お墓が遠方にある場合 – 管理方法・お墓参りの悩みを解決!

家のお墓を受け継いだものの、お墓が遠方にあり、お墓参りやお墓の管理が負担になっている方も多いのではないでしょうか。また、自分がいなくなった後、子どもたちがお墓を管理できるのか心配な方もいらっしゃるかもしれません。

遠方にあるお墓にはさまざまな悩みがつきまといます。

この記事では、遠方にあるお墓の悩みを抱えている方向けに、お墓の管理を専門業者に依頼する方法や、お墓を移転する方法をご紹介します。

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遠方でも必要な、お墓の管理

お墓の管理には、霊園や寺院などの管理者が管理する部分と、お墓を所有する遺族が管理しなければならない部分があります。霊園や寺院の管理者が管理しているのは墓地の共用部分だけです。まずは、自分がお墓の何を管理しなければならないのかを知っておく必要があります。

お墓を新たに購入した遺族は、永代使用料と管理費を支払います。永代使用料は永代にわたって墓地を使用する権利を購入する費用です。管理費は設備や共用部分などの維持管理に充当する費用のことで、年単位、数年単位で支払うのが一般的です。この管理費を支払うからこそ、霊園や寺院の管理者がお墓を洗うための水汲場や通路の清掃、設備の修繕などを定期的に行ってくれるのです。

しかし、故人の墓石の洗浄やお墓周りの草むしりは、遺族や墓参りに訪れた方が行わなければなりません。長期間放置してしまうとお墓の区画に落ち葉や雑草などが溜まり、墓石は汚れ、みすぼらしく見えてしまいます。そのため、定期的に墓石とお墓周りの清掃をする必要があります。

お墓の管理費の相場は?管理料を払わないとどうなる?よくある疑問を解説
お墓の年間管理費の相場は5,000円~20,000円で、公営・民営霊園は寺院墓地より安い傾向があります。ここでは、お墓の管理費の相場や支払い方法、滞納時の霊園側の対応を解説します。

遠方のお墓のための、お墓参り代行サービス

お盆やお彼岸、お正月など季節ごとにお墓参りに行かれる方は多いでしょう。お墓が近くにある場合は、毎日のお散歩でお墓参りをするという方もいらっしゃいます。

一方で、お墓が遠方にあると、お墓参りをしたくても頻繁に訪れることができない、という方もいらっしゃると思います。時間がないというだけでなく、移動にかかる費用も考えなければなりません。

自分が行けなくても遠方のお墓を定期的に管理したい場合は、お墓参り代行サービスやお墓の管理代行サービスを利用するという方法があります。業者が行っているこれらのサービスは、完全除草、墓石洗浄、現況報告、献花、焼香などです。

やはりご先祖様や大切な故人のお墓を任せるので、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。資料だけではわからないことも多いので、実際にスタッフと話をすることをおすすめします。

特に検討すべき点は、会社の立地や雰囲気、サービス内容、予算、そして宗派が挙げられます。代行サービスを利用する場合は、管理費以外にかかる費用を確認しておくとよいでしょう。数年あるいは10年ごとの契約更新制度の業者もあります。

また、会社の立地条件も重要なポイントです。駐車場が近くにあるのか、あるいは公共交通機関で行けるのかを確認しておきましょう。足が悪くなったときや、体力がなくなったときのことも考えて、車いすが通ることができるように配慮されているところが便利です。

最近は古くからのしきたりや宗派にとらわれない供養に変わりつつありますが、宗派によってお墓参りやお墓の管理の方法が決まっている場合もあります。しきたりなどがあれば事前に伝えるようにしましょう。

そして、自分が管理してほしいポイントを整理しておいて、疑問に思うことは相談するようにしましょう。長いお付き合いになることが多いので、時間を掛けていくつかの業者を比較検討して業者を選ぶことが大切です。

最近ではふるさと納税のお礼として、故郷のお墓の掃除をしてくれるところもあります。お墓のある地域にそうしたサービスがあれば、検討してみるのもいいでしょう。

お墓参り代行とは?サービス内容やコース別の費用相場を紹介
お墓参り代行とは、家族・親族の代わりに業者がお墓の参拝・清掃をするサービス。お墓参り→お墓の清掃→お供え→終了報告の流れが一般的で費用相場は1万円~3万円です。ここではお墓参り代行サービスの内容や費用相場を紹介します。

遠方で管理できない場合、お墓の移転(改葬)を検討する

お墓を移転することを改葬お墓の引っ越し)」と言います。遠方でお墓参りや管理をするのがつらい場合には、改葬を行うことで負担を軽減することができます。

改葬は、「墓地、埋葬等に関する法律」に従い、いくつかの手続きと書類が必要になります。改葬に必要な書類は、霊園あるいは墓地の管理者発行の受入証明書または永代使用承諾証(権利証)、そして市町村役所発行の改葬許可申請書です。

改葬の手続きにおける一般的な手順としては、次の通りです。

まずは移転先を決めてから、移転先の霊園あるいは墓地で受入証明書または権利書を発行してもらいます。

その後、改葬元のお墓所在地の役所で改葬許可申請書を受け取った後に、既存の墓地の管理者に改葬を願い出て、承諾を得る必要があります。

最後に、認印をもらった改葬許可申請書を役所に提出して、改葬許可書を受け取ります。地域の市区町村の役所によっては必要書類が異なる場合がありますので、事前に該当の役所に確認しておくようにしましょう。

書類手続きが終了したら(あるいは同時進行で)、お墓を移転させるためのスケジュールを立てます。既存の墓地の管理者、石材店と閉眼法要(魂抜き)の日時を相談します。

改葬の流れとしては、改葬元のお墓で閉眼法要(魂抜き)をして遺骨を取り出し、墓石を撤去します。そして、改葬先の新しいお墓で開眼法要を行い、納骨することで改葬が完了します。

改葬には新しいお墓を建てるための費用や、これまでのお墓を撤去する費用、そして交通費や必要書類の発行手数料などの費用が必要です。詳しくは、以下の記事で紹介しています。

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遺骨の保管先としては、納骨堂を選択する方が多い

近い場所に新しく購入する場合、土地代や墓石代、工事費などで初期費用が平均200万円かかるとも言われています。さらに墓地・霊園によっては別の制約が出てくる場合もあるでしょう。

こうした費用や手間、制限などを考慮すると遺骨の保管先として納骨堂を選択する方が多いのも時代と言えるかもしれません。

納骨堂の種類と特徴

納骨堂に遺骨を預ける場合、いくつかの形態やプランを選択できます。

まず、納骨堂の運営主体としては、公営霊園のほかに、都道府県から認可を受けている寺院や民営霊園があります。

納骨堂の遺骨保管形式としては、上段に仏壇、下段にお墓を安置する場所がある仏壇式、すてきなデザインのものもあるロッカー式、さらにカードをかざすと遺骨が自動的に運ばれてくる機械・可動式などさまざまなものがあります。

最近では都心を中心に立体駐車場のようなビル型納骨堂が増えています。施設内はバリアフリー設計で、明るく清潔感のある空間の施設が多いです。

いずれも一般的なお墓を購入するよりも費用をおさえることができ、最も高価なものでも200万円以下、平均すると30万円ほどで利用できます。

遺骨を一時保管することができるってホント?

納骨堂での遺骨の管理は、期限付きで申し込むことができます。

一時的に納骨堂で遺骨を管理してもらい、その後、あらためて墓地で埋葬もできます。もちろん契約更新をして管理期間の延長も可能なため、利便性が高くなっています。

納骨堂では永代供養をしてくれることが多いので継承者がいなくなっても管理を心配する必要がなく、一代限りで利用を終えることなど、利用者の希望に合わせた管理をしてくれます。

墓地だと遠方に足を運ばなくてはならず、長く管理するのにも多大の費用と労力がかかることもあり、今後も納骨堂を好んで利用する人が増えていくことでしょう。

まとめ

お墓が遠方にあり、なかなか管理ができないという方のために、お墓の管理代行サービスなどを利用する方法やお墓を移転する方法を紹介しました。代行サービスの利用や改葬は子どもの代にも影響することがあります。そのため、慎重に検討して、家族全員が納得できるようにしましょう。

お墓が遠方にあり、代行サービスや改葬について知りたい方、相談したいという方は、お気軽にお問い合わせください。