873人の購入者のうち653人、約75%が「継承の課題」を理由に樹木葬を選択
超高齢社会を背景に需要が高まる「終活」に関するさまざまなサービスを提供する株式会社鎌倉新書(東京都中央区、代表取締役社長:小林 史生、東証プライム:6184、以下:当社)は、2024年1月に実施した「第15回お墓の消費者全国実態調査(2024年)」の調査にて、「樹木葬を購入した方」を対象とした調査結果として「樹木葬の消費者全国実態調査(2024年)」を発表しました。
取組みの背景
当社が運営する日本最大級のお墓に関するポータルサイト「いいお墓」では、約20年間で累計約100万件の「お墓」に関するご相談を承ってまいりました。その間にも社会は目まぐるしく変化し、合わせるように人々の「お墓」に関する価値観も変容しています。
元々、お墓と言えば「〇〇家之墓」と彫刻された墓石型のお墓(一般墓)を先祖代々継いでいくのが一般的でした。しかし、現在、ライフスタイルや嗜好を取り入れた選択をされる人が急増し、「愛犬と一緒に入れるお墓を探したい」「費用を抑えたシンプルなお墓がほしい」などのニーズも多くなってきました。
中でも、ここ数年、人気があるのが樹木葬(墓域内を樹木や草花で飾ったお墓)で、当社が先立って発表した「第15回お墓の消費者全国実態調査(2024年)」においても約半数(48.7%)の方が選択しています。
今回の調査では、これからお墓探しを始める方の一助となるべく昨今人気のある「樹木葬」を購入した方の声をお届けします。
調査の概要
- 調査名 :樹木葬の消費者全国実態調査(2024年)
- 調査対象:2023年1月~同年12月にお墓探しの総合情報サイト「いいお墓」経由でお墓を購入した方のうち購入したお墓の種類を「樹木葬」と回答した方
- 調査期間:2024年1月19日(金)~1月31日(水)
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答数:873件(全体1,791件)
*回答結果(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計数値が100%にならない場合があります。
*「いいお墓」経由でお墓を購入した方にアンケートを送付し、回答結果を集計しています。
調査トピックス
- 樹木葬を選んだ理由に「継承の課題」を選んだ人が74.8%
- 公園タイプと庭園タイプの購入者が多く、タイプ別の平均金額に大きな差異はなし
- 「最初から合祀される」樹木葬が18.7%、合祀されるまでの期間は回答が割れる結果に
- お墓参りの頻度については8割が「半年に1回以上」と回答
調査結果
1.樹木葬を選んだ理由に「継承の課題」を選んだ人が74.8%
「樹木葬を購入した」と答えた873名を対象に「樹木葬を選んだ理由にもっとも近いものを選んでください」と質問したところ、グラフのような回答内訳となりました。
最も多かった回答は「子どもや後継者に迷惑をかけたくない」で45.2%、次いで「継承者がいない(近い将来いなくなる)」で29.6%、「費用」7.7%となりました。
この結果から、樹木葬を選ぶ際の最大の理由は、継承に関する不安や負担を軽減したいという点にあることが明らかです。子どもや後継者がいる場合でも、継承の必要がなく、将来の負担を心配することが少ない樹木葬が選ばれていることがわかります。
さらに、近年では「おひとり様」と呼ばれる未婚・離婚、または配偶者を亡くし独身で生活している方も増加しています。こうした背景のもと、将来の継承者がいない、またはその負担を避けたいと考える人々にとって、樹木葬は安心できる選択肢のひとつとなっています。
2.公園タイプと庭園タイプの購入者が多く、タイプ別の平均金額に大きな差異はなし
今回の調査においては、樹木葬の主なタイプとして下記「里山タイプ」「公園タイプ」「庭園タイプ」を項目として「購入した樹木葬はどのようなタイプですか」と質問しています。
回答のうち多くを占めたのは、「庭園タイプ」と「公園タイプ」でそれぞれ36.2%、35.2%となりました。「里山タイプ」は、9.3%となっています。
また、それぞれのタイプについて平均金額を算出したものが次のグラフになります。「庭園タイプ」64.1万円、「公園タイプ」60.5万円、「里山タイプ」62.9万円で、樹木葬全体の平均金額63.7万円から金額差はあまり見られませんでした。
3.「最初から合祀される」樹木葬が18.7%、合祀されるまでの期間は回答が割れる結果に
購入した樹木葬が合祀されるまでの期間を伺った質問の回答は上記のグラフの結果となりました。
回答の中で最も多かった「合祀されることはない」というのは、「永代に渡って個別埋葬される」樹木葬のことで、約3割(32.1%)の人に選ばれています。
「最初から合祀される」という回答は18.7%で、その他の約半数は「最初は個別埋葬で一定期間後に合祀される」樹木葬を選んでいることがわかりました。
一定期間後に合祀される場合は「11~25年以内」が最多で16.8%、次いで「26~50年以内」が14.2%となっています。
上記のように、この質問に対しては回答が割れたことから、樹木葬と一口に言っても納骨の期間は霊園の契約条件によるところが大きく、購入検討の際にしっかりと確認する必要がありそうです。
4.お墓参りの頻度については8割が「半年に1回以上」と回答
購入したお墓へのお墓参りの頻度を質問すると約8割が半年に1回以上と回答する結果となりました。この結果からお盆や年末、正月といった一般的な帰省のタイミングでお墓参りに行く方が多いことが予想されます。
また、樹木葬は管理の負担が少ないというメリットがありますが、上記グラフのように全体の回答と比較すると、故人に対して手を合わせる習慣に関しては、他のお墓と変わらないことがわかりました。
まとめ
今回、当社では初めて、樹木葬に特化した調査結果を発表いたしました。これまでの調査では、樹木葬の購入者数が2020年に一般墓を上回り、2023年には過半数を超えるという大きな変化が起きていました。こうした変化は、当時から社会構造の変化が影響していると予測されていましたが、今回の調査では、購入理由の第一位が「継承の課題」であることから、少子化やおひとり様といった社会背景がさらに強く影響していることが浮き彫りとなりました。
また、樹木葬には里山タイプや公園タイプ、庭園タイプなどのタイプがあり、今回の調査ではそのうち公園型や庭園型のタイプを選んだ購入者が多いことが明らかになりました。さらに、合祀までの期間も多様であるため、購入前には樹木葬の種類はもちろん、細かな契約条件についても十分に確認し、比較検討することが重要です。
今後も当社は、変わりゆく社会構造や消費者の価値観の変化に対応し、多様なお墓の選択肢について、調査と情報提供を行ってまいります。ユーザー一人ひとりが納得のいく選択ができるよう、私たちは引き続きサポートしていく所存です。
回答者について
鎌倉新書の「いいお墓」とは
日本最大級のお墓に関するポータルサイトです。経験豊富な専門相談員が、予算や口コミ、地域やアクセスなどの希望に沿ったお墓を案内。全国の墓地・霊園情報やお客様の口コミを掲載し、累計相談件数は100万件以上、掲載霊園数は1万件以上。
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【鎌倉新書について】
1984年創業の日本の高齢社会に向けた「終活」をテーマに出版やインターネット事業を行う東証プライム上場企業です。「介護施設探し」「相続の準備や手続き」「生前の整理や片づけ」「葬儀の準備」「仏壇」「お墓選び」をはじめとした多数のWEBメディアを運営しており、お客様センター等を通しての相談・情報提供も行っております。高齢社会がますます進展していく中で、多くの人々の希望や課題の解決をお手伝いすることで明るく前向きな社会づくりに貢献してまいります。
会社名 :株式会社鎌倉新書
設立 :1984年4月17日
市場区分 :東京証券取引所プライム市場(証券コード:6184)
本社所在地:東京都中央区京橋2丁目14-1 兼松ビルディング3階
代表者 :代表取締役社長COO 小林 史生
資本金 :10億5,763万円(2024年7月31日現在)
URL :https://www.kamakura-net.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
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