灯篭とは?何のために使う?お墓で使う灯篭の意味と用途

お盆やおまつりで見かけることのある灯篭。お墓にも灯篭を建てることがありますが、その意味や用途をご存知ですか?

そもそも灯篭とは戸外用の照明器具のことで、仏教とともに中国大陸から伝わったといわれています。お墓に建てられる灯篭は墓前灯篭と呼ばれ、故人を神仏のもとに導き、供養するためのものと考えられているのです。近年では、お墓を華やかにするためのものとして、デザイン面が重視された灯篭もあります。

今回はそんな灯篭について、その種類や名称をご紹介します。灯篭について詳しく知りたい、お墓に灯篭を設置しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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お墓に置かれる灯篭とは

灯篭とは、仏教とともに中国大陸から伝わったとされる日本の伝統的な照明器具の1つです。「灯」は「燈」、「篭」は「籠」とも書きます。また、灯火を風などから守り、消えないようにするために竹、木、石、金属などの枠に紙や布を張ったもので囲った形をしています。日本では神社や仏前に対する献灯としての役割もあり、古くは仏殿の手前に置かれました。

墓前灯篭の意味と用途

灯篭の中でも墓前に建てられたものを、墓前灯篭と呼びます。墓前灯篭には、あの世でご先祖様や故人が道に迷ってしまわないようにする道灯りの役割と、暗闇を明るく照らして邪気を払う目的があると言われています。

また、墓前灯篭は故人を神仏の元に導くと考えられています。電灯や照明が少なかった時代には、お墓参りに来る方々が迷うことのないように目印としての役目も担っていたそうです。

現代ではそういった意味合いは薄れ、お墓の景観をよくするためのものとして、デザイン面を重視して建てられることが増えています。一対で建てられることが一般的ですが、区画の大きさなどによって1つのみということもあります。この場合は右側に建てられるのが一般的です。仏式では丸型、神式では角型の墓前灯篭が建てられることが多いようです。

灯篭の種類

墓前灯篭以外にも、灯篭にはさまざまな種類があります。その中でも代表的なものをいくつかご紹介します。

立ち灯篭

最下部の地輪(じりん)と呼ばれる基礎がある灯篭です。高さが120cm程度の小型のものから300cm以上のものまであります。神社仏閣の参道沿いなどで多く見られます。

雪見灯篭

高さが低いのが特徴です。庭園や水辺で風情を楽しむために設置することが多く、3本足のものが主流となっています。いわれには諸説あり、中でも灯が灯った姿が近江八景の浮見堂に似ていることから、「浮身」が訛って「雪見」となったという説が有力です。

置き灯篭

平らな石の上に置く高さが50cm程度の小型の灯篭です。庭の景観をよくするために設置されます。

灯篭の各部位の名称

灯篭の各部位の名称について上から紹介します

宝珠(ほうじゅ)

笠の上に載る玉ねぎのような形状の部位です。

笠(かさ)

火袋の屋根となる部位です。六角・四角形のものが主流ですが、雪見型に見られる円形のものもあります。多角形の場合は突端に装飾が施される場合もあります。

火袋(ひぶくろ)

灯火が入る、灯篭の主要部位です。装飾目的であれば火を灯すことはありませんが、火袋は省略することはできません。実用性を求める場合は電灯や灯火を中に入れます。

受(うけ)

火袋を支える部位で最下部の地輪と対になる形状をしています。

柱(はしら)

受と地輪を繋ぐ部位ですが、雪見型のような高さが低い灯篭では省略されることが多い部分です。円筒状のものが一般的ですが、四角・六角・八角形のものも見られます。

地輪

最下部の足となる部位で、六角形や円形が主流です。雪見型では3本や4本の足で構成されることが多いようです。

灯篭の火袋の正面には飾り窓があり、左右には円窓があります。円窓の1つは円形で、もう1つは半円形になっています。円は太陽、半円は月を表しています。この太陽と月には、日中は太陽の光が入り、夜は月夜の光が入るという意味が込められています。つまり、実際に火袋に明かりが灯されていなくても、同等の効果があるという意味合いが込められています。そのため、墓前灯篭を建てることで365日いつでも明るくお墓を照らし続け、ご先祖様の供養に繋がるのです。

灯篭と行燈、提灯の違い

電気がなかった昔、暗い夜の闇を照らしてくれる明かりは非常に大切なものでした。代表的なものが灯篭や行燈、提灯です。燈篭と行燈、提灯の違いについては次の通りです。

灯篭

戸外に建つ据え置き型の照明器具です。

提灯

灯火の周りを紙などで覆い、火が消えることを防ぐ形状の照明器具です。折りたためるようになっているため携帯することができます。

葬儀の際に、喪家の家や式場の入り口にかけたり、お盆の時に飾ったりと、仏事ごととの関連も深いです。

行燈

室内で使われる据え置き型の照明器具です。

このように灯篭、行燈、提灯は同じ照明器具でありながら、使用する場所、形状に大きな違いがあります。

灯篭の処分方法

灯篭の処分方法について確認していきましょう。

灯篭を処分するときの費用

灯篭を設置するスペースがなくなった、その必要性を感じなくなったなどの理由で、灯篭の処分を希望することもあるでしょう。しかし、使わなくなった灯篭を買取ってくれる石材店はほとんどなく、処分することになれば灯篭の解体や搬出のための費用がかかります。
処分する費用は、一般的には灯篭の体積を計算し、人力でそのまま運ぶことができるのか、それとも一旦細かくすることが必要になるかによって決まります。
あくまでも目安ですが、関東一円なら1kgあたり30~45円が相場といわれています。設置場所などによっても費用が異なるため事前に確認が必要です。

処分することになった灯篭の行方は?

処分することになった灯篭は、解体して撤去され、その後は石として扱われます。トラックで吊り上げ、処分場で細かく破砕され、最終的に埋め立てに使われる砕石として利用されるか、鉱さい加工を行い土木用の砕石として使われることになります。
石灯篭は、自然石の加工によるものなのか、それともコンクリートなどで人工的に造られたものなのかで処理の仕方が異なります。
庭園に設置されたものであれば、ユニッククレーンで吊して運ぶ、または先に細かく破砕するかのいずれかとなります。
解体工事会社などに依頼した場合、人力、または重機を用いて細かく砕いた後でトラックへ積み込んで運搬し、処分工場に持ち込まれます。

灯篭を処分するときの注意点

お墓や庭園などに設置された灯篭は、先祖代々から長きにわたり使われていたものもありますので、もし処分することを決めた場合には丁寧にお清めを行います。
どのような用途や目的で使用されていたのかを確認しておき、用途に合った処分の方法を選びます。
また、有名な彫刻家が造った灯篭の場合、骨董品や古美術品など、アンティークとしての商品として扱われることがありますので、処分してしまわないほうがよい場合もあります。

まとめ

墓前灯篭は、故人があの世で道に迷わないようにする道灯りの役割と、暗闇を照らして邪気を払う目的があると言われています。しかし、現代ではそのような意味合いは薄れ、お墓の景観をよくするためにデザイン性が高いものが好まれるようになっています。

ニーズに合った墓前灯篭のご提案やお見積もり、葬儀社選びなど多岐にわたってお手伝いしておりますので、疑問やお悩みなどがございましたら、お気軽にご相談ください。

お墓の構造について詳しく知りたい方は、「いいお墓」の以下の記事をご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。