少子高齢化や核家族化が進む日本では、高齢者の単身世帯が年々増えています。近くに頼れる人がいない方も多く、老後や死後の不安を一人で抱え込んでしまいがち。また、家族・親族がいても、できるだけ負担をかけたくないと考える方が多いです。
ですが、今はお元気でも、いつ病気や認知症になるかわかりません。何が起きても対処できるよう、生前から死後までのプランを立てて準備を整えておくのが大切です。
この記事では、実際にあった事例をもとに、身近に頼れる人のいない高齢者の方が注意すべき点を解説。あわせて、老後生活を安心して過ごすための方法やサービスも紹介します。
事例1:身元保証人を頼める人が近くにいない

Aさん(73歳・男性)
73歳の男性Aさんは、サービス付き高齢者向け住宅にご入居されています。妻は他界されていて子どももいないため、身元保証人は遠方に住む弟さんにお願いされています。
しかし最近、Aさんの体調が不安定で、通院や入院の必要性が出てきました。また、認知症の症状もみえはじめたことから、弟さんの呼び出しが少しずつ増えています。
弟さんは遠方に住んでいるため、頻繁に呼び出されると体力的にも金銭的にも負担が大きく、Aさんは申し訳なく思っているそうです。さらに、まだお元気なので駆け付けてくれますが、弟さんも高齢なのでいつ何があるかわかりません。
Aさんは、弟さんの代わりに保証人を引き継いでくれる人を探したいと考えています。
Aさんと同じように、高齢になって身近に頼れる人がいない方は、近年増加しています。そのため、入院や手術、介護施設の入居などで身元保証人をお願いできず、困ってしまう方が少なくありません。
親族がいても、遠方に住んでいたり交流が少なかったりすると、身元保証人はお願いしにくいものです。身元保証人をお願いしたりお礼を渡したりと、相手に気遣いするのが負担になる方もいます。また、緊急時に駆け付けてもらうのが申し訳なく、迷惑をかけたくないと考える方もいるようです。
提携している身元保証サービスを紹介してくれる病院や施設もありますが、なかには、相場より高額だったり、継続性に不安のある企業が運営していたりするサービスもあるので注意が必要。入院・手術が決まってから探しはじめるのは大変なので、早いうちに身元保証サービスについて調べておき、候補を考えておきましょう。
事例2:一人暮らしで今後の生活や認知症が不安

Kさん(65歳・女性)
65歳のKさんは、数年前にお母様を亡くし、自宅で一人暮らしをされています。亡くなる前のお母様は認知症が進行し、日々の生活補助や財産管理で大変な苦労をされたそうです。
Kさんは未婚で子どもがおらず、そばに頼れる親族もいらっしゃらない様子。まだ60代ですが、最近足腰が弱ったり物覚えが悪くなったりしていて、今後の生活に不安を感じています。また、将来認知症になったとき、親族に迷惑をかけることは避けたいと考えています。
一人暮らしをされている65歳以上の高齢者は、年々増えています。Kさんのようにそばに頼れる人がいないと、周囲に相談するのが難しく、一人で悩みを抱え込みやすいです。
「外出できなくなったら」「認知症になったら」といった悩みがあっても、つい後回しにしてしまいがち。判断能力が低下してきたのに気づかないフリをしたり、先延ばしにしたりしているうちに認知症を発症する方も少なくありません。任意後見の準備をしないで認知症になると、相続問題でトラブルが起きたり親族に迷惑をかけたりする可能性が少なからず生じます。
老後生活を最期まで充実させるためには、誰かのサポートが欠かせません。また認知症をいつ発症するかわからないので、お元気なうちに準備しておくのが大切です。
老後の不安を払拭するには?シニア向け支援サービスを利用する方が増えています

名称 | サービス例 |
---|---|
身元保証サービス | 身元保証人の受託 身元引受人の受託 緊急連絡先の受託 緊急時の駆け付け など |
生活支援サービス | 買い物・通院の同行 手術・入院の付き添い 住み替えの相談 施設見学の付き添い など |
任意後見サービス | 財産管理 諸契約の締結 治療・入院の手続き 要介護認定の申請 など |
死後事務サービス | 遺体の搬送・安置の手配 葬儀の手配と喪主代行 納骨・法要の手配 行政の手続き など |
高齢になったとき、身近に頼れる人がいないと、ご紹介したような問題に悩まされる可能性が高いです。元気で正常な判断ができるうちに、生前から死後までのプランを立てて老後生活の準備をしておきましょう。
最近は、老後の不安を払拭するために、家族の役割を代替してくれるシニア向け支援サービスを利用する方が増えています。シニア向け支援サービスとは、ご家族の代わりに身元保証や生活支援、任意後見、死後事務などを引き受けてくれるサービスです。
身元保証サービスでは、身元保証人や身元引受人の受託はもちろん、緊急時の駆け付けに対応してくれる場合もあります。遠方に住んでいる兄弟姉妹や付き合いのない親族に身元保証人を頼まなくてよいので、お互いの負担を軽くできます。
また、生活支援サービスでは、入院・手術の付き添いや住み替えの相談、買い物の同行などをカバー。任意後見サービスは、認知症で判断能力が低下した場合に備えて、任意後見制度で自分の意思を残せます。利用することで、日常生活のちょっとした不便さや不安を解消できますし、万が一認知症になったときも安心です。
さらに死後事務は、亡くなったあとの手続きを代行してくれるサービスで、ご遺体の搬送や葬儀・納骨の手配、住居・家財の片づけなどを行ってくれます。
シニア向けの支援サービスを利用することで、生前から死後までの不安を払拭でき、老後生活をより快適に過ごせます。万が一病気や認知症になったとき、すぐに頼れる存在がいるのは心強いもの。最期の瞬間まで安心して自分らしく生きられるよう、近くに頼れる人がいない方は、シニア向け支援サービスの利用を検討してみましょう。
▶シニア向け支援サービスなら
日本生命のGranAge Star
近くに頼れる人がいない方へ。GranAge Starが生前から死後まであなたをサポート

GranAge Starとは
GranAge Star(グランエイジスター)とは、高齢者の単身世帯が増えている現状をふまえ、日本生命が2019年から開始した高齢者向けの総合支援サービスです。身元保証・生活支援・任意後見・死後事務と4つのサービスを提供し、生前から死後まで一貫してサポート。高齢者の方々が最期まで安心して自分らしく過ごせるよう、ご家族の代わりに支えてくれます。
身元保証・生活支援・任意後見・死後事務などのサービスを提供するのは、日本生命とパートナーシップを締結しているシニア総合サポートセンターです。シニア総合サポートセンターとは、1972年創立の虎ノ門法律経済事務所が設立した、シニア支援を専門とする公益社団法人。東名阪エリアを中心に、高齢者を総合的に支援するサービスを提供している法人です。
日本生命はシニア総合サポートセンターの、継続性・信頼性・運営体制面・財務面を評価し、GranAge Starのサービス提供法人として選定。身元保証・生活支援・任意後見・死後事務などを必要とされているお客様へ、シニア総合サポートセンターを紹介しています。サービスの利用時はシニア総合サポートセンターと契約を結ぶ必要があります。


ライフステージに応じた援助を受けられる
GranAge Starでは、身元保証・生活支援・任意後見・死後事務と、ライフステージに応じた援助を受けられます。
お元気なうちは、老後の日々を安心して過ごすために、身元保証・生活支援サービスを利用しましょう。電話による体調確認や買い物の同行、住み替えの相談など、ご家族の代わりとなって老後の生活を支えてくれます。入院や手術、介護施設に入居するときは、身元保証や緊急時の駆け付けをお願いできるので、身近に頼れる人がいなくても安心です。
認知症が不安になったら、任意後見サービスの利用を検討してみましょう。万が一認知症になっても、任意後見人としてあなたの生前の意思を尊重し、財産管理や各種手続きに対応してくれます。さらに亡くなったあとは、死後事務サービスによって、遺体のお迎えから葬儀、納骨、供養、遺品整理、行政手続きまで幅広いサポートを受けられます。
日本生命の展開で信頼できる
シニア向けの身元保証や任意後見、死後事務などは、比較的新しいサービスです。さまざまな法人がサービスを提供していますが、なかには継続性や透明性に不安のある企業も存在します。また、平均寿命が伸びているぶん、生きている間に法人がなくならないか、心配している方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、GranAge Starは日本生命が展開するサービスです。サービスを提供するシニア総合サポートセンターは、日本生命とパートナーシップを締結し、役割や費用、トラブル対応などを明確化しているから安心して利用できます。実際に、「日本生命が紹介するサービスだから選んだ」という利用者の方もいらっしゃいます。
暮らしを豊かにするサ-ビスが充実している
GranAge Starでいずれかのサービスと契約すると、「暮らしのサポートデスク」を利用できます。暮らしのサポートデスクでは、クラブツーリズム・ALSOKと提携し、老後の生活に楽しみと安心をプラスするサービスを提供しています。具体的には、シニア向けツアーの案内や旅行情報誌の提供、ALSOK見守りサービスの優待利用などです。
GranAge Starは、身元保証や死後事務などのサービスだけでなく、ふだんの暮らしを豊かにするサポートが充実しています。
GranAge Starを利用した方の声

24時間365日対応してもらえる緊急ダイヤルがあり、早朝にもかかわらず担当者が急いで駆け付けてくれ、救急車の手配まで行ってくれた。

数日ほど入院したが、入院中で動けない自分に代わって図書館で借りていた本を返却に行ってくれて助かった。

終活の一環として墓じまいのお手伝いをお願いしたが、元気でも手間のかかる作業なので、サポートしてもらえてありがたかった。
最期まで自分らしく過ごすために。GranAge Starの活用をご検討ください

「近くに頼れる人がいないから、老後の生活が心配」
「家で突然倒れたら、誰も見つけてくれないかも…」
「病気になったとき、身元保証人を誰にお願いしよう」
少子高齢化や核家族化が進む現代では、こんな不安を抱えている高齢者の方が増えています。身近に頼れる人がいないまま高齢になると、いざ病気になったり認知症になったりしたときに対処できません。また、子どもや親類に迷惑をかけたくないと、1人で頑張りすぎている方も多いです。
大切なのは、元気なうちに生前から死後までの準備を整えておくこと。入院や手術、介護施設の入居などがいつ必要になるのか、誰にもわかりません。
GranAge Starは、生前から死後までずっと、ご家族の代わりにあなたの人生をサポートしてくれます。身近に頼れる人がいない方にとって、老後生活を支える心強い存在になることは間違いありません。
身元保証・生活支援サービスを利用すれば、老後生活のお困り事を解消して、毎日をより快適に過ごせます。任意後見サービスでは、認知症になったときの不安を払拭して、最期まで安心して過ごせるよう手助けしてくれます。さらに、死後事務サービスでは、亡くなったあとの手続きを任せられ、自分らしく人生を締めくくれるでしょう。
身近に頼れる人がいない方は、最期まで自分らしい人生を送れるよう、ぜひGranAge Starの活用を検討してみてください。


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