ガラス墓(光墓)は、一般的な墓石ではなく、ガラスで作られたお墓。墓石より色や形、デザインの選択肢が広く、個性的でユニークなお墓を建てたい方にピッタリです。
この記事では、ガラス墓(光墓)の特徴やメリット、デメリットなどを解説します。
近年人気を集めているガラス墓(光墓)
「お墓」という言葉を見たとき、頭の中に浮かんでくるのはどんな素材でできたものでしょうか。おそらく多くの方がイメージするのは石でできたお墓だと思います。
しかし、日本の霊園を見てみると、近年バリエーションに富んだお墓が多く見受けられてはいますが、お墓の素材自体はやはり石でできていることが多いです。
しかし、近年では「ガラス」素材のお墓も人気になってきています。ガラスのお墓は、光を浴びた時の、明るさや、独特の模様など、従来の石のお墓の雰囲気とは異なる魅力を感じさせてくれます。
ガラス墓(光墓)の魅力と一般墓との違い
お墓の素材といえば御影石が多いのですが、ガラスのお墓は名前のとおり素材がガラスのお墓です。ガラスは石と違って透明なので、石のお墓を設置すれば見えることのない後ろ側が透けて見えます。夜にライトアップをすればとても美しく、見栄えの良いお墓になります。
また、石のお墓に比べれば、実にさまざまなデザインを選択できるため、とてもユニークで個性のあるお墓にカスタムできます。ガラスの色も一般的なクリスタルだけではなく、ピンクやグリーン、ブルーなど多彩なカラーバリエーションがあるのも魅力のひとつです。
また柄を入れるか入れないかなどの選択肢もあるため、いろいろ装飾を施せば、世界にひとつだけのお墓を作ることも可能です。また、御影石の間にガラスを挟むこともできるので、あまり目立たせたくないけれど、故人の好きだった色も使いたいなど細やかな希望まで叶えることができるのです。
ガラスのお墓(光墓)のメリットとデメリット
ガラス墓のメリット:強度が高くお手入れが簡単
まず第一のメリットとして挙げられるのが、ガラスのお墓は強度がとても高いということです。ガラスの分子構造は大変堅いため、何十年、何百年経っても同じ姿を保つことができるのです。その上、石と違って吸水性がないので劣化速度が遅いという特徴があります。
ヨーロッパなどに多くある歴史の深い教会のステンドグラスが、何百年も雨風にさらされてもなお綺麗に残っていることを思えば、理解しやすいのではないでしょうか。
丈夫で長持ちするガラスのお墓ですが、特別なお手入れも必要ありません。せっけんなどをブラシにつけて汚れを軽くこするだけで掃除は完了します。家の窓や鏡などを想像すると、いかにお手入れのしやすい素材であるかが分かるのではないでしょうか。
ガラス墓のデメリット:値段が高く受け入れ確認が必要
このようにガラスのお墓にはたくさんのメリットがありますが、もちろん考えなくてはいけないデメリットもあります。まずはやはり予算の問題です。一般的に石とガラスのお墓を比べると、ガラスの方が高額になってくることが多いようです。
また、ユニークな形であったり、個性的な彫り物などを施したりする場合はさらに値段は高くなってしまいます。カスタムすればするほど、値段も高くなってしまうことに注意しましょう。加えてお墓の場合は、顔となるガラスの部分だけにお金がかかるのではありません。管理費や墓石を設置する土台など、ほかの部分にもお金がかかるため、トータルでどのくらいの金額になるのかということを石材店の方などによく相談する必要があります。
また、お墓を建立する予定の霊園や墓地が、ガラスのお墓を受け入れてくれるかどうかも確認が必要になってきます。多くの場合、その墓地の区画の中であればガラスであっても景観的な理由などから断られることはほとんどないそうです。しかし、まだあまりお墓の素材としては一般的ではないため、霊園側の規約などにガラス墓に関する記載がないところが多いのが現状です。そのため、もしもガラス墓を検討している場合は、事前に問い合わせて確認することをおすすめします。
一般的な石のお墓だとあまり気にしなくてもよいようなことも、ガラスのお墓の場合は気にしなければいけないことも出てきます。そのため、ガラス墓のようなデザイン性に富んだお墓でも受け入れてくれる霊園や墓地を探してから購入を検討するようにしてください。
ガラス墓(光墓)で故人のお墓を特別に
故人への思いを特別な形で残すことができるガラス墓をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
もちろんメリットだけでなくデメリットもありますが、お墓にも個性を求める方にはとても魅力的なのではないでしょうか。しかし、まだ新しいガラス墓の建立には多くの疑問や不安が残ると思います。ガラス墓についての詳しい説明や相談をお考えの方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。