お墓参りとは、ご先祖様や故人を偲ぶ大切なイベントです。しかし体調が変わりやすい妊娠中の方が行く場合、注意しなければいけないことがたくさんあります。そこで妊娠中の方がお墓参りに行く場合避けるべき時期や季節、体調など、一般的に注意するべきポイントについて調べてみました。なお、体調はひとりひとりの状況によっても異なります。医師に相談の上、お墓参りに行きましょう。
妊娠中のお墓参りは安定期に
妊娠中にお墓参りに行く場合、まずは行く時期が妊娠何ヵ月目にあたるか確認しましょう。
妊娠期間をおおまかに分けると0~4ヵ月の妊娠初期、5~8ヵ月の安定期、9ヵ月~臨月までの妊娠後期と3つに分かれます。
この中でお墓参りに行く場合は安定期がおすすめです。安定期は一般的につわりが落ち着き体調が良く、赤ちゃんの状態が安定してくるため安心して行動できるでしょう。妊娠初期はつわりもあり、重いものを持つことや激しい運動は流産などの原因にもなりかねません。
妊娠後期も破水や切迫早産の恐れがあるだけでなく、お腹が重くなることでバランスが悪くなり転倒やケガの原因になることもあります。お墓参りをしたい場合は、安定期に行けるようにスケジュールを立てましょう。
妊娠中のお墓参りは時期を選んで
妊娠中のお墓参りでもう1つ気をつけて欲しいことは、季節や天候を考慮するということです。特に屋外の墓地へお参りに行く際には、真夏・真冬は避けた方がいいでしょう。
雑草の処理などお墓の掃除を念入りに行なうと、場合によっては2時間程度かかることがあります。それを真夏や真冬の厳しい気候の中で行なうことは妊娠をしていない人でも辛いものです。
妊娠中はお腹の重さやホルモンの影響で疲れやすく、動きすぎると体調が悪くなる原因にもなることがあります。
暑さからめまいを起こしてしまったり、冷えから風邪を引いてしまったりすることも考えられます。妊娠中にお墓参りをする際は、なるべく真夏や真冬を避け穏やかな気候の時を選びましょう。
妊娠中のお墓参りはこんなことにも注意
妊娠中にお墓参りをする時は、時期や気候以外に気をつけて欲しいポイントがあります。
まずは足元です。
お墓は砂利や土の場所も多く足元が悪いことが多い上、お供えやお清めの水で足元が濡れていることもあります。さらに妊娠中はお腹が大きいため、足元が見えづらいものです。歩いている時につまずいたりすべって転んでしまったりすると、最悪の場合流産などの危険もあります。
しっかり歩けるスニーカーなどを着用する、なるべくゆっくり歩くなど足元に十分注意を払って移動するようにしましょう。
また、お腹周りにも注意が必要です。
お墓とお墓の間の狭い道などを通るときは、お腹をぶつけないよう十分に注意しましょう。
どんなに穏やかな天気の時でも、外に長時間いると体が冷えてくるものです。冷えると血行が悪くなるため、妊婦の場合は調子が悪くなることもあります。
妊婦に体の冷えは大敵ですので、お墓参りをする時は腹巻きやタイツなどでお腹周りを暖めるよう心がけましょう。
妊娠中のお墓参りにおすすめの服装
妊娠中にお墓参りをする際、どのような服装をしていけばよいでしょうか?
法事など改まった場面でなければ、普段着でお墓参りを行なっても問題ありません。妊娠中は足元やお腹周りが冷えやすいので、タイツやストッキング、腹巻などを着用して体を温めます。
タイトな洋服で体を締め付けると血行が悪くなり体調に影響がでる場合もありますので、ワンピースなどのゆとりのある服装を着用しましょう。
さらに妊娠中はお腹が大きくなることで膀胱が刺激されトイレが近くなりがちです。トイレにすぐ行けるようスカートやワンピースでお参りに行くと便利でしょう。
また、足元が不安定になりやすいのでスニーカーなど歩きやすい靴を選び、パンプスなどヒールのあるものは避けるようにしましょう。
もし途中で体調が悪くなったら
お墓参りの途中で体調が悪くなったら、無理をせず同行者に一声かけて椅子などで休みましょう。墓地によっては管理事務所や休憩所などで休ませてくれることもありますので、妊娠中にお墓参りに行く場合は事前に確認を取っておくことをおすすめします。場合があります。急に体調が悪くなってもすぐ行けるよう、墓地についたらまずはトイレの位置を確認しておきましょう。
一定時間休んでも体調が回復しない場合、無理をして動くと危険です。自分で判断せず、かかりつけの医師に電話などをした上で指示をあおぎましょう。
また、墓地によってトイレがお墓から距離がある場合があります。急に体調が悪くなってもすぐ行けるよう、墓地についたらまずはトイレの位置を確認しておきましょう。
まとめ
妊娠をすると普段に比べて疲れやすかったり体が重く足元がおぼつかなかったりと危険も多いものです。せっかくのお墓参りです。無理をしないよう、十分に注意しましょう。