硬く色艶がよいインド産墓石は、昔から使われてきました。昭和に建てられたインドの御影石は、現在でも美しさを保っています。
本記事では、インド産墓石の特徴と種類について紹介します。
インド産墓石の特徴
インドからは中国よりも以前から墓石材を輸入していました。
特に高品質な黒御影石の種類が豊富で、最近は独特な石目が特徴のグリーン系御影石も人気があります。中国に次ぐほどのラインナップが豊富で、赤系、青系、白系の墓石材も高い評価を得ています。今後の注目石材は大理石に似たマルチカラー系の石材で、強くて美しいことに加え複雑な模様をもつため、経年変化などが目立たちません。
インドの石材は硬く色艶がよいのが特徴ですが、安定性に欠けるため量的にはインドからの輸入は減少傾向にあります。インド産石材は中国産石材と異なり、使用される石種がある程度限定されているのが特徴です。
インド産墓石材の種類
クンナム
最高級のインド産黒御影石。石質が最も硬く、色目がよいのが特徴。中目から細目まで十種類以上ある。
ニューインペリアルレッド
世界中で最も赤い石と言われている。吸水率が低く硬質。
BVR
良質な黒御影石。開採しやすいため比較的安い。
PTR
クンナム並みの最高級御影石。石目がより細かい原石が少なくなっており、本物が入手しにくい。通称「パン」。
SG2
銀色の模様が入った高級黒御影石。
M1H
インドグリーンと同様の特徴を持った、硬質なグリーン系御影石。
ヒマラヤングリーン
エメラルド系の緑系の石。緑と黒の結晶の濃淡が強い。
アーバングレー
透明感のあるグレーの中目石。硬質で水を吸いにくいという特徴。
マルチカラーレッド
ブラック、レッドの混じり合うインド産御影石。洋型墓石としての需要が多い。
パラディソ
紫を基調としたマルチカラーの石材。渦巻きのような模様が特徴。
トロピカルグリーン
幻想的な緑色が印象的なマルチカラーの石材。
M-1
濃いグリーンの中目。非常に硬い。
マハマブルー
ブルーと紫が溶け合った色で、流れるような独特な模様がある。
銀河
灰白色をした白御影石。石質が硬く変色しないので人気が高い。
Y-1
インドを代表する中間色の御影石。非常に硬く艶がよい。
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