千葉県船橋市の市営霊園に墓地を構えたいけれど、どこで情報を得たら良いか分からないという方も多いかもしれません。
大切な故人のお墓となる霊園は、今後ご家族で長く受け継いでいく場所。事前に交通利便性や霊園の環境を知ることはとても重要です。
また募集はいつごろあるのか、使用料はどのくらいかかるのかなど事前に確認しておくべき情報も多くあります。今回は船橋市の市営霊園について、場所や募集時期、使用料についてまとめました。
船橋市の市営霊園は2ヶ所
令和2年5月現在、船橋市が運営・管理している市営霊園は2ヶ所。船橋市馬込町にある「馬込霊園」、そして船橋市習志野にある「習志野霊園」です。
どちらの霊園も宗教不問で利用できます。それぞれの市営霊園について、交通アクセスや環境をご紹介しましょう。
馬込霊園
電車でのアクセス
- 東武鉄道野田線「馬込沢」駅より約1.5km
バスでのアクセス
- 新京成バス(JR船橋駅北口発、二和道経由鎌ヶ谷大仏行き)「霊園入口」下車約750m
車でのアクセス
- 京葉道路「花輪IC」から約6km
- 東関東自動車道「谷津船橋IC」から約8km
船橋市馬込町の丘陵地帯に位置する馬込霊園は、最寄りのバス停から徒歩約10分ほどの立地にあります。駐車場も完備されていますので、車での来園も安心です。またお盆やお彼岸の時期には、船橋駅から馬込霊園までの臨時バスも運行されています。
馬込霊園が開設されたのは昭和26年。開設以降、順々に拡張し今では船橋市内で最大級の霊園といわれています。面積は283,563㎡もあり、開放的でとても広い霊園です。令和2年5月現在、普通墓地では1万5,013基、芝生墓地では5,937基のお墓が管理されています。
自然豊かという表現がぴったりな、季節の木々や花々が美しい馬込霊園。お墓参りに訪れたあとは、春は桜、秋は紅葉と四季折々の散策が楽しめます。あづまややベンチもあり、天気の良い日は外での休憩も気持ちが良さそうです。園内には50人以上が利用できる参墓者休憩所があり、大人数の法事にも対応できるようになっています。
馬込霊園の詳しい料金はこちら
習志野霊園
電車でのアクセス
- 新京成電鉄「習志野」駅から約2.0km
バスでのアクセス
- 新京成バス(新京成電鉄北習志野駅発、習志野車庫行き)「習志野原」下車約400m
- 新京成バス(JR津田沼駅北口発、高津団地東口行き、他)「自衛隊前」下車約670m
車でのアクセス
- 京葉道路「武石IC」から約5km
習志野霊園は航空自衛隊の習志野分屯基地に隣接した、広さ7,955平方メートルの比較的コンパクトな霊園です。一番便利なのがバスでのアクセス。最寄りのバス停が2ヶ所利用でき、どちらも徒歩約10分以内で霊園まで到着します。習志野霊園は駐車場がありませんので、車でのアクセスはご注意ください。
習志野霊園は旧陸軍墓地を墓地公園として整備し、昭和46年に開設されました。そのため一般のお墓だけでなく、旧日本軍や第一次大戦のドイツ軍捕虜、日露戦争のロシア軍捕虜の戦没者の慰霊碑もあります。
習志野霊園で現在管理されている普通墓地の数は、684基。植樹された樹々はきれいに手入れされており、住宅地にありながら落ち着いた雰囲気をもつ霊園という印象です。
習志野霊園の詳しい料金はこちら
船橋市営霊園の申し込み資格は?
船橋市の市営霊園に申し込むためにはどのような資格が必要でしょうか?まず前提として船橋市に住民登録された船橋市民である方が対象です。
その他にもいくつかの条件を満たす必要がありますが、令和2年5月現在、市のホームページに申し込み資格についての確実な情報は掲載されておりません。
申し込み資格は決定次第公表されるとのことですので、市のホームページや広報誌をこまめにチェックすることをおすすめします。
船橋市営霊園の募集の時期はいつ?
船橋市営霊園の募集の時期も、事前に把握しておくべき大切な情報です。船橋市のホームページによると、例年9月に数十区画分の霊園使用者を募集するとのこと。
現在船橋市で募集している市営霊園は返還墓地区画といって「一度お墓として使われていた霊園区画を墓じまいなどの理由によって更地にし、市に返還された区画」です。
常に市営霊園の利用者を募集しているわけでなく、区画自体に空きが出ないと募集がありません。そのため9月に発行される広報紙と併せて、早めに市のホームページをチェックしておきましょう。
船橋市営霊園の使用料は?どのくらいかかるの?
船橋市の市営霊園を使用するには「霊園使用料」と、施設を管理・維持するための「霊園管理料」の2つの支払いが必要です。
霊園使用料は霊園使用許可時に支払うもので、使う区画面積によって変わります。一番小さい区画での使用料をご紹介しますと、3㎡の区画を借りる際の霊園使用料は、810,000円です(令和2年5月現在)。1㎡当たり270,000円の計算になります。
当然ですが、借りる区画が広くなればなるほど霊園使用料は上がっていきます。
次に霊園管理料ですが、借りる区画面積とその年の4月1日時点の居住地の2つの条件で決定され、管理料は毎年支払いが必要です。
市営霊園は船橋市内の人しか申し込むことができませんが、万一霊園使用者が市外へ引っ越した場合には「市外」の管理費が適用されるため、市内・市外の2つの管理料が設定されています。
霊園使用料は馬込霊園・習志野霊園ともに共通です。今後情報が更新されることも考えられますので、随時船橋市のホームページを確認しておきましょう。
船橋市には霊園のほかに市営霊堂もある
船橋市の市営霊園にはお墓だけでなく、ご遺骨のみを納める「市営霊堂(納骨堂)」があります。令和2年5月現在、残念ながら市営霊堂自体に空きがないことから申し込みは受け付けされておりません。
市営霊堂に空きが出た時点で広報紙やホームページにて募集を行い、公開抽選にて使用者が決定されます。市営霊堂を検討されている方は、霊園同様にこまめな情報のチェックをおすすめします。
船橋で市営霊園を希望するなら早めの情報収集を
市営霊園は市が運営・管理をしていることで安定性が望めることや、宗派を問わず借りられるという理由から人気の高い霊園です。
しかし区画に空きがないと募集自体ありませんので、申し込みまで長期戦になることが予想されます。船橋市の市営霊園にお墓を構えたいと希望される際は、船橋市のホームページや広報紙から早め早めに情報をチェックしておくことが大きなポイントといえるでしょう。
お墓は、ご家族が長いお付き合いとなるとても大切な場所です。交通アクセスや環境、使用料など十分検討し、霊園募集のタイミングを逃さないよう先手を打った情報収集を心がけましょう。