近年、需要が高まり注目されている「永代供養墓」。遺族のかわりに霊園や寺院が遺骨を管理・供養するため、お墓を引き継ぐ必要がないのが特徴です。また、一般的な墓石のお墓よりも価格を抑えられることが多く、大きな墓所・高額な墓所は必要ないという方にもぴったりです。
本記事では静岡県で人気のある永代供養墓を取り扱う10霊園をご紹介いたします。
(※このランキングは、全国の霊園約1万件を取り扱うポータルサイト「いいお墓」に掲載されている静岡県の永代供養墓を対象として、お客さまの声(総合評価)をもとに独自に集計したものです。)
静岡県で人気の永代供養墓おすすめ10選!
今回ご紹介した霊園以外にも、静岡県には永代供養墓を取り扱う霊園が多数あります。以下のボタンからチェックしてみてくださいね。
そもそも永代供養墓とは?
永代供養墓とは、お墓を承継する人がいなくなってしまった際に寺院や霊園が、遺族に代わって供養してくれるお墓のことです。
実は「永代供養墓」という言葉には法的な定義はありません。
これまでのお墓は代々受け継いでいくものでした。しかし核家族化や少子高齢化などで家族形態が変化し、継承者がいない人や残された家族に負担をかけたくない、夫婦のみでお墓に入りたいと考える人が増えてきました。こうした現代のライフスタイルから、「継いでくれる人がいなくても購入できるお墓」を選択する人が増えてきています。
主な永代供養墓の種類
単独墓(個別安置型)タイプ
骨壺が一人ずつ分かれていて、通常のお墓と同じように墓石も建てます。ただし、一定期間後は、共同墓へ移される場合もあるので、必ず事前に確認しておくことが重要です。
共同墓(合祀型)タイプ
合同墓、もしくは合葬墓と呼ばれることもあります。赤の他人と一緒に埋葬されます。永代供養墓は、このタイプの墓が多いです。合祀にした場合、遺骨を取り出すことはできませんので注意が必要です。
集合墓タイプ
小さな単独墓が集まって、1つのお墓を構成しています。
納骨堂タイプ
納骨堂の中に、個別に遺骨を安置するタイプ。都心では、ロッカー型のお墓をよく見かけるようになりました。単独型のうちのひとつと言えます。
- 自動搬送式(ICカードをかざすと、バックヤードから参拝ブースまで遺骨が自動で搬送される納骨堂)
- ロッカー式(コインロッカーのような扉付きの同じ大きさのお壇がずらりと並んだ納骨堂)
- 仏壇式(契約単位ごとに仏壇が用意されている納骨堂)
- 位牌式(戒名や没年月日などが書かれた位牌を個人スペースのシンボルとして掲げる納骨堂)
- 墓石式(一般的なお墓と同じように、墓石を用意するタイプの納骨堂)
樹木葬タイプ
墓石の代わりに樹木を墓標とするタイプ。形態は霊園や寺院ごとにさまざまです。
- 庭園タイプ(シンボルツリーや花木を花壇に植えるタイプ)
- 公園タイプ(墓域をマウント状にして芝生を植えるタイプ)
- 里山タイプ(「人を弔う墓地で里山の草木を育てる」といった自然保全の目的を持ったタイプ)
永代供養墓のメリット・デメリット
メリット
- 継承者不要(後継ぎがいなくても申し込める)
- 宗旨宗派不問、檀家義務がない場合が多い
- 寺院等が管理してくれるため、定期的な供養や管理をしなくて済む
- 一般的なお墓を建てるよりも費用が比較的安い
デメリット
- いずれは合祀になる場合が多い
- 合祀になると後から取り出すことができない
- 永代供養の費用は一人当たりの金額となるため、複数だと割高になる場合もある
- お参りの仕方に制限が設けられている場合もある
永代供養墓はどんな人に向いている?
霊園や寺院に供養・管理を任せられる永代供養墓は、お墓を承継する人がいない人に向いています。
子どもがいる人でも、子どもが遠くに住んでいる、霊園や寺院へのアクセスが悪いなどの理由で、子孫にお墓を継承させることをためらう人もいるでしょう。そのように、「子孫にお墓の管理を負担させたくない」と感じている人にも、永代供養墓は向いています。
また、家族関係の変化や生涯未婚率の増加などから、一人や夫婦のみでお墓に入りたいと思っている人にも永代供養墓はおすすめです。
静岡県で永代供養墓を購入するとどのくらいかかる?費用相場は?
永代供養墓にはさまざまな種類があります。納骨方法や供養の仕方もそれぞれ異なるため、かかる費用だけで判断せず、サービスの内容もあわせて確認することが必要です。
永代供養墓にかかる費用を見ると、静岡県を含む中部地方の相場は、樹木葬で約60万円です。全国平均よりも8万円ほど安いと思っておくと良いでしょう。
出典:【お墓】地方・都道府県別 お墓の消費者全国実態調査(2020 年)
永代供養墓の選び方/チェックすべき6つのポイント
様々な種類のある永代供養墓を選択する上で、注目しておきたいポイントをまとめました。後悔しないお墓選びができるよう、チェックしてみてください。
アクセス
今後、何度も足を運ぶことになります。自宅からの移動手段を確認しておきましょう。高齢になったときに車を運転しなくても行けるよう、公共交通機関や送迎シャトルバスの有無、最寄り駅から徒歩でどれくらいかかるかも、あわせて確認しておくと安心です。
納骨数
永代供養墓には納骨できる数に制限がある場合が多いです。あらかじめ確認しておきましょう。
埋葬方法
埋葬方法や納骨の仕方も複数存在します。個別安置期間が定められている場合、遺骨を取り出せなくなることもありますので必ず確認しておきましょう。
埋葬方法
- 他の人の遺骨と完全に混ぜてしまう合祀型
- 遺骨が他の人と混ざらないように袋や骨壷に分けて入れて、ひとつのスペースに分けて埋葬する共同埋葬型
- 遺骨を個々の区画に埋葬する個別埋葬型
納骨の仕方
- 決められた区画内に穴を掘り、直接、あるいは布に包んで埋葬する方法
- 骨壺にご遺骨を入れたまま埋葬する方法
- 遺骨をパウダー状にする方法
- 購入したエリアに粉骨を散骨する方法
後継者が必須かどうか
永代供養墓はタイプによって後継者の条件が異なることがあります。合祀・合葬タイプや永代供養付きの永代供養墓の場合は後継者は不要ですが、個別タイプのお墓の場合は後継者が必要となることが多いです。後継者がいない場合は、必ず事前確認をするようにしましょう。
宗教・宗派(檀家条件)
永代供養墓の多くは宗教を問わない場合が多いですが、一部では宗旨・宗派が決まっているものもあります。事前確認は必ずしておきましょう。
施設・設備の充実度
お墓参りや法要などで利用する場合、どのような施設や設備があるかは重要です。霊園によっては掃除用具や手桶などを貸し出していたり、供花や線香を園内で販売している場合もあります。販売がない場合は周辺に購入できる場所があるかなど、あわせて確認しておくと良いでしょう。
運営形態による違いとは?
霊園・墓地は、お墓を経営する主体によって大きく3つの種類・運営形態に分けることができます。永代供養墓も運営形態により違いがあります。ここではメリット・デメリットとあわせて解説します。
公営霊園(運営=自治体)
都道府県、市区町村などの自治体によって、管理・運営されています。地方では、昔から村落(旧行政村)が運営する「共同墓地」という形態もあります。
- 宗旨・宗派の宗教的制約がない
- 永代使用料や管理料が低めに設定されていることが多い(一部、民営より高額な場合もあります)
- 公の霊園・墓地であり、運営が自治体であることの安心感がある
- 申込に際して条件がある(以下、条件例)
・住所が霊園の管理・運営する自治体の管轄にあること
・ご遺骨があること
・親族に承継者がいること - 募集が不定期。受付期間も限定されており、応募多数により抽選になることが多い
- 立地の面で不便な所が多い
- 募集する区画が限定されている
民営霊園(運営=公益法人)
財団法人や社団法人、または宗教法人から運営委託を受けて民間によって、管理・運営されています。
- 個性的な特色や雰囲気、サービスなど利便性向上のための工夫をしている所が多い
- 申込に際しての条件は、寺院墓地・公営霊園に比してゆるい
- 価格面において、割高感がある
寺院墓地(運営=宗教法人)
お寺の境内地に墓地があり、主に寺院によって管理・運営されています。
- 境内地に本堂、仏様(ご本尊)がある安心感
- ご僧侶が身近にいらっしゃるため、葬儀や法要、供養面において恩恵
- 法話の拝聴、相談事にものってもらえる心の平穏面
- 歴史や境内地の醸し出す風格や独特の雰囲気
- 宗旨・宗派が限定される場合がある
- 「檀家になること(入壇)」を前提条件とする場合がある
- お寺の行事や活動への参加、寄付等を求められる場合がある
- サービスを目的とするものではなく、信仰面第一であるため、お寺や住職さんによって運営面での差が生ずることがある
お墓選びを後悔しないために
お墓の購入は、一生に一度ともいえる大きな買い物です。数多くあるお墓の中から後悔のない選択をするため、しっかりと比較・検討をすることが大切です。なにより大切なのは、自分の足で訪れ、目で確かめ、気になる点は担当者に確認することです。気になった霊園はまず、実際の霊園へ見学してみてはいかがでしょうか。
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静岡県の霊園ランキング
静岡県の霊園のランキングをご紹介します。参考にしてみてください。


