります。しかし、青山霊園はとても人気があり募集倍率は非常に高くなっています。
青山霊園は、毎年6月中旬から7月上旬に抽選申し込みの期間があります。
本記事では、青山霊園の霊園情報と過去の募集要項・倍率はどうだったのか?青山霊園の応募の流れや申込時期はいつか?を解説します。また、抽選に当たった場合と外れてしまった場合のその後の流れについてもご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
青山霊園とはどんな霊園?

青山霊園は、都心の一等地にありながら豊かな自然に囲まれた、日本で初めての公営墓地です。
青山に約26ヘクタールという広大な敷地を持つ青山霊園には、約12万人が眠っています。23区内では最も広い霊園となります。
園内には、外人墓地・警視庁墓地等の墓域など大小様々な墓所があり、明治維新の功労者や文学者・科学者・芸術家・政治家等の著名人の墓所も数多くあります。桜並木が園内を縦横に走り、緑地比率は59.0%あり、ビルの中にあるものの、落ち着いた雰囲気を保っています。
青山霊園は都立霊園の中でも最上級の立地条件を誇りますが、使用料も「㎡単価あたり 2,839,000円」と非常に高額です。しかし、お墓離れが進んでいる昨今においても人気が高く、例年募集が殺到します。毎年のように応募している人も少なくありません。理由は、青山霊園が国内最高峰の「ブランド墓」であり、ここに墓をもつことが一種のステータスだからでしょう。
青山霊園の基本情報
所在地 | 東京都港区南青山2-32-2 |
---|---|
交通アクセス | 【電車・バスをご利用の方】 ▼東京メトロ千代田線「乃木坂駅」より徒歩約5分 ▼東京メトロ銀座線「外苑前駅」より徒歩約8分 ▼東京メトロ日比谷線「六本木駅」より徒歩約10分 |
開門時間/休園日 | ▼管理事務所の休日 年末年始(12月29日~1月3日) ▼管理事務所窓口の開所時間 8:30~17:15 |
著名人も多く眠っている青山霊園
都立青山霊園は、明治7年に開園して以来、元首相・池田勇人、維新の三傑・大久保利通、軍神・乃木希典、政治家・後藤象二郎、政治家・松岡洋右、政治家・松方正義、医学博士・北里柴三郎、思想家・中江兆民、作家・国木田独歩、作家・星新一、作家・志賀直哉など、著名人が多く眠っています。憧れの著名人と眠れるのも人気の理由のひとつです。
青山霊園の歴史
青山霊園は、明治5年(1872年)に、美濃郡上藩(現在の岐阜県郡上市)の藩主であった青山家の下屋敷跡に開設されたのが始まりです。当初は神式の信者のための墓地でしたが、明治7年(1874年)9月1日に、あらゆる宗教の信者のための公共墓地となりました。大正15年(1926年)には、すべての施設が当時の東京市に寄附され、日本で初めての公営墓地となりました。現在は東京都の所管となっています。
青山霊園のアクセス

都立青山霊園に表門はなく、園内のいたるところに入口があります。どの駅から歩いても距離に大差はありませんが、敷地面積が広大なため、目的のお墓が近い駅から霊園に向かうのがおすすめです。
車を利用する場合は、首都高速3号渋谷線の高樹町出口から約7分です。
園内の管理事務所前に収容台数6台ほどの駐車場があるほか、繁盛期には臨時駐車場が設けられます。
青山霊園の募集区画と価格、倍率【令和5年度(2023年度)】
令和5年度の情報をご紹介いたします。申込資格に関しては「都立霊園の申込資格」をご覧ください。
霊園名 | 種別 | 募集数 | 使用料 | 年間管理料 |
---|---|---|---|---|
青山霊園 | 一般埋蔵施設 (1.60~3.80 ㎡) | 60カ所 | 462万8,800 円 ~ 1099万3,400 円 | 1,460~2,920 円 |
一般埋蔵施設
一般的な平面墓地の形式で、区画割りされた土地を貸し付けるもの。墓石などは自分で設置する必要があります。
組名 | 区画面積 | 墓地使用料 | 年間管理費 | 募集数 |
---|---|---|---|---|
AO01 | 3.05~3.8㎡ | 882万3,650円~1,099万3,400円 | 2,920円 | 22区画 |
AO02 | 2.05~2.15㎡ | 593万650円~621万9,950円 | 2,190円 | 16区画 |
AO03 | 1.6~2.0㎡ | 462万8,800円~578万6,000円 | 1,460円 | 22区画 |
過去の青山霊園の倍率
過去3年間の抽選倍率をご紹介します。
霊園名 | 種別 | 募集数 | 倍率 | 募集数 | 倍率 | 募集数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | |||||
青山霊園 | 一般埋蔵施設 | 55 | 13.1 | 56 | 13.3 | 54 | 13.0 |
令和3年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について
令和2年度 都立霊園公募受付状況と抽選会について
青山霊園のお墓の種類
青山霊園にあるお墓の種類はこちらです。
- 一般埋蔵施設
- 立体埋蔵施設

一般埋蔵施設は、通常の墓石を建てるタイプのお墓で青山霊園の大部分を占めています。毎年、募集されるのも、この一般埋蔵施設となります。

立体埋蔵施設は、20年納骨した後に合祀される永代供養墓となっており、園内に5ヵ所あります。
青山霊園の口コミ
青山霊園でお墓を建てた方の口コミをご紹介します。

所在地的に高価格はやむをえないが自宅からの距離、霊園の雰囲気はとてもよい

自宅から交通機関も便利で良いが霊園が広域で墓に辿り着くまでにがちょっと遠く感じます。

きちんと区画されており、各お墓も綺麗に保持されておりいい雰囲気です。

苑内の管理事務所のかたも問い合わせなどに対して親切に対応してくださいます。

墓地の区画がきれいに清掃がされており管理が行き届いて、いつも気持ちよくお参りができます。
青山霊園の手続きの流れとお墓の種類・注意点
青山霊園は、東京都が管理する都立霊園です。 都立霊園とは、東京都が運営・管理を行っている公営霊園を指します。 現在は8ヶ所あり、総面積が約416万㎡、使用者数は約26万人、埋葬体数は約121万体です。区画の多くはすでに使用されているため、新しく整備された区画の貸付または、返還された区画の再貸付が年に一度行われます。使用するためには抽選が必要になりますが、都立霊園はとても人気で募集倍率は非常に高い傾向にあります。 都立霊園では年1回、新規利用者の募集をしています。毎年6月中旬から7月上旬に抽選申し込みの期間があり、インターネットか郵送で申し込みをすることができます。おおまかな流れは下記のとおりです。 令和5年度の募集期間および申込書配布期間は以下日程となります。 参考までに、令和2年度の募集および申込書配布期間を記載します。 都立霊園を使用するためには申込条件を満たしている必要があります。申し込むお墓の種類によって条件が変わりますのでご注意ください。居住条件は申込みをする方もしくは合葬埋蔵施設において埋蔵を予定される存命者に対して必要な資格です。遺骨の方ではないのでご注意ください。 参照:TOKYO霊園さんぽ募集と申込み/手続きの流れ
募集期間および申込書配布期間
申込書配布 2023(令和5)年6月15日(木)~7月3日(月) 申込期間 2023(令和5)年6月15日(木)~7月3日(月) 抽選日 2023(令和5)年8月17日(木) 使用許可 2023(令和5)年12月交付予定 過去の募集および申込書配布期間
※令和2年度の募集はすでに終了しています。申込書配布 2020(令和2)年6月18日(木)~7月7日(火) 申込期間 2020(令和2)年6月18日(木)~7月7日(火) 抽選日 2020(令和2)年8月20日(木) 使用許可 2021(令和3)年1月 都立霊園には申込条件が!満たしていないと失格に
一般埋蔵施設、芝生埋蔵施設、長期収蔵施設に申込みをする場合
合葬埋蔵施設(樹木・樹林を含む)に申込みをする場合
遺骨申込
遺骨・生前申込
生前申込
※青山霊園には、芝生埋蔵施設、長期収蔵施設、合葬埋蔵施設の募集はありません。
都立霊園の募集や申込みについてもっと詳しく知りたい方は以下より「都立霊園ガイド」をご覧ください。
青山霊園の抽選に当たったら?/お墓を建てるまでに必要なこと
青山霊園の抽選に当たったらお墓さがしが完了ではありません。使用者募集の当選は、あくまで墓地使用の権利を得ただけです。
一般埋蔵施設であれば整地工事・囲障の設置・墓碑の設置などが必要となってきます。設置には詳細なルールが決められておりますので注意が必要です。
では、使用許可証が交付が交付されたらどのようにお墓を建てたらよいでしょうか?
石材店に建立を依頼する
お墓を建てるためには石材店を探して、建立をお願いする必要があります。公営霊園には指定された石材店がないため、自分で自由に石材店を選ぶことができます。
しかし、お墓を初めて建てる人は「どこにお願いしたらいいのだろう」とお悩みになることでしょう。石材店によって、価格も対応も異なります。また、石材店はお墓を購入するときだけでなく、建立した後も修繕や法要などでお付き合いが長く続くことになります。そのため、できうる限り信頼のできる石材店を探す必要があります。
石材店を選ぶときは、次のポイント押さえておきましょう。
- こちらの要望や状況をきちんと聞いたうえで、意向をくみ取った提案をしてくれる
- 石材や墓石について専門的な知識を持っている
- 明確な見積書を提示してくれる、契約書をきちんと交わしている
- 石材店が手掛けたお墓の見学ができる(建立3年以上のお墓をみせてくれるとなお安心です)
- しっかりとしたアフターサービスがある
- お墓の近くに店舗や展示場がある
- 過度な値引きをしない、安易な値引き交渉に応じない(応じる場合は手抜き工事や元々の価格設定を高くしている可能性があります)
石材店の選び方についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
また、いいお墓では石材店の紹介も行っています。石材店をお探しの方はこちらから検索できます。
青山霊園の抽選に外れてしまったら?/お墓の見つけ方
抽選に外れてしまった場合は、青山霊園にお墓を持つことができません。お墓さがしを急いでいない場合は、翌年の募集を待つことができるでしょう。ただし、お墓を早く建てる必要がある場合はどのようにしたらいいのでしょうか?ここでは、お墓の見つけ方・探し方について解説します。
周辺の民営霊園・寺院墓地を見てみる
公営霊園以外に目を向けてみると、多くの民営霊園・寺院墓地があることがわかります。都立霊園をお探しの方は、費用が抑えられることや自治体が管理していて安心感があるなどの理由から選んでいるのではないでしょうか。
青山霊園の永代使用料は、一般埋蔵施設が462.88万円~となっています。一方、港区では、永代使用料20.0万円から一般墓のご案内が可能です。費用を比較してみると、都立霊園だから他より絶対に安いというわけではないことがわかります。
青山霊園をご希望の方におすすめの港区の霊園
青山霊園の当選に漏れてしまった方、申込要件に該当しなかった方におすすめしたい、港区で人気の霊園をご紹介します。「いいお墓」でお申し込みの多い人気霊園です。ぜひ、ご検討ください。
港区で最安値の「永代使用料」でご案内できる寺院墓地「港区高輪 正源寺墓苑」
港区で人気№1の「麻布十番 ゆめみどう」
港区で一般墓のお墓を探すならこちら
港区で納骨堂を探すならこちら
港区で樹木葬を探すならこちら
港区で永代供養墓を探すならこちら
手元供養
あまり知られていませんが、遺骨をお墓やお寺に納骨しない場合は、どこに保管をしても問題はありません。そもそもお墓を建てることに必要性を感じない、自宅に遺骨を保管しておきたいとお考えであれば、手元供養を検討してみてはいかがでしょうか。
納骨堂に一時的に預ける
お墓を建てることが急ぎではないが、遺骨を手元に置いておくことに違和感を持つ人もいると思います。そういった人は一時保管のできる「納骨堂」にお願いすると良いでしょう。
都立霊園には一時収蔵施設のある霊園が3か所あります。使用期間は1年間で、やむを得ない事情がある場合は4回(最長預入れ期間5年間)まで更新が可能です。各霊園管理事務所で随時、受付しています。
翌年の都立霊園の募集を待つ
お墓を建てることが急ぎでない場合、翌年の募集を待つのも良いでしょう。ただし、翌年なら抽選に当たるという保証はありません。いざ、お墓を建てなければならないという場合に困らないよう、他の霊園を見ておくとより良いでしょう。
都立霊園8ヶ所はこちら
まとめ
青山霊園の情報と都立霊園の募集についてみてきました。
都立霊園にお墓を建てるためには、年に一度しか機会がありません。申込期間を逃さないために情報収集は定期的に行いましょう。
また、お墓の購入は、一生に一度ともいえる大きな買い物です。数多くあるお墓の中から後悔のない選択をするためには、まずしっかりと比較・検討をすることが大切です。都立霊園を検討している場合も例外ではありません。多くの霊園をチェックしておくことは、後悔しないお墓選びには欠かせないことなのです。
また「いいお墓」では、お墓選びでお悩みの方の相談も受け付けております。どんな些細なことでも、ぜひお気軽にご相談ください。
青山霊園についてのよくある質問
青山霊園とはどんな霊園?
青山霊園は、都心の一等地にありながら豊かな自然に囲まれた、日本で初めての公営墓地です。
都立霊園の中でも最上級の立地条件を誇り、使用料も「㎡単価あたり 2,839,000円」と非常に高額ですが、人気が高く、例年募集が殺到します。
青山霊園についての 詳細はこちら>
青山霊園の募集区画と価格【令和5年度(2023年度)】
霊園名 | 種別 | 募集数 | 使用料 | 年間管理料 |
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青山霊園 | 一般埋蔵施設 (1.60~3.80 ㎡) | 60カ所 | 462万8,800 円 ~ 1099万3,400 円 | 1,460~2,920 円 |
青山霊園の募集区画と価格、倍率についての 詳細はこちら>
都立霊園の募集情報
都立霊園の募集情報・申し込み方法・過去の募集要項や倍率をご紹介します。青山霊園以外の都立霊園をご希望の場合はご参考にしてください。







公営霊園は「永代使用料」のみを表記しています。これはあくまで土地の使用料のみで、他にも墓石を建てる「墓石費用」と定期コストとして「墓地管理費」を支払う必要があります。
一方、民営霊園や寺院墓地では表記の仕方はさまざまです。「永代使用料」のみを表記している霊園もあれば、「永代使用料」+「墓石費用」を表記しているところもあります。お墓の種類によっては、「永代使用料」+「墓地管理費」+「墓石費用」のすべてを総額として表記している場合もあります。価格の内訳はきちんと確認しておきましょう。