平尾霊園は、福岡市が運営・管理を行う市立霊園のひとつです。
市立霊園にお墓を建てるためには、毎年行われている使用者募集に応募し、当選する必要があります。ただし、平尾霊園の合葬式墓所(合葬墓)はニュース等で取り上げられているため、募集倍率は非常に高くなることが予想されます。
本記事では、平尾霊園の霊園情報と合葬墓の申込みはどうすればいいのか?過去の募集要項・倍率はどうだったのか?市立霊園の応募の流れや申込時期はいつか?を解説します。また、抽選に当たった場合と外れてしまった場合のその後の流れについてもご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
平尾霊園はどんな霊園?
福岡市南区平和、天神からわずか10分で行ける立地の良さと、緑あふれる自然豊かな環境が魅力の公営霊園です。昭和30年の開園以来、多くの市民に親しまれてきました。広い敷地には、大小さまざまな墓碑が並んでいます。
また平尾霊園は、承継をしない合葬式墓所が整備された注目の霊園です。合葬式墓所は、令和2年11月に第1回目の利用者募集が行われ、令和3年4月より焼骨の受け入れを開始予定です。
平尾霊園の基本情報
所在地 | 福岡県福岡市南区平和4丁目1番 |
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交通アクセス | 【電車・バスをご利用の方】 ▼西鉄大牟田線「平尾駅」より車で約5分 ▼西鉄バス「平和三丁目」バス停より徒歩約5分 【車をご利用の方】 ▼西鉄大牟田線「平尾駅」より約1km ※専用駐車場なし (園内への車の乗り入れは可能) |
休園日/開園時間 | ▼休園日 年中無休 ▼開園時間 9:00~17:00 (11~2月 ) 9:00~18:00 (3~4月・9~10月 ) 9:00~19:00 (5~8月)※7/16~8/15を除く 7:00~19:00 (7/16~8/15) |
平尾霊園にあるお墓/合葬式墓所・普通墓所
ここでは、平尾霊園にあるお墓の種類と使用料、過去の募集要項と倍率について紹介します。
平尾霊園のお墓の種類と使用料
合葬式墓所
埋葬方法 | 使用料(市内居住者) | 使用料(市外居住者) |
---|---|---|
直接合葬 | 64,000円~ | 96,000円~ |
個別埋葬後合葬(10年後合葬) | 112,000円~ | 168,000円~ |
個別埋葬後合葬(20年後合葬) | 160,000円~ | 240,000円~ |
個別埋葬後合葬(30年後合葬) | 208,000円~ | 312,000円~ |
普通墓所
使用料(市内居住者) | 使用料(市外居住者) | 年間管理料 | |
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普通墓所1㎡あたり | 260,000円 | 390,000円 | 1,000円 |
最小区画(3.9㎡) | 1,014,000円 | 1,520,000円 | 4,000円 |
最大区画(20㎡) | 5,200,000円 | 7,800,000円 | 20,000円 |
過去の募集要項と倍率
参考として令和2年度の募集要項と倍率を記載します。※令和2年度の募集はすでに終了しています。
種別 | 令和2年度の募集数 | 令和2年度の倍率 | 過去5年の募集数 | 過去5年の倍率 |
---|---|---|---|---|
合葬式墓所 | 600 | 3.4倍 | - | - |
普通墓所 | 44 | 14.3倍 | 156 | 20.2倍 |
福岡市立霊園とは/手続きの流れとお墓の種類・注意点
福岡市立霊園とは、福岡市が運営・管理を行っている公営霊園を指します。 現在は3ヶ所あり、年1回、利用者の申込みをしています。市立霊園を使用するためには抽選が必要になりますが、非常に人気が高く倍率は高い傾向にあります。 福岡市立霊園では年1回、利用者の募集をしています。毎年、6月の1ヶ月の期間のみ申込みを受け付けています。申込みは郵送またはインターネットから行うことができます。募集情報はホームページもしくは「福岡市政だより」に掲載されています。 3ヶ所ある市立霊園と取り扱っているお墓の種類をまとめました。どの霊園にどんなお墓があるのか参考にしてみてください。 福岡市立霊園を使用するためには申込条件を満たしている必要があります。申込むお墓の種類によって条件が変わりますのでご注意ください。 また、区分によって次の条件を満たしている必要があります。 また、申し込みの前に次の点も確認しておきましょう。手続きの流れ
掲載場所:市役所4階霊園窓口,各区役所,福岡市立霊園ホームページ,市立霊園(平尾・三日月山・西部)管理事務所福岡市立霊園一覧と取り扱っているお墓の種類
霊園名 取り扱っているお墓の種類 平尾霊園 普通墓所
合葬式墓所三日月山霊園 普通墓所 西部霊園 普通墓所
芝生墓所福岡市立霊園には申込条件が!満たしていないと失格に
合葬式墓所に申込みをする場合
焼骨所持区分
生前予約区分(75歳以上)
普通墓所、芝生墓所に申込みをする場合
申込み時に住民登録をしている人
市立霊園の抽選に当たったら?/許可書交付後に何をしたらいい?
市立霊園の抽選に当たったらお墓さがしが完了ではありません。使用者募集の当選は、あくまで墓地使用の権利を得ただけです。では、市立霊園利用許可証が交付されたらどうしたらよいでしょうか?お墓の種類ごとに説明します。
合葬式墓所の場合は、納骨を行う
合葬式墓所の場合は、お墓を建てる必要がありませんので納骨のみを行います。納骨には予約が必要となりますのであらかじめ管理事務所に予約をしておきましょう。
納骨の際は、市から渡される専用の納骨袋に移し替えておく必要があります。袋に移し替えたものを骨壺に入れた状態で窓口へ預けましょう。骨壺は、幅・奥行・高さが、いずれも20㎝以下に限ります。また、利用許可日(埋蔵者に生前予約が含まれる場合は、対象者が死亡した日)から3年以内に埋蔵する必要がありますのでご注意ください。
※埋蔵室への立ち入り、埋葬場所の指定はできません。納骨作業は、施設管理者の方が行います。
普通墓所の場合は、石材店に建立を依頼する
普通墓所であれば整地工事・囲障の設置・墓碑の設置などが必要となってきます。設置には詳細なルールが決められておりますので注意が必要です。
お墓を建てるためには石材店を探して、建立をお願いする必要があります。公営霊園には指定された石材店がないため、自分で自由に石材店を選ぶことができます。
しかし、お墓を初めて建てる人は「どこにお願いしたらいいのだろう」とお悩みになることでしょう。石材店によって、価格も対応も異なります。また、石材店はお墓を購入するときだけでなく、建立した後も修繕や法要などでお付き合いが長く続くことになります。そのため、できうる限り信頼のできる石材店を探す必要があります。
石材店を選ぶときは、次のポイント押さえておきましょう。
- こちらの要望や状況をきちんと聞いたうえで、意向をくみ取った提案をしてくれる
- 石材や墓石について専門的な知識を持っている
- 明確な見積書を提示してくれる、契約書をきちんと交わしている
- 石材店が手掛けたお墓の見学ができる(建立3年以上のお墓をみせてくれるとなお安心です)
- しっかりとしたアフターサービスがある
- お墓の近くに店舗や展示場がある
- 過度な値引きをしない、安易な値引き交渉に応じない(応じる場合は手抜き工事や元々の価格設定を高くしている可能性があります)
石材店の選び方についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
また、いいお墓では石材店の紹介も行っています。石材店をお探しの方はこちらから検索できます。
市立霊園の抽選に外れてしまったら?/お墓の見つけ方
抽選に外れてしまった場合は、市立霊園にお墓を持つことができません。お墓さがしを急いでいない場合は、翌年の募集を待つことができるでしょう。ただし、お墓を早く建てる必要がある場合はどのようにしたらいいのでしょうか?ここでは、お墓の見つけ方・探し方について解説します。
周辺の民営霊園・寺院墓地を見てみる
合葬式墓所では、合祀となることはご存じでしょうか。埋葬してしまうと、お骨を取り出すことはできなくなります。また、埋葬場所の指定もできません。
血縁関係のない複数の遺骨を、ひとつのお墓で一緒に埋葬すること。一度埋葬してしまうと、ほとんどの場合、お骨を取り出せなくなります。
参拝についても、屋外に設けられた参拝所での参拝となります。埋蔵室に入ることはできず、お骨と対面することは叶いません。読経や法要も行うことはできなくなってしまいます。
民営霊園や寺院墓地では、埋葬場所や埋葬方法を比較・検討できる永代供養墓や樹木葬・納骨堂がご案内できます。納骨後もお骨と対面して供養を望む場合は、そういったことができる場所を選んだほうがよいでしょう。
合祀となって問題ないのであれば、民営霊園・寺院墓地でも同様の供養を行っているところもあります。費用に関しても、公営霊園と大きな差はありません。一度、見てみてはいかがでしょうか。
また、公営霊園以外に目を向けてみると、多くの民営霊園・寺院墓地があることがわかります。市立霊園をお探しの方は、費用が抑えられることや自治体が管理していて安心感があるなどの理由から選んでいるのではないでしょうか。
平尾霊園の永代使用料は、市内居住であれば1㎡あたり26万円、市外居住であれば1㎡あたり39万円となります。令和2年度の募集では、一番小さな区画は3.9㎡でしたので、一番価格の安い区画で101.4万円ということになります。
この金額はあくまで「永代使用料」のみの金額です。この他に「墓石費用」がかかってくることになります。墓石費用は、墓石の種類・加工費・施工費で大きく変化するため、建てる墓石によっては高額になってしまうこともありえます。
一方、民営霊園や寺院墓地では「永代使用料」+「墓石費用」のセット価格で表記しているところもあり、単純に比較することができない場合もあります。表記されている価格だけでなく実際の内訳をみてみると、市立霊園だから他より絶対に安いというわけではないことがわかります。
これらを踏まえて、他の霊園を見てみてはいかがでしょうか?
福岡市で人気№1の納骨堂「福岡徳純院 永代供養・納骨堂」
手元供養
あまり知られていませんが、遺骨をお墓やお寺に納骨しない場合は、どこに保管をしても問題はありません。そもそもお墓を建てることに必要性を感じない、自宅に遺骨を保管しておきたいとお考えであれば、手元供養を検討してみてはいかがでしょうか。
翌年の市立霊園の募集を待つ
お墓を建てることが急ぎでない場合、翌年の募集を待つのも良いでしょう。ただし、翌年なら抽選に当たるという保証はありません。いざ、お墓を建てなければならないという場合に困らないよう、他の霊園を見ておくとより良いでしょう。
まとめ
平尾霊園の情報と福岡市立霊園の募集についてみてきました。
市立霊園にお墓を持つためには、年に一度しか機会がありません。申込期間を逃さないために情報収集は定期的に行いましょう。
また、お墓の購入は、一生に一度ともいえる大きな買い物です。数多くあるお墓の中から後悔のない選択をするためには、まずしっかりと比較・検討をすることが大切です。市立霊園を検討している場合も例外ではありません。多くの霊園をチェックしておくことは、後悔しないお墓選びには欠かせないことなのです。
また「いいお墓」では、お墓選びでお悩みの方の相談も受け付けております。どんな些細なことでも、ぜひお気軽にご相談ください。
公営霊園は「永代使用料」のみを表記しています。これはあくまで土地の使用料のみで、他にも墓石を建てる「墓石費用」と定期コストとして「墓地管理費」を支払う必要があります。
一方、民営霊園や寺院墓地では表記の仕方はさまざまです。「永代使用料」のみを表記している霊園もあれば、「永代使用料」+「墓石費用」を表記しているところもあります。お墓の種類によっては、「永代使用料」+「墓地管理費」+「墓石費用」のすべてを総額として表記している場合もあります。価格の内訳はきちんと確認しておきましょう。