都立霊園の中でも最上級の立地条件を誇る都立青山霊園。お墓離れが進んでいる昨今においても人気が高く、例年募集が殺到します。
2018年の倍率は14.3倍で、全都立霊園の中でトップでした。毎年のように応募している人も多く、俳優の梅沢富美男さんも15年間落選し続けて昨年ようやく当選したと明かしています。
2019年の墓地使用料は最低でも413.7万円からと決して安くはないのですが、なぜこれほどまでに申し込みが殺到するのでしようか。それは、都立青山霊園が国内最高峰の「ブランド墓」であり、ここにお墓をもつことが一種のステータスだからなのです。交通の便もよく、都内に住む人にとっての憧れのお墓が都立青山霊園だといえます。
都立青山霊園の基本情報から令和元年の募集要項までご紹介します。
青山霊園の概要
都心の一等地に、23区内で最も広い約26ヘクタールの広大な敷地をかまえる都立青山霊園。青山、表参道、外苑前といったお洒落エリアの真ん中に位置しながら、緑豊かで閑静な環境が魅力的です。また、墓地から六本木ヒルズが見えるなど、都会ならではの景観を臨むことができます。
都立青山霊園は、日本初の公営墓地として1872(明治5)年に開設されました。多くの著名人も眠っていることもあり、墓参者だけでなく歴史探訪の見学者が大勢訪れています。
青山霊園の墓所の雰囲気
令和元年で募集が出ているのは一般埋蔵施設の50区画で、使用料は413万7,000円からです。お墓の費用は含まれていないため、別途自己負担でお墓を建てます。また、組単位での申し込みとなるため、使用場所は選べません。
一般埋蔵施設
従来型の和墓の埋蔵施設です。
【一般埋蔵施設】面積:1.50~3.60㎡ 使用料:4,137,000~9,928,800円 募集数:50ヶ所 年間管理料:1,320~2,640円
青山霊園への最寄り駅からのアクセス
電車の場合
都立青山霊園の最寄り駅は3つ。東京メトロ銀座線「外苑前駅」から徒歩約7分、東京メトロ千代田線「乃木坂駅」から徒歩約10分、東京メトロ半蔵門線・銀座線・都営地下鉄大江戸線「青山一丁目駅」から徒歩約9分です。
「外苑前駅」1b出口
都立青山霊園に表門はなく、園内のいたるところに入口があります。どの駅から歩いても距離に大差はありませんが、敷地面積が広大なため、目的のお墓が近い駅から霊園に向かうのがおすすめです。
「青山一丁目駅」近くの東1入口
車の場合
車を利用する場合は、首都高速3号渋谷線の高樹町出口から約7分です。
園内の管理事務所前に収容台数6台ほどの駐車場があるほか、繁盛期には臨時駐車場が設けられます。ただし、収容台数がかぎられているうえ、都心ゆえに渋滞が発生しやすいため、電車をご利用いただくことをおすすめします。
青山霊園の園内マップ
都立青山霊園の大部分を占めているのが一般墓地です。
そのほか、5ヵ所の立体埋蔵施設があります。こちらは20年納骨した後に合祀される永代供養墓となっています。
「立体埋蔵施設(第1区)」
「立体埋蔵施設(第3区。第5区)」
園内には縦横に細い路地が通っているほか、自動車の走れる広い道路があります。
中でも南北に縦断する約1.7kmの中央通りは桜の名所として知られ、春には多くの人が花見に訪れます。
青山霊園の管理事務所
都立青山霊園の管理事務所は、北中央入口のすぐそばにあります。
電車で来る場合は外苑前駅からが一番近く、徒歩約5分です。他の駅からくる場合は、外周を歩かず、墓域を横切ったほうが早く着きます。
事務所内にはベンチがあり、待ち合わせ場所や休憩場所としても利用できます。
管理事務所の向かいにも広々とした休憩スペースがあります。
国内最高峰のブランド墓・青山霊園は、都内の中心に位置する好環境・好立地霊園として唯一無二。
例年倍率が高い募集墓所は一般埋蔵施設のみ。落選後のこともあらかじめ考えておきたいものです。