雑司ヶ谷霊園は、東京都が運営・管理を行う都立霊園のひとつです。
都立霊園にお墓を建てるためには、毎年行われている使用者募集に応募し、当選する必要があります。しかし、都立霊園はとても人気があり募集倍率は非常に高くなっています。
2024年の申し込み期間は、6月14日(金)~7月5日(金)です。
本記事では、雑司ヶ谷霊園の2024年(令和6年度)の募集要項や応募の流れ、過去の倍率を解説します。また、抽選に当たった場合と外れてしまった場合のその後の流れについてもご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
雑司ヶ谷霊園の募集要項【令和6年度(2024年)】
募集区画
一般埋蔵施設
一般的な平面墓地の形式で、区画割りされた土地を貸し付けるもの。墓石などは自分で設置する必要があります。使用料と年間管理料は、面積によって変わります。
面積 | 使用料 | 年間管理料 | 募集数 |
---|---|---|---|
1.55~1.65 ㎡ | 3,138,750~3,341,250 円 | 1,500 円 | 60区画 |
募集期間/手続きの流れ【令和6年度(2024年)】
申し込み | 6月14日(金)~7月5日(金) | インターネットもしくは郵送で申し込みます。 |
受付番号の通知 | 8月頃 | インターネットで申し込みした場合はメールで、郵送で申し込みした場合ははがきで受付番号が通知されます |
抽選 | 8月16日(金) | 都庁で公開抽選会が実施されます。結果は、翌日都立霊園の公式サイトなどに掲載されます。 |
抽選結果の通知 | 9月2日(月)以降 | インターネットで申し込みした場合はメールで、郵送で申し込みした場合ははがきで抽選結果が届きます。 |
書類審査 | 9月頃 | 申込資格を満たしているかの確認のため、書類審査が行われます。 |
使用料・管理料を納入 | 11月頃 | 書類審査を通過したら、納入通知書が送付されます。期限までに、指定の使用料と管理料を納入します。 |
使用許可証の交付 | 12月頃 | 期限までに、指定の使用料と管理料を納入したら、墓地の使用許可証が交付されます。 |
申し込み条件
一般埋蔵施設、芝生埋蔵施設に申込みをする場合
- 都内に、令和6年7月5日時点までに5年以上継続して住んでいること
- 遺骨に対して、祭祀の主宰者(申込遺骨に対して、将来にわたりご遺骨及び墓所を守っていく方)であること
参照:TOKYO霊園さんぽ
申し込み方法
申込期間(令和6年6月 14 日~7月5日)内に、下記のいずれかの方法により、申し込みます。
申し込みは、1人1か所の申込みに限ります。電話での申込みは受付していません。
①インターネット申込み
都立霊園公式サイト「TOKYO 霊園さんぽ」から申し込みします。
インターネット申込みには、申込者情報の登録が必要です。申込者情報の登録は令和6年6月14 日(金)から可能となります。
②郵送申込み
専用の「申込書」を郵送し、申し込みします。
「申込書」が含まれている「申込みのしおり」は令和6年6月14 日(金)から7月5日(金)まで、次の場所で配布されます。
- 都庁第一、第二本庁舎1階・2階の案内コーナー
- 各都立霊園および都立瑞江葬儀所の窓口
- 都内各区市町村及び千葉県松戸市役所の窓口(配布窓口は、区市町村にお問い合わせください。)
- 公益財団法人東京都公園協会 霊園課(〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町 2-44-1 東京都健康プラザハイジア9階)
過去の雑司ヶ谷霊園の倍率
令和5年以前の3年間、雑司ヶ谷霊園では募集がありませんでした。ここでは昨年・令和5年度の募集要項と倍率を記載します。
種別 | 募集数 | 倍率 |
---|---|---|
一般収蔵施設 | 60 | 4.4倍 |
雑司ヶ谷霊園はどんな霊園?
1874年(明治7年)に開発された、多くの著名人が眠ることでも有名な公営霊園です。
平坦な園内にはケヤキの古木が多く植えられ、都心にもかかわらず静かで落ち着いた時間が流れています。管理事務所で著名人の墓所を示した散策マップを配布していますので、散策も楽しめます。
昭和37年以降、空墓所の再貸付は行われていませんが、短期収蔵施設(崇祖堂)と一時収蔵施設があります。一時収蔵施設は霊園管理事務所で随時受け付けていますので、一時預かりを利用であればお問い合わせください。
雑司ヶ谷霊園の基本情報
所在地 | 東京都豊島区南池袋4-25-1 |
---|---|
交通アクセス | 【電車・バスをご利用の方】 ▼地下鉄有楽町線「東池袋駅」より徒歩10分 ▼地下鉄副都心線「雑司が谷駅」より徒歩10分 ▼JR「池袋駅」東口より徒歩15分 ▼都電「雑司ヶ谷駅」より徒歩5分 ▼都営バス「雑司が谷霊園入口」より徒歩約15分 |
開門時間/休園日 | ▼管理事務所の休日 年末年始(12月29日~1月3日) ▼管理事務所窓口の開所時間 8:30~17:15 ▼駐車場利用時間 8:30~17:00 |
雑司ヶ谷霊園の口コミ
霊園として非常に有名であり、交通の便が良く、地下鉄やバス、都電などが通っている。何より自宅から近く、自転車で行ける。少し坂がある。
閑静で都心とは思えない趣がある場所。日当たりがよく、人通りも多すぎず少なすぎず。散歩するのにも気持ちの良い場所だと思う。
駅から少し歩くので、やや不便に感じている。タクシーだと歩かなくて済むが、霊園の近くのよく行く花屋が細い道にあり、道を知らない運転手だと迂回しなくてはいけないので不便
清掃は各家庭でそれぞれ業者に依頼しておこなっており、区画によって差はあるがそれなりに保たれている。公共部分については、清掃が十分に行き届いている。
雑司ヶ谷霊園のアクセス
東京メトロ副都心線雑司が谷駅(1番出口)から徒歩約8分、東京メトロ有楽町線東池袋駅から徒歩約7分の距離です。JR・地下鉄・西武・東武各線が乗り入れる池袋駅の東口からは、徒歩約20分で同園に到着します。都心の中心に位置する、複数駅からアクセス可能な好立地霊園です。 詳しくはこちら>
雑司ヶ谷霊園以外の都立霊園
そのほかの都立霊園の募集情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
都立霊園の抽選に当たったら?/お墓を建てるまでに必要なこと
都立霊園の抽選に当たったら、次に石材店へ建墓の依頼をしなければなりません。
一般埋蔵施設であれば整地工事・囲障の設置・墓碑の設置、芝生埋蔵施設であれば墓碑の設置などが必要となってきます。設置には詳細なルールが決められておりますので注意が必要です。
では、使用許可証が交付が交付されたらどのようにお墓を建てたらよいでしょうか?
石材店に建立を依頼する
お墓を建てるためには石材店を探して、建立をお願いする必要があります。公営霊園には指定された石材店がないため、自分で自由に石材店を選ぶことができます。
しかし、お墓を初めて建てる人は「どこにお願いしたらいいのだろう」とお悩みになることでしょう。石材店によって、価格も対応も異なります。また、石材店はお墓を購入するときだけでなく、建立した後も修繕や法要などでお付き合いが長く続くことになります。
そのため、できうる限り信頼できる石材店を探す必要があります。
石材店を選ぶときは、次のポイント押さえておきましょう。
- こちらの要望や状況をきちんと聞いたうえで、意向をくみ取った提案をしてくれる
- 石材や墓石について専門的な知識を持っている
- 明確な見積書を提示してくれる、契約書をきちんと交わしている
- 石材店が手掛けたお墓の見学ができる(建立3年以上のお墓をみせてくれるとなお安心です)
- しっかりとしたアフターサービスがある
- お墓の近くに店舗や展示場がある
- 過度な値引きをしない、安易な値引き交渉に応じない(応じる場合は手抜き工事や元々の価格設定を高くしている可能性があります)
石材店の選び方についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
また、いいお墓では石材店の紹介も行っています。石材店をお探しの方はこちらから検索できます。
都立霊園の抽選に外れてしまったら?/お墓の見つけ方
抽選に外れてしまった場合は、都立霊園にお墓を持つことができません。お墓さがしを急いでいない場合は、翌年の募集を待つこととなります。
しかし、お墓を早く建てる必要がある場合はどのようにしたらいいのでしょうか?
抽選に外れてしまった場合の、お墓の選び方について解説します。
①周辺の民営霊園・寺院墓地を見てみる
民間が経営する民営霊園や、昔ながらの寺院が管理する寺院墓地であれば、抽選はありません。
同じく様々なお墓の種類がある霊園もあるので、お墓を建てたいエリアから探してみましょう。
雑司ヶ谷霊園をご希望の方におすすめの豊島区の霊園
豊島区で人気№1の「駅前墓苑 松栄山 仙行寺 沙羅浄苑」
②手元供養
あまり知られていませんが、遺骨をお墓やお寺に納骨しない場合は、どこに保管をしても問題はありません。そもそもお墓を建てることに必要性を感じない、自宅に遺骨を保管しておきたいとお考えであれば、手元供養を検討してみてはいかがでしょうか。
③納骨堂に一時的に預ける
お墓を建てることが急ぎではないが、遺骨を手元に置いておくことに違和感を持つ人もいると思います。そういった人は一時保管のできる「納骨堂」にお願いすると良いでしょう。
都立霊園には一時収蔵施設のある霊園が3か所あります。使用期間は1年間で、やむを得ない事情がある場合は4回(最長預入れ期間5年間)まで更新が可能です。各霊園管理事務所で随時、受付しています。
まとめ
雑司ヶ谷霊園の情報と都立霊園の募集についてみてきました。
都立霊園の募集は、1年に1回しか行われません。申込期間を逃さないために情報収集は定期的に行いましょう。
また、お墓の購入は、一生に一度ともいえる大きな買い物です。数多くあるお墓の中から後悔のない選択をするためには、まずしっかりと比較・検討をすることが大切です。都立霊園を検討している場合も例外ではありません。多くの霊園をチェックしておきましょう。