格安の墓石ってどんなもの?墓石の価格を抑えるためのポイントをご紹介

お墓の顔でもある墓石は、お墓を建てる際の予算を考えるうえでも重要なポイントです。特にお墓の価格を抑えたいと考える人にとって、格安の墓石は注目したいところでしょう。

墓石の値段はピンからキリまであり、産地や石の種類、等級、加工などさまざまな要素によって変動します

希望にあった墓石と予算の兼ね合いを考えるためにも、墓石の価格がどのように決まるのか、格安の墓石を探すためにどんな点を考慮に入れたらいいのか、詳しく見ていきましょう。

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墓石にかかる費用はどれくらい?

2019年に行った「いいお墓」の消費者実態調査によると、一般墓の平均購入価格は176.2万円となりました。これは永代使用料と墓石の価格を合算したものです。

このうち、永代使用料を含まない墓石価格の平均は、購入価格総額の6割~7割に該当します。お墓の費用を抑えたいと考える方にとって、格安の墓石を探すことがいかに重要であるかが見えてきますね。

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格安の墓石を探すためのポイント

それでは実際に、墓石の値段を左右する条件を確認していきましょう。

石材店・石の種類・石の使用量・墓石の加工・墓地の立地など、さまざまな要素によって墓石の値段は変わります。

石材店によって価格が変わる

墓石の値段は、利用する石材店によって差が出ることもあります。また、霊園ごとにある程度石種などのラインナップが決まっており、そのなかから選ぶケースもあるようです。

民営霊園や寺院墓地の場合、「指定石材店」といって石材店が決まっているケースが多いです。民営の場合はほぼ指定の業者が決まっています。寺院墓地ではまれに自分で石材店を選べるケースもありますが、お寺への交渉と同意が必要になります。

自分で格安の墓石を探し、自由に石材店を比較検討したいのであれば、「指定石材店」が一切ない公営霊園がおすすめです。

石の種類

墓石に使用されている石の種類は、国産で50種類以上、外国産では100種類以上あるといわれています。耐久性が高く加工しやすい「花岡岩(御影石)」「閃緑岩」「安山岩」「斑レイ岩」などは、墓石としてよく使われます。色は大きく分けて、黒・グレー・白・カラー系の4種がありますが、色の違いは品質や価格にほとんど影響しません。

日本では多くの石材を輸入に頼っていますが、必ずしも外国産の石が安価だとは限らないため、石の産地だけでなく1つひとつの値段を確認していくようにしましょう。

また、石材を比べるときはそのスペックを確認することも大切です。注目すべきポイントは吸水率・圧縮強度・石材1㎥あたりの重さとなる見かけ比重の3点。安かろう悪かろうでは結局修理などの費用がかかってしまうため、ある程度の基準を把握しておくことが大切です。

吸水率は低く、圧縮強度は高く、見かけ比重は2.60~2.70t/㎥を目安にしておくといいでしょう。

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お墓になるまで

ここで、石材が実際にどのような工程を経てお墓になるのかを確認しておきましょう。

採石をして、加工場へ搬出

まず石材の採石です。経験と知識のある職人が火薬を用いて発破を行い、石を切り出します。無事に石材を切り出せたら、荷崩れや傷がつかないように注意を払いながら、石材加工場に搬出します。

こうして加工場に運ばれた原石は、設計図に応じて専用のカッターで切断・加工をされていきます。このとき、石材に傷や模様のムラがないか、入念なチェックも行われます。

加工・運搬・工事と、さらに多くの工程を経る

原形が作られた石材は、各図面に従ってさらに細かく切断・研磨をされていきます。この作業は墓石の耐久性を左右するため、磨きムラがないよう何度も細かな研磨が繰り返されます。

こうして磨き上げた石材にデザインをほどこし、文字や家紋も彫刻していきます。この作業は、職人の技術力が反映される緻密な仕事です。

墓石ができたら、墓地の基礎工事を行います。墓石の重さは1tを超えることが少なくないため、重さを支えるためにも基礎工事が重要です。こうしてさまざまな準備が整ったら、ようやく据え付け工事を行い完成に至ります。

このように、石材がお墓になるまでには、さまざまな専門家の手間や時間がかけられているのです

安い石材は品質が悪いのか?

安い石材というと、値段の高いものよりも質が落ちてしまうと思いがちですが、必ずしもそうではありません。

先述したように石材をお墓にするためには、採掘や加工などの手間がかかり、この点に関する人件費などのコストが価格の幅に大きく関係しています

たとえば中国から輸入されている墓石材は国産のものよりも安価な傾向にありますが、労働力のコストが低いためその価格で提供できており、国産のものと遜色のない品質です。

外国産の墓石もおすすめ

現在日本で取り扱われている墓石には、さまざまな国から輸入されたものも多く含まれています。

特に多いのが中国産のもので、安価で良質な墓石材が多くあり、現在は9割ほどが中国産墓石、中国加工であるといわれているほど。一方で歴史が浅く品質に幅があるため、選ぶ際には注意が必要です。

中国よりも前から輸入していたインド産の墓石材は、高品質な黒御影石の種類が豊富で、最近は独特な石目が特徴のグリーン系御影石も人気があります。

外国産は高品質な石材も多い

韓国産の墓石材は歴史が古く、特に白御影石の品質は高評価を得ています。代表石種の「栄州石」は今でも人気の石材なのだそう。

南アフリカ産の墓石材は、高級内装材としても使用されているもので、美しい石目と結晶質で透明感のある見た目が特徴的です。

墓石材の産出国にはヨーロッパも含まれており、北欧は優れた石材を産出することで知られています。そのなかでも、スウェーデンの代表石である「ファイングレー」は世界最高級の黒御影石という声も。

石の使用量

石の使用量が多ければ多いほど、墓石代も高額になります。石の種類によっては大きな石が希少であるため、さらに割り増しで上がっていくこともあります。また、選んだ墓地の区画が広ければ、それだけ大きな石も必要になるため注意が必要です。

民営霊園や公営霊園の場合、区画のタイプによって墓石の大きさ、高さなどがある程度決まっていることが多くあります。そのため自由に大きさを選べないケースが多くなっています。

墓所の区画ごとに墓石の大きさ、ひいては価格のガイドラインがあるので、管理事務所の方に尋ねてみるのがおすすめです。

墓石の加工

手の込んだデザインを選べば、その分加工のための代金が加算されていきます。特にオーダーメイドの墓石を加工してもらう場合は、墓石代も高額になります。

墓石代を安価に抑えたい場合は、デザインにこだわらず一番シンプルな加工を選択するといいでしょう。

墓地の立地

墓地の立地は、施工費用や運搬費用に大きく影響してきます

運搬する距離や通る道が悪くないか、お墓を建てる区画は整備されているかを確認し、施工費用を抑えやすい環境を選びましょう。

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格安の墓石を探すためにも

墓石の価格は多くの要素から総合的に算出されるため、ホームページなどだけでは不明瞭なことも多々あります。

格安の墓石を探すためにも、複数の石材店で見積もりをとって比較検討し、自分の希望する条件にあったものを探してください

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