お彼岸に食べたい「ぼたもち」と「おはぎ」。
「ぼたもち」と「おはぎ」の違いは諸説ありますが、お彼岸を過ぎると、すぐに忘れてしまいがち。再びお彼岸の時期が巡ってくると「あれ、春と秋で、ぼたもちとおはぎ、どっちを食べるんだっけ?」とつい検索して調べてしまい、「このサイト、前のお彼岸の時にも見たなあ…」などと思ったりすることはありませんか?
そんな悩みをお持ちの方に、春のお彼岸では「ぼたもち」なのか「おはぎ」なのかを瞬時に思い出させてくれる、中島みゆきさんの名曲があるそうです。
今回は「中島みゆきさんのファンだった」というNさん(40代男性)に、話を聞きました。
【結論】春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」
結論から言うと、春のお彼岸には「ぼたもち」、秋のお彼岸には「おはぎ」を食べると言われています。

実は「ぼたもち」と「おはぎ」、両者の間に大きな違いはありません。首都圏のスーパーなどでは、春のお彼岸の時期にも「おはぎ」が店頭に並んでいることがあります。そのため「春のお彼岸はどっち?」などと混乱してしまうのかもしれません。
Nさんは「中島みゆき作詞・作曲の『春なのに』の歌詞の中に『春彼岸には、ぼたもち』とすぐにわかるヒントがある」と言います。
中島みゆき『春なのに』とはどんな曲?
『春なのに』は、卒業式で別れてしまう恋人たちの気持ちを女性の目線で歌った曲です。
柏原芳恵さんの14枚目のシングルとして1983年に発売されました。作詞・作曲は、シンガーソングライターの中島みゆきさんが手掛けています。
柏原芳恵さんの代表曲であるだけでなく、1989年には中島みゆきさん自身もアルバム『回帰熱』でセルフカバーしているほか、多くの歌手がカバーしている名曲です。
「第二ボタン」がヒントをくれる
『春なのに』のサビの歌詞で、卒業していく男子学生に対して「(制服の第二)ボタンを記念にください」といった意味のフレーズがあります。
このとき「“ボタン”から“牡丹(ぼたん)”、そして『ぼたもち』が容易に連想できる」とNさんは力説します。
つまり、
「春なのに」+「ボタン」=「春のお彼岸には、ぼたもち」
と瞬時に思い出せる、というわけです。
ややこじつけのような感じはしますが、好きな曲から連想するというのは一つの方法かもしれません。
ちなみに、中島みゆきさんといえば、2009年に紫綬褒章を受章した際、「棚からぼたもち」ならぬ「棚から本マグロ」と喜びを表現しています。