新しいお墓のカタチを模索しながら構想から3年。全長53m、高さ3.5m 巨大「古墳型永久墓」が誕生!

本記事は「月刊仏事」2022年6月号に掲載された記事を転載したものです。

公益財団法人 新宮霊園 古墳型永久墓 (福岡県新宮町)

直径16.3mの巨大なすり鉢型の「古墳型永久墓」の円墳。周囲には1,700人分のスペースを確保している
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神秘的なロマンの地に突如として出現した壮大なスケールの前方後円墳型の「古墳型永久墓」

福岡県の北西部に位置する公益財団法人新宮霊園(新宮町)。玄界灘を見渡せるロケーションは絶景スポットだ。高台から望む中世の立花城跡で知られる立花山は、親子のように二つの山が並び、古くは二神山とも呼ばれ、イザナギ・イザナミを祀っていたという神話が残り、神秘的なロマンを感じさせる。新宮霊園の開園は1977年(昭和52)。今年で45年目を迎え、現在の総基数は約7,100基。豊かな自然に囲まれ「格調と安らぎの公園墓地」として、長い間親しまれてきた。
しかし、葬送の多様化やお墓の簡素化が普及しつつある中で、2010年頃には頒布可能な将来的な墓所不足が懸念されはじめる。そのため会議を重ね、各所轄への相談や申請を経て、2016年には今回の開発計画となる2万坪の土地を購入し、墓地経営変更許可を取得。その後、造成工事に2年、墓域の造成・開発に3年。
そして、2,000㎡のエリアに全容を見せたのが、なんと全長53m、高さ3.5m、円墳の直径16.3mの壮大なスケールの「古墳型永久墓」だ。まさに45年の歴史が凝縮された集大成ともいえるだろう。

古墳墓の基本原点は「永久に眠る。土に還る」。間近で見るスケール感と形状の美しさを考慮

この前方後円墳型の「古墳型永久墓」、完成するまでは、さまざまなハードルもあったようだ。墓地の中でもどういうものがいいのかと、もう一度、原点を考えてみようということで、現代に合った新しいお墓のカタチを模索。その結果、「永久に眠る。土に還るのが原点」というコンセプトできあがる。
3年くらい前からは東京など、あちこちの霊園を見学。もともと福岡は古墳が多く、八女市の八女古墳群なども見学。最終的には、象徴的な前方後円墳の仁徳天皇陵がモデルとなった。
その後、何度も議論を重ねた結果、間近で見るスケール感と霊園内の高台から見える形状の美しさを考慮。しかし、実際に造成に入ると一回造成していても、高さ、勾配から全部仕切り直すなどの苦戦も。そして構想から3年。未来永劫、土に還る令和時代の新しい前方後円墳型の「古墳型永久墓」が甦える。因みに今回の「古墳型永久墓」及び同時販売の「樹木葬」エリア等を含む大規模開発地区の総工費は14億円に及ぶ。
巨大な石積みの堅牢な入場門(入口)。後方に霞む島は猫の島で知られる相島
石積みの入場門(入口)から見た「古墳型永久墓」の全景
「古墳型永久墓」エリアの空撮写真。駐車場内の手前の建物がトイレ&休憩室

現在一区画30cm四方で3,100人分を販売、お得感のある家族割りシステムが魅力だ

現在の区画数は3,100人分で、一区画のスペースは30cm四方。土に還りたいという方は骨壺からご遺骨を出して直接、ご遺骨を納める。また骨壺のまま納めたいという方は、五寸壺以下までは対応が可能だ。つまり二者選択ができる。
料金体系はお一人様の申込金が28万円。永久管理費が5万5千円。故人様の銘板への彫刻費用も管理費に含まれている。またご家族で申し込むと、お二人目が25万円、三人目が22万円。4人以上は20万円と家族割りシステムがあるのが魅力だ。
ご家族やご夫婦で探されてる方が多いので、「家族割りがあるんだったら子どもの分も用意しておこう」という、お客様も多いとか。4月16日の販売開始以来、多くの反響があるようだ。( ※ 金額等は2022年6月時点のものです )
古代のロマンを感じさせる埴輪の置物(盛装の女と馬)
くつろぎのスペースと焼香台(2カ所ある)。
水場は堅牢な石組造り
記事の全文は月刊仏事6月号(2022)に掲載されています