両家墓とは – 建立や墓石を改修する場合の注意点

両家墓とは、姓の異なる親族を1つのお墓に一緒に埋葬する墓地のことを言います。夫婦がそれぞれの実家の墓に一緒に入るときに両家墓の形をとることもあります。

両家墓にする場合には、寺院墓地と公営霊園・民営霊園とでは状況が違ってきます。

寺院墓地は、その寺の檀家となることが前提となるので、両家の宗旨・宗派を確認する必要があります。もし両家の宗旨・宗派が違う場合は、改宗しなければならないケースも出てくるでしょう。事前に、お寺の住職に相談することをおすすめします。墓石の文字に関しては、両家の家名を棹石に彫る場合や、仏名や宗派の題目を棹石に刻み台石に両家の家名を彫るなどの方法があります。

公営霊園・民営霊園では宗旨・宗派を問わない場合がほとんどなので、両家の宗教が異なったとしても建立は可能となります。棹石に両家の家名を刻むこともできますし、洋型墓の場合は墓石に両家の家名や好きな言葉を彫るという方法もあります。

実際に家名や文字を刻む場合には、既にある棹石や石碑は替える必要がありますが、その場合、建立後あまり年月を経ていないことが条件になってきます。年月が大分経っていると、見た目の経年変化や、石質の変化などを生じている場合が考えられるからです。棹石を替えたが全体の色のバランスが悪い、作業中に台石などが崩れてしまったなどということにもなりかねません。

墓石の文字を彫り直す際には、お墓を建立した石材店と相談して、現在の墓石の状態を必ず確認したうえで改修計画に取り掛かることが重要です。

また、棹石のみの建替え、石碑の建替えのいずれの場合でも、現在の石碑を外すときと建替えたときのタイミングで、魂抜き・魂入れの儀式を行うことになります。

墓石の彫刻・文字 - 戒名彫刻の時期や方法、価格をご紹介
墓石には、故人の名前や宗派などを彫刻します。墓石に彫刻を施すことは、残された遺族の故人に対する感謝の証ともいえます。一般的に、日本では人が亡くなると、故人に戒名が与えられるという風習があります。戒名とは、俗名を捨てて新しい名前を得ることで、本当の意味での仏教徒となるために与えられるものです。ではこの戒名を授かったら、いつ墓石に彫刻すればよいのでしょうか。今回はそんな疑問にお答えするために、戒名を彫刻する時期や方法、その価格についてまとめてみました。和型・洋型などお墓の種類によって刻む内容が異なる点や、お墓に刻む文字の書体などについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
墓誌の意味とは - 戒名彫刻、その費用(墓誌の価格、名入れ、追加彫刻)
墓誌(ぼし)とは、お墓の横に建てられる石碑のことです。墓誌には、そのお墓に納骨されている故人のお名前や戒名、没年月日などが彫刻されています。お墓を建てる際に、墓地のスペースによっては墓誌を建てることが難しい場合もあります。そこで、墓誌を建てるかどうかを検討されている方向けに、墓誌を建てる意味や役割、費用などについて紹介します。