お盆のお墓参りはいつ行くべき?

お墓参りに行く時期に決まりはありません。

この記事はこんな方におすすめ:お盆の日程、お盆のお墓参りについて知りたい方

  • 2023年の7月盆(新暦盆)の期間は7月13日(木)から7月16日(日)までの4日間です。
  • 2023年の8月盆(月遅れ盆)の期間は8月13日(日)から8月16日(水)までの4日間です。
  • 2023年の旧盆(旧暦盆)の期間は8月28日(月)から8月30日(水)までの3日間です。

お墓参りはいつ行くべきでしょうか?また、お盆にお墓参りに行くとしたら何日が良いのでしょうか?ここでは、お盆のお墓参りについて、服装や持ち物とあわせて説明いたします。

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そもそもお墓参りはいつ行くべき?

お墓参りに行く時期に決まりはありません。頻度や回数にも決まりはなく、行きたい時に行くことが一番です。日本ではお盆の時期にご先祖様が帰ってくるとされており、故人の霊をお迎えするためのお供えや儀式を行うのが慣例です。そのため、このお盆の時期に多くの人がお墓参りに足を運びます。

3つあるお盆の時期

  • 新暦のお盆=新盆
    カレンダーの7月15日を中日に、7月13日から16日までの期間を指します。
  • 月遅れ盆
    ひと月遅れのお盆で、8月15日を中日に、8月13日から16日までの期間を指します。
    ちょうどお盆休みの時期で、この時期に合わせて連休をとり帰省する人も多いのではないでしょうか。
  • 旧暦のお盆=旧盆
    旧暦の7月15日を中日にしたお盆で、その年によって日にちが異なります。

お盆期間中のいつお墓参りに行くべき?

お盆の期間中、いつ行かなければならないという特別な決まりはありません。地域や宗教などによって違いますが、一般的には「迎え火」を焚いてご先祖の霊をお迎えする7月ないしは8月の13日行く人が多いです。13日にお墓参りに行けないという方でも、お盆の期間中に行くとよいでしょう。

自宅には精霊棚または真鍮の盆棚などを用意し、なすときゅうりで精霊馬(しょうりょううま)をつくります。ご先祖様が迷わずに家まで戻ってこられるよう、迎え火を焚くもしくは盆提灯に灯を灯してお出迎えします。精霊棚には欠かさずにお供え物を置きましょう。

なぜ13日が一般的なのか?
お盆の時期は亡くなった方やご先祖様の霊が浄土から帰ってくるので、13日の迎え盆には「迎え火」を焚き、念仏を唱え、その霊をお迎えします。14日、15日と家族と共に過ごした後、ご先祖様があの世に戻られる16日の送り盆に「送り火」を焚いて霊を送り出すのが一般的です。ただし、地域によっては、留守参りといって14日や15日にお墓参りを行ったり、16日の墓参りには行かない場合もあります。
お墓が遠方だったり、多忙だったりする近年ではお盆に2度お墓参りをすることが難しくなっています。そのため、迎え盆である13日に足を運ぶ人が多いのでしょう。

行くべき時間は?

お墓参りに決まった時間というのは特にありません。一般的には、午前中にお墓参りへ行く人が多いようです。

ただし、霊園や納骨堂によっては開園時間以外のお墓参りができない場合もありますので、事前に確認しておきましょう。また、夜間のお参りは危険が伴うこともあるため、避けた方が無難です。

お盆に行けない場合は?

そもそもお墓参りはいつ行っても良いものです。そのため、別の日に行うことは問題ありません。遠方にお墓がある、高齢でお墓参りに足を運べない、多忙でお墓参りに行けないなど様々な理由で行けない場合もあります。その場合はお墓の方角に向かって手を合わせてお祈りをしたり、お墓参りなどをしてくれる代行業者に依頼したりすると良いでしょう。

お墓参りの服装は?

お盆のお墓参りの服装に特に決まりはありません。故人に会いに行くような普段着で大丈夫です。ただし、過度に派手な柄の服やアクセサリー、軽装、香りの強い香水などは避けた方が良いでしょう。また、途中に未舗装の道がある場合や転倒防止のために、ハイヒールなど歩きにくい靴は避けた方が良いです。

また、はじめて迎えるお盆新盆(初盆)」の時は喪服を着用する場合があります。お墓参りの服装にも地域や宗教、風習、各家庭によって違いがあるため、事前に確認をしておくと良いでしょう。

お墓参りの持ち物は?

手桶やひしゃく・掃除用具などは、霊園やお寺に用意されている場合もあります。最近ではお墓の近くに売店があることが多く、お線香・お花・ろうそく・お供えものなどを買うことができますので、事前に確認しておくと良いでしょう。お供え物の食べ物や飲み物は必ず自宅に持ち帰り、可能であれば召し上がってください。

  • 線香
  • ライターなどの着火剤
  • 供花
  • ろうそく
  • お供え物
  • お水
  • 手桶、ひしゃく
  • 掃除用具

お墓参りに関するマナーやルール、お墓の掃除の仕方を詳しく知りたい方は、こちらもご確認ください。

お盆とは

正式には「盂蘭盆(うらぼん)」や「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、サンスクリット語である「ウラバンナ(逆さ吊り)」を漢字に置き換えたものという説が一般的です。また一方では、イランなどアラブの地域で死者を御霊を祀る行事が中国に伝わり、収穫祭とあいまって日本に伝わったという説もあります。また、祖霊信仰と仏教が融合した行事だともいわれています。

日本に伝わった後も、お盆は神道や農耕儀礼、ご先祖様をお祀りする習慣などさまざまな要素が融合されて、現在の形に発展しました。そのため地域や家庭の宗教で違いがあり、お盆の準備はそれぞれの地域や家庭の宗教に伝わる方法で行う必要があります。

春(春分の日)と秋(秋分の日)の年2回の彼岸と、お盆は異なるものです。また七夕は先祖供養のためのお盆の行事だったともいわれています。

お盆のはじまり

お盆の歴史は古く、日本書紀によると、初めて行われたのは飛鳥時代が起源だとされています。
推古天皇が初めてのお盆の法要を行い、その後聖武天皇の時代に宮中でお盆の行事を行うようになったといわれています。その後は、主に武家や貴族などの上層階級に広がりましたが、江戸時代に入って、一般庶民にも普及しました。

日本の仏教とお盆の関係

日本の仏教では、お盆はお釈迦様の弟子である目連が、餓鬼道に落ちて苦しんでいる母親の魂を救うために、修行を終えた僧たちを供養したことがはじまりだといわれています。
このときお釈迦様は、僧侶たちが修行を終える7月15日に、仏や僧など大勢の人を供養することで、その功徳によりにより多くのご先祖が救われました。

日本ではお盆の時期にご先祖様が帰ってくるとされていて、故人の霊をお迎えするためのお供えや儀式を行うのが慣例です。生きている人も、幸福を得ると説き、それが現在のお盆につながっています。

お盆にお墓参りは意味がない?

お盆期間中はご先祖様の霊は家に帰っているはずなのに、なぜお墓にお参りに行くのでしょうか。

お墓はご先祖様が眠っている場所でもあり、魂をお祀りするためのものです。したがって、お墓に足を運んで手を合わせることは、ご先祖様を供養するための大切な方法のひとつです。

それぞれの宗派によって考え方は異なりますが、古来より人間は亡くなった後に輪廻をすると考えられていて、その輪廻から解き放ち極楽浄土に旅立たせてあげる方法の一つとしてお墓参りをするといわれています。

お墓参りとは、亡くなられた人へのあいさつであり、敬う気持ちとして行うものなので、そこに故人がいるかどうかではなく、お墓参りに行くということが大切になのです。

お盆のお墓参りにまつわるよくある疑問

Q.お盆のお墓参りは、13日に行かないといけませんか?

13日は迎え盆と呼ばれる、ご先祖様をお迎えに行く日です。そのため13日にお墓参りをし、ご先祖様の霊を迎えるための「送り火」を焚きます。お盆の墓参りは、13日に行くのが一般的と言われていますが、必ず13日に行かなければいけないという訳ではありません。もし、お墓のある実家が遠い場所にある場合や仕事の都合で行くことができない場合、お盆期間の他の日にお墓参りをしましょう。

Q.お墓参りの服装は?

お盆のお墓参りの服装に特に決まりはありませんので普段着で大丈夫です。ただし、過度に派手な柄の服やアクセサリー、軽装、香りの強い香水などは避けた方が無難でしょう。た、はじめて迎えるお盆「新盆(初盆)」の時は喪服を着用する場合があります。お墓参りの服装にも地域や宗教、風習、各家庭によって違いがあるため、事前に確認をしておくと良いでしょう。

おわりに

お墓参りに行く時期に決まりはありませんが、お盆の時期に多くの人がお墓参りに足を運びます。

  • 2023年の7月盆(新暦盆)の期間は7月13日(木)から7月16日(日)までの4日間です。
  • 2023年の8月盆(月遅れ盆)の期間は8月13日(日)から8月16日(水)までの4日間です。
  • 2023年の旧盆(旧暦盆)の期間は8月28日(月)から8月30日(水)までの3日間です。

お盆は故人やご先祖様の霊魂が家に帰ってくることのできる、年に一回の行事です。お墓参りで亡くなった家族の冥福を祈り、日々見守ってもらうことに対する感謝の気持ちを伝えましょう。またお盆は、家族や親族が一同に会する絶好の機会です。この好機に、今後、お墓をどうするか家族で話し合ってみてはいかがでしょう。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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