横浜市で人気の納骨堂10選!費用相場と選び方のポイントを徹底解説

家族・子供に迷惑をかけたくないなどの理由で、納骨堂を選ぶ方が近年増えています。しかし、価格やプランが様々で、どのような納骨堂を選べばよいか迷う方も多いですよね。

今回は、横浜市で人気の納骨堂を、ランキング形式にてご紹介します。
それぞれの特徴を分かりやすくまとめていますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。気になる納骨堂があった場合は、資料請求をしたり、現地見学をしてみましょう。

横浜市で人気の納骨堂ランキング

横濱聖苑

住所神奈川県横浜市港北区篠原町97-1
アクセス横浜市営地下鉄ブルーライン「岸根公園駅」より徒歩5 分
霊園区分民営霊園
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宗教宗派宗教不問
ペット埋葬

  • 納骨堂は、1名様から最大9名様まで埋葬可能
  • 納骨堂は、永代使用型、期限付き使用型(最大32年まで指定可能)の2つのプランあり
  • 葬儀、法要、会食、休憩ができる施設完備。有名シェフ監修の飲食サービスが充実
  • 納骨堂のほか、1名様ごと合祀タイプの永代供養墓も揃う

隈研吾氏監修の建物に設けられた納骨堂です。ロッカー型の標準室内墓、仏壇型室内墓が揃います。
最大数を納骨するには粉骨が必要となります。両タイプ共、ペットと眠れるプランが用意されています。

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クリプタ蒔田駅前

住所神奈川県横浜市南区蒔田町174(無量寺内)
アクセス横浜市営地下鉄ブルーライン「蒔田駅」より徒歩1分
霊園区分民営霊園
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宗教宗派宗教不問
ペット埋葬不可

  • 納骨堂は、1名様ごとに埋葬される
  • 納骨堂は、年間志納金が支払われる限り継承できる。合祀費用は初期費用に含まれる
  • 施設内に、葬儀、法要、会食、休憩ができる施設完備
  • 納骨堂のほか、1名様ごと合祀タイプの永代供養墓も揃う

ロッカー型の納骨堂です。自然豊かな環境に包まれた陽光降り注ぐ明るい墓園です。セキュリティは万全です。
「蒔田駅」より徒歩1分という駅近立地です。仏事ごとすべての相談に対応してくれます。

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乗願寺 浄華台

住所神奈川県横浜市港南区港南6-10-24
アクセス横浜市営地下鉄ブルーライン「港南中央駅」より徒歩8分
霊園区分民営霊園
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宗教宗派宗教不問
ペット埋葬不可

  • 納骨堂は、1名様ごとに埋葬される
  • 納骨堂は、使用期限なし。将来的に合祀になることはない
  • 法要、会食の施行可能
  • 納骨堂のほか、1名様ごとに埋葬される屋外型の永代供養墓も揃う

古刹・乗願寺の本堂内に設置された納骨堂です。1名様ごとに位牌が設けられています。
位牌を墓標としてお参りを行うことができます。遺骨は、金襴納骨袋に納めて埋葬されます。

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妙清寺 光明館(納骨堂)

住所神奈川県横浜市神奈川区白幡上町21-30
アクセス東急東横線「白楽駅」下車徒歩3分
霊園区分民営霊園
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宗教宗派宗教不問
ペット埋葬不可

  • 納骨堂は、埋葬人数の制限なし。目安として、収納袋で厨子に12名様(粉骨)埋葬可能
  • 納骨堂は、管理費が支払われる限り継承できる
  • 通夜、葬儀、法要、会食の施行可能
  • 名義変更(親戚や友人なども可能)を行い継承可能

故人の写真などがモニターに映し出される個別ブースにてお参りができる納骨堂です。
お参り中は墓石に家名が表示されます。思い出のアルバム作りなども制作可能です(別途費用)。

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真照寺 和光 磯子納骨堂

住所神奈川県横浜市磯子区磯子8-14-6
アクセスJR根岸線「根岸駅」より車で6分、徒歩20分
霊園区分寺院墓地
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宗教宗派宗教不問
ペット埋葬

  • 納骨堂は、1名様から最大8名様まで埋葬可能。1名様専用タイプあり
  • 納骨堂は、使用期限なし。33年間は管理費がかかる(前納可能)。以降、管理費不要
  • 施設内に、葬儀、法要、会食、休憩ができる施設完備
  • 納骨堂のほか、最大8名様まで埋葬可能な屋外型の永代供養墓も揃う

デザインが異なる「佛」「海」「空」3タイプの納骨堂です。1名様用「夢」も用意されています。
施設内はバリアフリー仕様です。「夢」以外は、ペットと眠れるプランが用意されています。

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横浜市営 日野こもれび納骨堂

住所神奈川県横浜市磯子区磯子8-14-6
アクセスJR根岸線「洋光台駅」より徒歩13分
霊園区分公営霊園
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宗教宗派宗教不問
ペット埋葬不可

  • 納骨堂は、1名様から埋葬可能。厨子に納まる限り、埋葬人数の制限なし
  • 納骨堂の使用期限は30年。期間経過後は、更新(有料)、合祀、改葬などを選択
  • 施設内で、法要可能(最大15名様)。法要室は無料で利用できる
  • 納骨堂のほか、使用期間60年の合葬式地下納骨施設あり

横浜市が管理運営を行う、公営施設初の自動搬送式納骨堂です。施設には24の参拝ブースが設けられています。
毎年9月ごろに募集が開始されます。遺骨保持、生前契約、改葬での申込可能です。

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横浜さくら御廟

住所神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-33-6
アクセスJRほか各線「横浜駅」 より徒歩3分
霊園区分寺院墓地
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宗教宗派宗教不問
ペット埋葬不可

  • 納骨堂は、1名様から最大8名様まで埋葬可能。1名様専用タイプあり
  • 納骨堂は、管理費が支払われる限り合祀されない。管理費の一括前納も可能
  • 葬儀、法要のほか、仏事に関する相談にも対応
  • 納骨堂のほか、1名様用の永代供養墓も揃う

ターミナル駅「横浜駅」より徒歩圏内の自動搬送式納骨堂です。使用できる参拝室が異なるタイプが揃います。
最短で約1か月で納骨できます。永代供養付なので墓じまいの心配不要です。

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久保山清苑

住所神奈川県横浜市南区清水ヶ丘225
アクセスJR「保土ヶ谷駅」よりバス「久保山霊堂前」より徒歩2分
霊園区分寺院墓地
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宗教宗派宗教不問
ペット埋葬

  • 納骨堂は、1名様、2名様、3名様、4名様が埋葬可能なタイプあり
  • 納骨堂は、管理費が支払われる限り継承できる
  • 施設内で、通夜、葬儀、法要、会食の施行可能
  • QRコードで故人の家名や写真を映し出しお参りできる

QRコードをかざし、故人情報をモニターに映し出し忍べる、地域初の「スマート参拝永代供養室内墓」です。
厨子が異なる2タイプが用意されています。ペットと眠ることができます。

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浄泉寺 のうこつぼ

住所神奈川県横浜市港北区新吉田東3-28-32
アクセス横浜市営地下鉄「高田駅」より徒歩12分
霊園区分寺院墓地
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宗教宗派浄土宗
ペット埋葬不可

  • 納骨堂は、納骨室スペースに納められる範囲内であれば埋葬人数の制限なし
  • 納骨堂は、管理費が支払われる限り継承できる
  • 葬儀、法要の施行可能。8月に施餓鬼会、11月に念仏会を厳修。毎月仏教修養会開催
  • 小高い立地だが、崖が崩れないよう補強工事済み

古刹・浄泉寺に設けられた、ロッカー型の屋外納骨堂です。各区画は個別埋葬タイプです。
各家庭のプライベート空間を占有することができます。永代供養付なので墓じまいの心配不要です。

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藥王寺 のうこつぼ

住所神奈川県横浜市南区三春台7
アクセス京浜急行線「黄金駅」より徒歩7分
霊園区分寺院墓地
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宗教宗派真言宗
ペット埋葬不可

  • 納骨堂は、納骨室スペースに納められる範囲内であれば埋葬人数の制限なし
  • 納骨堂は、管理費が支払われる限り継承できる
  • 葬儀、法要の施行可能
  • 納骨堂はすでに設置されているので、埋葬までの時間が短縮できる

古刹・藥王寺に設けられた、ロッカー型の屋外納骨堂です。各納骨室は個別埋葬タイプです。
永代供養付なので墓じまいの心配不要です。ペットと眠ることができます。

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ランキングで紹介した納骨堂以外でも、横浜市には納骨堂があります。気になった方は、関連記事をご覧ください。

横浜市にある納骨堂の費用相場は「63万円」

横浜市の納骨堂の費用相場は63万円です。種類別に見ると、一般墓(昔ながらの墓石のお墓)148万円、納骨堂63万円、樹木葬60万円となっており、納骨堂は少し費用を抑えて購入できるお墓だということが分かります。

しかし、納骨堂には屋外に設置されているものと、屋内に設置されているものがあり、それぞれ費用相場が異なります。屋外に設置されているものは安価、屋内に設置されているものは高価になる傾向があります。
費用相場は目安とし、希望の条件と予算にあった納骨堂を探しましょう。

納骨堂の選び方!後悔しない8つのチェックポイント

  • 立地・アクセス
  • 納骨人数
  • 合祀されるタイミング(個別安置期間)
  • 宗教・宗派・檀家条件
  • 施設・設備
  • 予算・費用
  • 規定・ルール
  • ペットの受け入れ

納骨堂を選ぶときは、8つのチェックポイントを確認しましょう。

1.立地・アクセス

まずチェックしたいポイントは、納骨堂の立地・アクセス

納骨堂は、死後家族が何度も足を運ぶため、自宅からのアクセスや移動手段の確認が欠かせません。高齢になったとき車を運転しなくても行けるよう、公共交通機関や送迎シャトルバスの有無、最寄り駅からの徒歩分数なども、あわせて確認しておくと安心です。

2.納骨人数

納骨堂は、通常のお墓と比べると安価ですが、種類や供養方法、規模などによって費用・料金が異なります。収蔵可能な遺骨が何体か(個人用、夫婦用、家族用など)によっても費用に差があり、収骨人数が多いほど、高額になりがちです。

納骨堂を探すときは、将来的に収蔵する遺骨の数をあらかじめ想定しておきましょう。

3.合祀されるタイミング(個別安置期間)

納骨した遺骨がどのタイミングで合祀されるかも確認しておきたいポイントです。合祀とは、不特定多数の遺骨をまとめて埋葬すること。他人の遺骨と混ざってしまうため、一度合祀すると個々の遺骨を取り出せなくなるので注意が必要です。

納骨堂によって、最初から合祀するか、一定期間個別で納骨したあと合祀するかが違います。個別で遺骨を安置する期間が長いほど、費用も上がっていくのが一般的です。

4.宗教・宗派・檀家条件

納骨堂を選ぶときは、宗教・宗派・入檀などの条件がないか、確認してください。

納骨堂は、宗教・宗派を問わず利用できる施設がほとんど。ですが一部では、宗教・宗派の制限があったり、檀家にならないと納骨できなかったりする納骨堂もあります。

5.施設・設備

納骨堂がどのような施設・設備なのかは、重要なチェックポイント。屋内施設なので天候や雨風の影響は受けませんが、冷暖房完備やバリアフリー設計の納骨堂なら、より快適にお墓参りできます。また、施設内に休憩所や法要室、会食室などを用意している納骨堂も多いです。

6.予算・費用

費用感を把握して、予算にあった納骨堂を選ぶのも大切です。

納骨堂の相場はエリアや条件によって変わるため、希望に近い納骨堂を複数比較すると、相場感を把握できます。相場より安すぎる納骨堂だと、管理や設備に何か問題があるかもしれません。反対に高すぎると、家計を圧迫してしまうので、きちんと予算を決めておくと安心です。

また納骨堂の中には、年間管理費がかかる施設もあります。購入価格以外に必要になる費用も必ず確認してください。

7.規定・ルール

お墓参りできる時間や場所、方法などの規定は、納骨堂によって違います。参拝スペースが共用だったり、線香や食べ物のお供えを禁止していたり、お参りの時間が決まっていたりする納骨堂もあるため、事前に確認しましょう。

8.ペットの受け入れ

大切なペットと一緒にお墓に入りたい方は、ペットの受け入れをしている納骨堂を選びましょう。

納骨堂によって、ペットの受け入れ可否や条件が違うため、事前の確認は必須です。最近はペットの受け入れに寛容な納骨堂が増えているので、探してみてください。

納骨堂のメリット・デメリット

近年、新しい供養のかたちとして注目されている納骨堂。一般墓より費用をおさえやすく、お墓の維持管理や後継者が不要なことから選ぶ人が増えています。一方で、納骨堂のデメリットをきちんと把握せずに購入して、トラブルに発展する方もいるため注意が必要です。

本節では、納骨堂のメリットとデメリットを紹介します。

納骨堂のメリット7選

納骨堂のメリット一覧

1.一般墓より費用をおさえられる

納骨堂は、墓石を建てない種類が多く、一般墓より費用をおさえられます。

実際に2024年にいいお墓が実施した「第15回お墓の消費者全国実態調査」では、一般墓の平均購入価格149.5万円に対して、納骨堂の平均購入価格は80.3万円でした。納骨堂は、一般墓より約70万円も費用が低くなっています。もちろん、種類や立地、納骨数などにもよりますが、一般墓より安価な納骨堂が多いようです。

2.都心部に多く、アクセスしやすい

収骨スペースが小さく、屋内施設が多い納骨堂は、自動搬送式を中心に都心部で増加しています。交通アクセスが良好で利便性が高いのは、お墓選びで多くの方が重視するポイント。実際に、高齢になって一般墓にお墓参りへ行くのが難しくなり、駅近でアクセスが良好な納骨堂に引越しする方も多いです。

3.屋内施設が多く、快適にお墓参りできる

納骨堂は屋内施設が多いため、天候や季節に左右されず、いつでも快適にお墓参りできます。雨風を避けられるのはもちろん、エアコンが完備されているので、暑い日や寒い日でも安心。さらに、バリアフリー設計の納骨堂も多く、環境が整備されているのもメリットです。

4.お墓の掃除や草抜きなどの手入れが不要

納骨堂は、墓石のない種類のお墓が大半。一般墓のように、墓石を磨いたり区画の草を抜いたりする必要はありません

また基本的に屋内施設なので、一般墓のように風雨にさらされて汚れたり劣化したりする心配は不要。維持・管理の手間がかからず、いつでもキレイな状態のお墓にお参りできるのは魅力です。

5.永代供養つきで生前契約できる納骨堂が多い

納骨堂には、遺族の代わりに霊園・寺院が遺骨を管理・供養する「永代供養」というサービスがついている施設が多いです。永代供養つきの納骨堂は、基本的にお墓の後継者がいなくても購入できます。そのため納骨堂は、子どものいない単身の方や生前にお墓を準備したい方に向いています。

6.宗旨宗派不問の納骨堂が多い

近年は宗旨宗派不問の納骨堂が増えていて、どなたでもお墓に入れます。無宗教の方はもちろん、個人や夫婦だけのお墓や、友人やペットとの埋葬を希望されている方にもおすすめです。

7.檀家義務のない納骨堂が多い

寺院が経営する納骨堂は、お寺の檀家にならないと利用できないのが一般的でした。ですが最近は、経営主体が寺院でも、檀家義務やお布施が不要な納骨堂が増えています。入檀料やお布施が不要になるだけでなく、残された家族の負担が軽減されるのも魅力です。

納骨堂のデメリット6選

納骨堂のデメリット一覧

1.個別安置期間が決まっていて最終的に合祀される

永代供養のできる納骨堂は、個別安置期間(契約期間)が決まっている施設がほとんど。個別安置期間が経過したあとは、他人の遺骨とまとめて納骨する合祀(ごうし)に移行します。一度合祀されると、他人の遺骨と混ざってしまうため、故人の遺骨は取り出せません

納骨堂のなかには、個別安置期間の期限を設けず、永代にわたって使用できる施設もあります。他人と遺骨を一緒にしたくない人は、個別安置期間に制限のない納骨堂を選んでください。

合祀(ごうし)とは

故人の遺骨を骨壺から取り出し、不特定多数の遺骨とまとめて納骨すること。合葬(がっそう)とも呼ばれ、永代にわたって霊園が遺骨を管理する「永代供養」とほぼ同じ意味として使われます。

2.納骨できる遺骨の数(人数)が限られている

納骨堂は、使用スペースが限られているため、納骨できる遺骨の数(人数)に制限があります。

通常のお墓(一般墓)は、遺骨を収蔵するカロートに6人〜8人分の骨壺を納められるお墓が一般的。また、先祖や家族の遺骨を、代々収蔵していくのが通例です。

納骨堂は、個人(1人)や夫婦(2人)など、少人数の納骨を基本に作られています。さらに、継承を目的としている仏壇式納骨堂を除き、多くの納骨堂は継承できません。一般墓のように継承を目的とし、納骨堂に先祖代々の遺骨を納めたかったり、納骨数が増えたりするご家庭には不向きです。

納骨堂を契約するときは、埋葬できる遺骨の数を確認しておくのが大切。あわせて、現在の納骨数だけでなく、今後納骨する可能性のある遺骨の数も確認しておきましょう。

3.花や線香、お供え物などの制限がある

納骨堂は屋内にある施設・建物が多く、お供え物に制限があります。火事を防ぐために線香やローソクが禁止されていたり、腐敗・悪臭をおさえるために生花や食べ物のお供えが制限されていたりする納骨堂が多いです。

一方で、線香を焚ける参拝スペースや専用の焼香を用意している納骨堂もあります。お供えのルールや規制は納骨堂によって違うので、契約前に確認しておくと安心です。

4.従来のお墓とお墓参りの方法が違う

納骨堂の種類によっては、従来と同じようなお墓参りができません。一般墓は、霊園の区画を購入してお墓を建てるため、家庭ごとに参拝用のスペースがあります。納骨堂にも墓石を建てる「墓石式納骨堂」がありますが、それ以外は、基本的に家庭ごとの墓石や参拝スペースはありません

たとえば、「ロッカー式納骨堂」は、納骨スペースの前にある通路でお参りします。また、「自動搬送式納骨堂」は共同の参拝室に遺骨が運ばれてくるのが一般的です。

納骨堂によっては、参拝に待ち時間が発生したり、他のご家族に配慮が必要だったりするため注意が必要。お墓参りの方法や参拝スペース、混み合う時間などをチェックしておきましょう。

5.災害や老朽化で建物がなくなる可能性がある

納骨堂は屋内施設がほとんどなので、建物の災害や老朽化に伴い、納骨堂を使えなくなる可能性があります。また、経年劣化で建物の修復が必要になったとき、改修工事や建て替えの費用を請求されるかもしれません。

運営元が建物を修繕・建て替えをして、納骨堂を継続していくかは施設の方針によって違います。地震や火事などの災害で建物が倒壊したり、老朽化で修繕が必要になったりしたときの納骨堂の対応を必ず確認しておきましょう。契約書に記載がないなら、管理者に連絡して確認をとります。

6.周囲と意見や認識のズレが生まれやすい

納骨堂は、納骨方法やお供え、お墓参りなど、通常のお墓とは違う部分がたくさんあります。そのため、馴染みのある伝統的なお墓やお墓参りの方がよいと、周囲に反対されるかもしれません。

また、納骨堂はもともとお墓を建てるまでの間、お寺の境内で一時的に遺骨を預かる場所でした。永代供養つきの納骨堂が増えていますが、年配の方だとまだ「一時預かり」のイメージが強い可能性があります。供養のかたちについて周囲と意見や認識のズレが生じやすいので、よく相談したうえで納骨堂と契約するようにしてください。

納骨堂とは?

納骨堂は、遺骨を収蔵するための屋内施設。建物内に収骨スペースがあるため、天候に左右されずお墓参りできます。また、墓石がないので掃除が不要で、費用も比較的安価なのが魅力です。

本節では、納骨堂とはどんなお墓なのかについて紹介します。

納骨堂とは? 遺骨を保管・管理するための屋内施設

納める遺骨の数によって金額が変わりますが、墓石がないぶん従来のお墓より安価。また「屋内にお墓がある」「ひとつの建物に多数の収骨スペースがある」「遺骨を骨壺に納めて収蔵する」などが、従来のお墓との違いです。

納骨堂の定義

納骨堂は、厚生労働省の「墓地、埋葬等に関する法律」第2条6項において定義されています。具体的にいうと、「他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設」を納骨堂だと通達。つまり納骨堂とは、「遺骨を安置できる施設」だと言えます。

遺骨の保管を継続的・反復的に実施する納骨堂を経営するためには、法律に基づく許可が必要です。しかし、お墓に埋蔵する前に、故人の焼骨を一時的に預かる場合は、お寺が納骨堂としての許可を得ていなくても問題ありません。

納骨堂の費用相場と価格の目安

過去5年間の納骨堂・一般墓の平均購入価格の推移グラフ

2024年にいいお墓が実施した「第15回お墓の消費者全国実態調査」によると、納骨堂の平均購入価格は80.3万円。149.5万円の一般墓と比べると、約70万円も費用をおさえられています。

一般的な納骨堂の費用相場は、個人用が50万円、家族用が100万円程度と考えればよいでしょう。費用の内訳は、永代供養料・使用料、納骨費用、開眼法要料が主で、施設によって戒名や位牌にかかる料金を含みます。また、管理費として別途年間1万円程度を求められる納骨堂もあります。

最新式の機械を使った自動搬送式の施設だと、個人用で80万円前後が相場。さらに有名な寺院などでは200〜300万円する納骨堂もあります。

納骨堂は通常のお墓に比べると安価ですが、種類や供養方法、規模などによって費用が異なるため、注意が必要です。収蔵可能な遺骨の数、個人用・夫婦用・家族用、施設の管理体制、設備の充実度、納骨時の戒名、法要の有無、立地などによって料金が変わってきます。

自分の目的に合った納骨堂選びを

納骨堂は、供養・管理の手間がなく、継承者が不要であることや、天気・気温を気にせずお参りできるといった多くのメリットが存在します。

今回ご紹介した人気ランキングを参考に、ご家族と相談しながら納骨堂選びをしてみてはいかがでしょうか。特に人気の納骨堂は完売するのも早いため、気になる納骨堂が見つかったら、まずは資料請求・現地見学しておくことをおすすめします。