お墓のための保険 – 補償内容と入り方、保証(アフターサービス)との違い

お墓の保険とは、地震や津波、土砂災害といった自然災害によって起こるお墓の損害を補償してくれるものです。特にこの数年の間に立て続けに起こっている地震によって、お墓の倒壊が問題になったこともあり、日本にお墓を持つ方にはとても重要な保険だと言えます。今回はお墓の保険についてさまざまな角度から具体的に解説していきます。お墓の保険加入についてお悩みの方にもおすすめです。

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お墓に保険って、どういうこと?

住宅が地震などの災害で被害を受けてしまった時のための保険があるように、お墓にも保険があります。

お墓も、自然災害などによって何らかの被害を受けてしまう可能性があります。家と比べれば安価でも、一生の買い物であるお墓は安いものではありません。家のように生活と直結する資産ではないので、少し違和感があるかもしれませんが、お墓も家と同じで、管理費を払い維持している大切な資産ですし、簡単には建て替えられるものでもありません。しかも、通常の地震保険ではお墓の被害までは保証されない可能性があるのです。そのため、お墓専用の保険に加入することはとても重要なことです。

お墓の保険とは?どんな時に保証してくれるの?

では、保険に加入すると、どんな場合に保証をしてもらえるのか具体的に見ていきたいと思います。

お墓専用の保険でカバーしてもらえるのは基本的には地震や津波、土砂災害などの自然災害で損害があった場合です。特に地震に備えることは、日本に住んでいる限り最も重要であるといっても過言ではありません。東日本大震災などの例を見ても、地震発生時のお墓の倒壊は深刻な問題になっています。

こういった自然災害での被害の場合は、「隣のお墓が倒れてきて自家のお墓に被害があった」という場合でも補償の対象となることがあります。

もちろん入る保険の内容によって変わってくることになりますが、保険適用となる自然災害は、地震、津波、土砂災害、洪水などです。保険に入る際には、お墓のある地域がどのような自然災害に巻き込まれる可能性が高いかをあらかじめ調べておくと良いかもしれません。

また、掛金や保証金額なども保険によって変わってきますが、月々数千円から入れるものが多いようです。

今からでもお墓の保険には入れる?

ここまで保険へ加入することの重要性について話をしてきましたが、所有しているお墓があればいつでも保険には入れるのでしょうか。

実は、すでに建っているお墓にかける保険と、これから建立するお墓とでは加入の条件などが少し違ってきます。

すでに建っているお墓をお持ちの場合、免震施工がされているかどうかは必ずチェックされます。そのため、お墓が古く、免震施工をしてあるか分からない場合や、免震施工はされているものの、どのくらいの震度まで耐えられるのかなど具体的なことが分からない場合は、保険会社が行う耐震チェックを受ける必要があります。

この耐震チェックを受けて、一定の基準を満たしていると判断されればそのまま保険に入れますし、満たしていなかった場合は基準をクリアできる免震工事を施してから保険に加入することになります。

一方でこれからお墓を建てる方が保険に加入したい場合、お墓購入時に石材店などで保険に入りたい旨を伝えて、加入条件に該当するお墓の施工をしてもらいましょう。

保証と保険の違いに注意!

また、こちらも注意していただきたいのが「保証」と「保険」は違うものであるということです。

墓石には「保証」もしくは「アフターサービス(アフターケア)」が付いていることがありますが、これはあくまで経年劣化や工事の最中に起こった破損や損害に対して効力を発揮するものであり、天災で起こる損害には対応していません。

この違いを理解していなかったために、地震や津波などによって壊れてしまったお墓を自費で再建することになってしまったケースもあります。

この墓石自体に付帯している「保証」でカバーできない部分を補うものが「保険」です。いつ起こるかわからない自然災害によってお墓が倒壊してしまった場合でも再建する費用が保険でまかなえるというのは、地震大国である日本に住む私たちにはとても重要なことではないでしょうか。

お墓を守るにはお墓専用の保険に入っておく必要があります。加入の際は保証金額やカバー範囲をしっかり見比べてから決めるようにしましょう。

まとめ

日本に住んでいる限り、地震の心配から解放されることはありません。それは生活の拠点である住居も、一生ものの買い物であるお墓にも言えることではないでしょうか。思いがけないお墓の被害に備えて、事前に準備しておくことはとても大切です。保険加入をお考えで、疑問や相談したいことがある方はぜひ一度お問い合わせください。