冬季の不安解消の国内初の屋内型ガーデニング納骨堂。一年を通して四季折々の花々や噴水が癒し空間を演出!

本記事は「月刊終活」2022年11月号に掲載された記事を転載したものです。

ガーデニング納骨堂「瑞現寺 札幌もなみ ふれあいパーク」(札幌市南区)

オリジナルデザインの「エバーグリーン」がサークル状に弧を描くように配置
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雪深い北海道で季節や天候に左右されることなく、冬季間の命日のお参りや納骨などの問題を解消!

日本のガーデニング霊園の先駆けとなる“バラ咲く聖園”の霊園開発で知られる株式会社いせや(本社/東京都府中市・田中教夫社長)が、2016年に国内初となるガーデニング納骨堂「瑞現寺札幌もなみふれあいパーク」(経営主体/宗教法人瑞現寺)を北海道札幌市に開園。オープン当時から業界でも注目されただけに、その後の動向を取材した。
明るく開放感に溢れた堂内は、納骨堂というよりはむしろ樹木葬風の公園墓地に近い。鎌倉新書が毎年行っている2020年の「地方・都道府県別お墓の消費者全国実態調査」によれば、お墓の新規購入者の樹木葬を選択する割合が、全国平均では40%程度なのに対して、北海道では60%以上と突出している。それだけ樹木葬の人気が高いといえそうだ。
雪が多い北海道では冬の間、閉園される霊園が多い。そのため、命日が冬季の場合などお参りや納骨も春まで待たなければならない。春のお彼岸に、家族総出でお墓の雪かきをする光景も珍しくないという。
季節や天候に左右されない「瑞現寺札幌もなみふれあいパーク」は、まさに冬季のこうした問題を解消しているといえよう。同納骨堂の管理受託会社の(株)いせや営業部の中尾宏さんは、「命日が冬なのでお参りがしたい、納骨を春まで待たなくてもいい、というお声のお客様も結構いらっしゃいます。テレビCMの放映などの効果もあり、札幌市内にとどまらず、函館や旭川など近隣都市からの利用者も少なくない」という。
道内はじめ、冬季間雪の多い東北や北陸などでも、「新しい葬送スタイルのお墓」のモデルケースとして、改めて注目されそうだ。

代々墓型や期限付き永代供養など4タイプから選択。オリジナルデザイン性が高いエバーグリーンが人気。

堂内に入ると天井が高く、天窓から自然の光が降りそそぎ、開放感に満ちた空間が広がる。そして入口正面のアルハンブラ宮殿をモチーフにしたとされる、一対のライオン像と水路に沿った噴水の水音が心地よく迎えてくれる。

入口正面の一対のライオン像と噴水の水路。左右には区画が広がる

噴水の水路の左右には、四季の草花に包まれた清楚な洋風デザイン墓石が、弧を描くように並び、室内納骨堂であることを忘れさせる。

広々とゆとりの空間が広がる、天窓からは陽光が降り注ぎ、噴水の心地よい水音が心を和らげる

1,122の区画は、代々墓型納骨堂タイプ、永代供養タイプ、宗教法人が管理する永代供養「ふれあいの碑」、樹木葬タイプの4つのタイプが、噴水の水路の左右にエリア別にレイアウトされている。
敷地面積の約半分を占める人気の代々墓型納骨堂「エバーグリーン」は、サークル状に設置されている。御影石に限定せず、大理石やガラス、ステンドグラスなど既成概念から離れたオリジナル性の高いデザインが人気の要因といえよう。
フランス語でを意味する代々墓型納骨堂「フルール」は、噴水の水路を挟んで奥に設置され、0.5㎡、1.0㎡、1.2㎡の3つの大きさの区画から選べる。墓石の手前部分にはお花が植えられている。
「フルール」に比べるとコンパクトだが、フランス語ですてきな”“かわいいなどのの意味がある永代供養タイプ「シュシュ」(13年後合祀タイプ)も、人気の一つ。白い大理石の上に墓石とプレートを乗せたデザインで、想い想いの可愛いデザイン並ぶ。
また経営主体の宗教法人瑞現寺が、永代にわたって管理と供養を行う「ふれあいの碑」は、承継者が少ない方におすすめ。ご家族用「温ぬくもり」「シュシュ」とお二人用「絆きずな」の2タイプ。このほか、落ち着いた雰囲気の樹木葬「ダイアナ」(13年後合祀タイプ)は、金属プレートに氏名、生年月日、没年月日が彫刻され、専用骨壷で納骨される。

永代供養タイプの「ふれあいの碑」。ご家族用の「温(ぬくもり)」とお二人用の「絆(きずな)」のタイプがある
永代供養タイプの「ふれあいの碑」
清潔感のある休憩スペース。写真右は代々墓型納骨堂「フルール」

本記事はweb用の短縮版です。全編版は本誌にてお楽しみください。