独身の叔母が代々のお墓に入ることに問題はないのでしょうか。【Q&A】

一生を一人で過ごした叔母が現在特別養護老人ホームに入っています。面倒を見る人が無く父が10年以上も面倒を見てきました。
最近、叔母が死んだらという話を父がします。叔母の入る墓が無いので、父が「うちの墓ができたら、うちの墓に入れてやる」と叔母本人にも親戚にも言っているのですが、代々の墓には繋がりの無い人が入ると……という話も聞いたことがあります。
まだ土地も無いのですが、もし父がお墓の土地を買った場合、どのようにしたらいいのでしょうか。

叔母さまであればご親族ですので、同じお墓に入ることに関しては特に問題はありません。

 

お墓に誰を入れるかは、お墓の使用名義人(所有者)が、次の継承者とともに決めることができます。
その使用名義人の了解があれば叔母さまがお墓に入ることも可能でしょう。

 

ただし、霊園によっては、使用規則で「同じお墓に埋葬するのは何親等まで」という決まりがあることがあります。
この点に関しては、霊園を選ぶときに管理事務所などで聞いてみるとよいでしょう。

 

墓地の購入は一般の土地の購入とは異なり、永代使用権の取得をし、永代使用権を買った後に墓石の購入をすることになります。
墓石の購入は、まず石材店に見積もりを依頼します。見積もりと予算に合わせて、墓石の材質や加工法を検討していくことになると思います。
ただし、継承者の存在がはっきりしていないと購入できないこともあります。

 

叔母さま単独のお墓をお建てになられても構いませんが、後々の継承の問題がありますので、その場合は、永代供養墓や納骨堂などで考えたほうがよさそうです。

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