お墓を建てる費用を出すのは誰?決まりはあるの?【Q&A】

墓地・墓石の建立費用は実家に住んでいる人間が出さなければいけないという決まりはあるのでしょうか?
「長男が出す」のが常識という人もいますが、本当のところはどうなのでしょうか?

お墓の建立費用や承継者に関して、風習や習慣で長男が建てていたり、継いでいたりすることが多いですが、決まりはありません。

 

また、お墓の承継は、墓所の使用名義人が指定した人であれば親族以外でも可能です。霊園によっては、子供がいない場合や、娘だけで跡取りがいないという場合には申し込みできないところも一部ありますが、そういった霊園でも最近では条件付きで受け入れるケースも少なくないようです。

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お墓購入に要する費用は、主に「永代使用料」「墓石費用」「管理費」の3つの要素で成り立っています。霊園や石材店のパンフレットや、新聞折込チラシなどの価格で、永代使用料と墓石費用を合わせた「墓石一式○○万円」と表記される場合もありますが、「一式の中に何が含まれているのか」をしっかり確認しておきましょう。
実家のお墓は長男が継ぐ?次男や娘は?- 家族墓、夫婦墓、ケース別お墓選び
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お墓の相続(承継・継承)
お墓の使用権取得者(名義人)が亡くなった際、「お墓を継ぐ」必要がありますが、これを「承継」と呼びます。お墓の承継は、家を継ぐ長男が継承することが半ば慣習化していましたが、一人娘が他家に嫁いでしまったケースや、子供のいない場合など、核家族化の進む現代の社会背景とともに、親族間で承継することが困難な事例が増えてきています。 ただ、親族に「承継者がいない」ということで、お墓がなくなってしまうということではありません。