閏年(うるうどし)にお墓を建てると縁起が悪い?【Q&A】

「閏年(うるうどし)にお墓を建てると縁起が良くない」と聞いたのですが、本当ですか?

昔は太陰暦(旧暦)で、月の動きを暦の基準にしていました。そのため、何年かに一度、約30日(1カ月)のうるうを設けて、1年を13カ月にして調節したのです。

そのころは武士などの給金はほとんど年額で支払われていましたから、うるう年は同じ年額給金で1カ月多く生活しなければなりませんでした。そのため、藩主は家臣に余分な出費を極力おさえるようにさせました。お墓や仏壇を新調することを見合わせるようにと禁止令を出した大名もあったようです。

 

それが長い年月の末に、もとの意味を忘れられて形式だけが残され「うるう年にお墓や仏壇を新調すると悪いことが起こる」などと、まことしやかに伝えられてきたのです。

しかし現在は太陽暦ですし、うるう年は1日多いだけの年です。1日の生活費を節約するためだけにお墓の新調を見合わせることはありません。

このQ&Aに関連する記事をご紹介

生前墓(せいぜんぼ)とは?生前にお墓を建てるメリットとデメリット
生前墓とは、亡くなる前(生前)に建てるお墓のこと。仏教的に縁起がよく、遺族の負担を減らせると、終活ブームとあわせてニーズが増えています。ここでは、生前墓の意味やメリット・デメリットを紹介します。
墓相学とは?気になるお墓の吉凶
墓相は占いの一種でさまざまな見方があり、墓石の建立の際などの参考にされています。 そこで今回は、墓地の向きや形、色、大きさなどの観点から吉凶が分かる墓相についてご紹介しています。お墓の建立や改葬を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。