【第6回】お墓の消費者全国実態調査(2015年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向

お墓の消費者全国実態調査
「いいお墓」お墓の消費者全国実態調査

いいお墓」では、当サイトを利用し、実際にお墓を購入された方々に対して定期的にアンケート調査を行っています。そこで霊園・墓地・墓石のみならず、石材店に対する率直な意見や不満などたくさんの声をいただき、それらの一部を集計したものを「お墓の消費者全国実態調査」として公開しています。

お墓の消費者全国実態調査とは

いいお墓」をご利用いただき、お墓を実際に建てられた方を対象に、第6回「お墓の消費者全国実態調査」を行いました。前回調査(2013年)と同様、都道府県別のお墓の購入平均価格や墓所の区画面積、お墓のタイプなどの情報をまとめました。

お墓のニーズは多様化しており、従来のお墓に対する価値観も変化している中で、調査数字や経験者の声からは「今のお墓傾向」が読み取れます。
また自由回答で、「良かった点」「悪かった点」「墓を購入して分かったこと。これから購入する人へのアドバイス」などリアルで貴重な意見もたくさんいただきました。
現在、霊園・墓地を探されている方、これからお墓を建てる方はぜひ参考にしてください。

調査方法

2014年1月1日から同年12月31日までに「いいお墓」から資料請求・相談され、お墓を購入された方に対するアンケート調査

お墓診断
小冊子
お墓探しハンドブック

もれなく
全員に

霊園の資料を一括で取り寄せ!

今ならお墓探しガイドを無料でプレゼント

霊園・墓地の購入動向

霊園・墓地選びで抑えておきたい消費者の最新動向データを集めました。

「永代使用料+墓石金額」200万円未満が約6割を占める

お墓購入時にかかる費用で主なものは、土地を使用する料金(永代使用料)と、墓石価格(工事費用含)ですが、そのトータル費用で一番多い割合を示したのは100万円以上150万円未満で25%。次いで多かったのは22%を示した150万円以上200万円未満。そして、100万円未満が15%となり、200万円未満が約6割を占める結果となりました。
総体的に見て、どの価格帯にも偏り過ぎることない購買傾向が見てとれます。

前回調査(第5回)と比較すると、前回、150万円未満は35%あったものの、今回(第6回)は40%と、低価格墓所・墓石を購入する傾向が高くなってきていることが分かります。その反面、前回調査時には3%程度だった300万円以上の購買層が12%と増加し、中には2,000万円以上の方もいるなど、購入価格の二極化が広がる結果となりました。

購入したお墓の平均価格(永代使用料+墓石価格)

全国平均で比較すると、前回調査(第5回)では約13%価格が上昇しましたが、今回は逆に約10%低くなりました。

  • 全国  :196.37万円
  • 東日本 :203.50万円
  • 西日本 :174.35万円

主な地域のお墓の平均価格(永代使用料+墓石価格)

前回調査(第5回)と比較すると、京都府と兵庫県を除いて全体的に平均価格の減少傾向があります。

「永代使用料」100万円未満が77%

永代使用料の50万円未満が43%、50万円以上100万円未満が34%となり、100万円未満を合算すると77%となりました。
前回調査(第5回)では84%でしたので、比較すると永代使用料にかける金額が若干上がってきている結果となりました。

購入したお墓の平均永代使用料

  • 全国  :77.39万円
  • 東日本 :77.39万円
  • 西日本 :77.40万円

主な地域のお墓の平均永代使用料

前回調査(第5回)と比較すると、一部地域を除いて永代使用料は増加しており、前回は100万円以上の都道府県はありませんでしたが、今回は東京都、京都府の2ヵ所で超える結果となりました。

「墓石金額」200万円未満が85%

墓石価格は、100万円未満が36%と一番大きな割合を示し、次いで100万円以上150万円未満が30%、150万円以上200万円未満が19%となりました。
200万円未満は85%となり、前回調査(第5回)では79%でしたので、墓石価格は減少傾向にあります。永代使用料が若干上がってきている傾向があるのと対照的な結果となりました。

購入したお墓の平均墓石価格

  • 全国  :134.92万円
  • 東日本 :139.81万円
  • 西日本 :119.62万円

主な地域のお墓の平均墓石価格

前回調査(第5回)と比較すると兵庫県以外は、墓石購入の平均価格は減少しているという結果となりました。

「区画面積」2m2未満が74%

購入した区画面積の平均値において、一番大きな割合を示しているのが1~2m2の45%、次いで1m2未満が30%で、トータルで75%という数値を示しました。
前回調査(第5回)では、2m2未満が約62%でしたので、今回調査の75%と比較すると、2m2未満の小規模区画面積の墓所の割合が多くなってきている結果となりました。

購入したお墓の平均区画面積

  • 全国  :1.65m2
  • 東日本 :1.53m2
  • 西日本 :2.06m2

主な地域のお墓の平均区画面積

前回調査(第5回)と比較すると、若干数ではありますが、大阪府、広島県は微増、それ以外では微減となっています。

「お墓のタイプ」洋型が70%と人気。納骨堂・永代供養墓・樹木葬の割合が伸びる

洋型が71%と圧倒的。「いいお墓」を通してお墓を購入される方は民営霊園が多い傾向にあること(民営霊園は洋型のお墓が多い)などを考慮しても、一般に洋型のお墓が増えてきている傾向にあるようです。
また、洋型のお墓は和型よりも使用する石材が少ないことなどもあり、これが墓石価格ダウンの遠因となっているのかもしれません。

今回から項目名が「納骨堂」から「納骨堂永代供養墓樹木葬」へと変わりましたが、第3回調査以来、同項目の割合は確実に増えてきています。
また、デザイン墓は、今までは微増傾向にありましたが、今回は減少する結果となりました。
消費者のお墓に対する意識が、少しずつではありますが変化してきている傾向がうかがえます。

霊園・墓地選びの本音/決め手となったポイント

霊園墓地を購入する際に決め手となったポイントを、「交通・アクセス」「周辺環境」「管理状況」「施設・設備」「サービス」「園内の雰囲気」「価格・予算」「対応・接客」「経営・管理母体」「その他」の10項目から3つ、1~3位まで選んでいただきました。

今回の調査でも、前回調査(第5回)同様、「交通・アクセス」を霊園選定のポイントの第1位に選ぶ方が圧倒的に多い結果となりました。
「交通・アクセス」を重視する方々が実際に選んだ『霊園の良かった点』として、交通の便の良さをあげる方が多く、同じく『霊園の悪かった点』として、交通の便の悪さをあげる方が多い結果となりました。年齢を経ると遠方への移動がだんだんと辛くなるため、どうしても住居から近い場所を選ぶという傾向があるようです。
また、地方にある実家のお墓を近隣の墓所に移す、改葬の件数も年々多くなってきています。

購入したお墓の総合評価/満足度

石材店の良かった点/悪かった点

良かった点

石材店の良かった点を聞いてみたところ、「セールスがしつこくなかったこと」をあげている人が一番多く、続いて「親切に話を聞いてくれたこと」、「段取りがよかったこと」などを挙げています。

  • 親切な対応で、細かいところまで気づかっていただいたことに対して、「感謝」の一言。
  • しつこいセールスは無く遺族の身になって最善をつくしていただいた。
  • 開園して、すぐに情報をいただき、今までいくつも見学に行ってもなかなか決まらずにいましたが、家族皆、気に入りすぐに決めました。
  • 1月の法要に間に合うように、段取りしていただきました。今週末納骨の予定です。
  • おしつけがましくない。納骨の時もキチンと対応してくれた。
  • 和風のデザインがシンプルで良かったです。
  • 花立てなど細かい注文がセット料金の中で選べるのが良かったです。

悪かった点

石材店の悪かった点を聞いたところ、半数近くは特にないという回答でしたが、あると答えた方は「価格の妥当性」が分からないことを上げる人が大半でした。

  • 石の種類によって値段が大きく違う事を広告に書いて欲しかった。
  • 訂正したが名前の漢字をずっと間違えられたまま資料を送付された。
  • 手紙に電話と、しつこかった。
  • 契約してから完成までの進捗状況報告が、1~2回は欲しかった。

これからお墓を購入する方へのアドバイス

お墓を建てた経験があるからこそ分かる、お墓づくりの大変さ。お墓づくりの先輩方より、さまざまな経験値に基づく具体的なアドバイスをいただくことができました。ぜひ参考になさってください。

霊園について(交通・アクセス、管理・運営、園内の雰囲気、周辺環境など)

  • 何ヵ所か見てまわりましたが、自宅から車で10分以内と近いことと、こちらの現地案内係の方に親切に対応していただき、石材店の営業もしつこくはなく、限られた予算にもかかわらず丁寧に対応していただいたことが決め手でした。
  • 交通の利便性は、年をとった時の事、今住んでいる所から引っ越す(老人ホームに入るなど)も考慮したうえで、霊園の場所を決めること。
  • 比較的小さめの墓地ですが、新興住宅地の一角にあり、すがすがしい雰囲気と自宅から近いので決めました。
  • 樹木葬は、永代供養を希望されている方には、とても利用しやすいと思います。
    後継者のいない方など、墓石を守れない場合、樹木葬は墓石も無く、自然にかえるという意味もあり、自然でとても良いと思います。

石材店について(選び方、設計・施工など)

  • 墓石は、石材店の言いなりになると高くなるので、よく見極める事(石の種類により大きく異なる)。
  • 住宅も、お墓も、値段相応です。
    あとは施工業者との信頼関係につきると思います。
    もし自分が大工さんだったら、見積価格にギリギリまで値引きを要求し、いろいろと注文するお施主さん。
    反対に「予算はこれこれです。信頼してお任せするので良いのを作ってね」というお施主さんとでは、どっちが良い仕事ができるか?という事だと思います。
  • お墓の巡り合わせは、人との巡り合わせだと思われるので聞きたい事は全て聞いて、きちんと対応してくれる方と契約されるのが良いと思われます。
  • ほとんどの方がそうだと思いますが、お墓の購入は初めてのことで、墓石や墓所に関する知識が全くなかったため初めはとまどうことが多くありました。
    自由墓所の場合、石材店により対応やデザインもかなり違ってくるので、数社から見積りを取り寄せ、何度も足を運びじっくりと検討しました。
    その中で、こちらの希望をしっかり聞いたうえでいい点も悪い点についてもアドバイスをしてくれた石材店にお願いしました。
    家族の意見がまとまらず苦労することもありましたが、お墓はとても大切なものなので、妥協せずに納得のいくものを作ることができてよかったと思っています。

価格・予算について

  • 条件や価格は、地域が同じでも各墓所でまちまち。
    「いいお墓」などを利用し、比較検討することが重要だと感じました。
  • 色々とお金がかかることが分かりました。
  • 予算の上限を決めておくこと。
  • 高額な支払いなのでカード払いができるとありがたいと思いました。
  • 価格の中に含まれていないものもあるので、予算をプラス20万程度みておいた方がよい。

お墓を建てる心構えについて

  • 時間に余裕を持ち、購入を急がないこと(私の場合は墓石の注文契約まで6ヵ月間かけました)、見学してからもその場の気分の高まりで決定するのではなく、クールダウンの時間を設けて意思決定をするのが良いと思います。
  • 墓石に関する知識がまったくなかったため、判断材料を豊富に手に入れる必要があると思います。
  • 亡くなってから家族が慌てて探したりするよりも、生前契約をして入る所があると、ホッとした気持ちになりました。
  • 身内との話し合いが重要で、とにかく情報はネットで。
    お店でも、聞いて早く動くことです。
    まずは、墓地の申し込みをすぐにして、(公営霊園の場合)当たる、当たらないはその後なので、身内の話し合いと、墓地の申し込みは、早めにすることです。
  • 悩んでないで、何でも相談すれば解決策があると感じました。
  • 子供たちのことや親戚のアドバイスなど、意見をたくさん聞いていると、かえって決まらないので、自分の日頃の考え方で決め、購入した方が良い

お墓の購入前に必ずやっておいた方がいいこと

  • 数十年先のことを考えて購入されることをおすすめします(年をとったときの交通手段、アクセスの良さ、今後自分が住む居住地に近い、など)。霊園選びは、数ヵ所回り、環境管理状況を見て決める事。
  • 何ヵ所も見学しましたが、法要室と休憩所が共用の所は、法要中は休憩室に入れず、真夏に外のベンチで休んだこともあったので、別になっている所を選びました。
  • 実際に行ってみて管理母体の方のお話もお聞きして、納得のいった場合のみ購入したほうがいいと思います。
  • 複数の石材店・霊園の資料を事前に送付いただけたことで、現地見学の連絡をする前に、比較検討できたことは、良かったと思います。
    実際には、現地を見て説明を聞き、広さを実感できたため、金額が相違する理由も理解できました。
  • 複数の霊園を見学することで、それぞれの霊園の良い点、悪い点を比較でき良かったと思います
    そして、すべて満点という霊園はなかなかありませんので、複数の霊園を見学することで何を最優先するのかが明確になりました。
    紹介された各霊園の営業担当者の方々の対応はどこも良心的で契約を急がせることもなく、見学したら購入を断れなくなるのではないか、といった不安が解消しました

取材依頼/掲載情報に関するお問い合わせ

当調査内容に関するご質問、掲載や取材の希望については以下までお問い合せください。

株式会社鎌倉新書/広報・PR担当
Mail:pr@kamakura-net.co.jp

当調査データの無断転載を禁じます。すべての著作権は株式会社鎌倉新書または情報提供者に帰属します。また、当調査データを利用したい場合は事前にご相談ください。