都立霊園の募集は年1回、例年6月頃に行われます。募集要項は、東京都の発行する広報誌や公式サイトなどで発表されます。
都立霊園の募集要項はこちら
令和3年度(2021年)「都立霊園」申込方法とスケジュール
都立霊園では毎年1回、新規使用者の募集を行っています。おおまかな流れは下記のとおりですが、詳しくは募集開始とともに配布される「申込みのしおり」をご確認ください。
募集と申込み/手続きの流れ
都立霊園では年1回、新規利用者の募集をしています。毎年6月中旬から7月上旬に抽選申し込みの期間があり、インターネットか郵送で申し込みをすることができます。おおまかな流れは下記のとおりです。
- STEP1募集の公示例年、「広報東京都」6月号で最初のご案内が行われます。都立霊園公式サイトにも掲載されます。
- STEP2お申込みお申込みの方法は、①申込書の郵送 ②インターネット申込の2つです。
- STEP3公開抽選都庁で公開抽選会を実施します。結果は翌日都立霊園公式サイトにも掲載されます。
- STEP4資格審査必要書類を準備し、書類審査を受けます。
- STEP5お支払い使用料と管理料を支払い、入金確認後使用許可書が交付されます。
募集期間および申込書配布期間
令和3年度の募集期間および申込書配布期間は以下日程となります。
申込書配布 | 2021(令和3)年6月15日(火)~7月2日(金) |
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申込期間 | 2021(令和3)年6月15日(火)~7月2日(金) |
抽選日 | 2021(令和3)年8月19日(木) |
使用許可 | 2021(令和3)年12月 |
令和3年度(2021年)「都立霊園」募集要項 /霊園別の募集数・使用料・管理料・申込資格など
都立霊園は申込区分ごとに居住年数などの申込資格が定められています。
ここでは霊園別に、令和3年度の申込区分と募集要項をご紹介します。
※詳細は募集開始時に「申込書」と合わせて配布される「申込みのしおり」をご確認ください。
※居住年数は、令和3年7月2日時点までの継続した期間のことです。
※祭祀の主宰者とは、申込遺骨に対して、将来にわたりご遺骨及び墓所を守っていく方のことです。
多磨霊園/申込区分と募集要項
一般埋蔵施設(1.75~7.80平方メートル)【申込区分1】
- 募集数:321か所
- 使用料:1,613,500~7,191,600円
- 年間管理料:1,400~5,600円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
一度も埋蔵(葬)、収蔵したことがない遺骨を持ち、申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること(申込遺骨は改葬遺骨でないこと)
長期収蔵施設(みたま堂)【申込区分3】
- 募集数:51か所
- 使用料:6体用359,000円、4体用287,000円、2体用215,000円
- 年間管理料:6体用5,440円、4体用4,350円、2体用3,260円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること
樹林型合葬埋蔵施設【申込区分8~10】
- 募集数:2,220体
- 使用料:遺骨1体あたり91,000円、粉状遺骨1体あたり30,000円
- 年間管理料:なし
- 申込者(及び存命の埋蔵予定者)は、都内に3年以上継続して居住していること
<遺骨申込>
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
<遺骨・生前申込>
申込遺骨は申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
<生前申込>
1体用の場合、申込者が埋蔵予定者であること。2体用の場合は、申込者及び埋蔵予定者は全員存命であり、夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
※樹林型合葬埋蔵施設(樹林墓地)は、樹林の下に多くの遺骨を一緒に埋蔵します。
小平霊園/申込区分と募集要項
一般埋蔵施設(1.85~6.00平方メートル)【申込区分1】
- 募集数:100か所
- 使用料:1,618,750~5,250,000円
- 年間管理料:1,400~4,200円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
一度も埋蔵(葬)、収蔵したことがない遺骨を持ち、申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること(申込遺骨は改葬遺骨でないこと)
芝生埋蔵施設(4.00平方メートル)【申込区分1】
- 募集数:25か所
- 使用料:3,540,000円
- 年間管理料:3,760円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
一度も埋蔵(葬)、収蔵したことがない遺骨を持ち、申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること(申込遺骨は改葬遺骨でないこと)
合葬埋蔵施設【申込区分5~7】
- 募集数:800体
- 使用料(一定期間後共同埋蔵):遺骨1体あたり70,000円
- 使用料(直接共同埋蔵):遺骨1体あたり60,000円
- 年間管理料:なし
- 申込者(及び存命の埋蔵予定者)は、都内に3年以上継続して居住していること
<遺骨申込>
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
<遺骨・生前申込>
2体用の場合、申込遺骨は申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。3体用の場合、申込遺骨及び埋蔵予定者は、申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
<生前申込>
1体用の場合、申込者が埋蔵予定者であること。2体用及び3体用の場合は、申込者及び埋蔵予定者は全員存命であり、夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
※合葬埋蔵施設の「一定期間後共同埋蔵」とは、使用許可日から20年間個別に保管した後に共同埋蔵するものであり、「直接共同埋蔵」とは、納骨時に速やかに共同埋蔵するものです。
樹木型合葬埋蔵施設【申込区分11】
- 募集数:300体
- 使用料:遺骨1体あたり194,000円
- 年間管理料:なし
- 申込者は、都内に3年以上継続して居住していること
<遺骨申込>
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
※樹木型合葬埋蔵施設(樹木墓地)は、樹木の周辺に遺骨を一体ずつ埋蔵します。
青山霊園/申込区分と募集要項
一般埋蔵施設(1.55~4.00平方メートル)【申込区分3】
- 募集数:56か所
- 使用料:4,400,450~11,356,000円
- 年間管理料:1,400~2,800円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること
雑司ケ谷霊園/申込区分と募集要項
令和3年度は雑司ヶ谷霊園での募集はございません。
谷中霊園/申込区分と募集要項
一般埋蔵施設(1.60~3.95平方メートル)【申込区分3】
- 募集数:67か所
- 使用料:2,896,000~7,149,500円
- 年間管理料:1,400~2,800円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること
染井霊園/申込区分と募集要項
一般埋蔵施設(1.50~1.80平方メートル)【申込区分3】
- 募集数:44か所
- 使用料:2,556,000~3,067,200円
- 年間管理料:1,400円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること
立体埋蔵施設【申込区分4】
- 募集数:30か所
- 使用料:648,000円
- 年間管理料:なし
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること
八柱霊園/申込区分と募集要項
一般埋蔵施設(1.75~5.90平方メートル)【申込区分2】
- 募集数:315か所
- 使用料:351,750~1,185,900円
- 年間管理料:1,400~4,200円
- 申込者は、都内又は千葉県松戸市に5年以上継続して居住していること
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること
芝生埋蔵施設(4.00平方メートル)【申込区分2】
- 募集数:30か所
- 使用料:844,000円
- 年間管理料:3,760円
- 申込者は、都内又は千葉県松戸市に5年以上継続して居住していること
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること
合葬埋蔵施設【申込区分5~7】
- 募集数:2,000体
- 使用料(一定期間後共同埋蔵):遺骨1体あたり134,000円
- 使用料(直接共同埋蔵):遺骨1体あたり54,000円
- 年間管理料:なし
- 申込者(及び存命の埋蔵予定者)は、都内又は千葉県松戸市に5年以上継続して居住していること
<遺骨申込>
申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること。2体用の場合、申込遺骨2体が夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
<遺骨・生前申込>
2体用の場合、申込遺骨は申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること。3体用の場合、申込遺骨及び埋蔵予定者は、申込者と夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
<生前申込>
1体用の場合、申込者が埋蔵予定者であること。2体用及び3体用の場合は、申込者及び埋蔵予定者は全員存命であり、夫婦、親子又は兄弟姉妹であること
※合葬埋蔵施設の「一定期間後共同埋蔵」とは、使用許可日から20年間個別に保管した後に共同埋蔵するものであり、「直接共同埋蔵」とは、納骨時に速やかに共同埋蔵するものです。
八王子霊園/申込区分と募集要項
芝生埋蔵施設(4.00平方メートル)【申込区分1】
- 募集数:95か所
- 使用料:1,196,000円
- 年間管理料:3,760円
- 申込者は、都内に5年以上継続して居住していること
一度も埋蔵(葬)、収蔵したことがない遺骨を持ち、申込者は、申込遺骨の祭祀の主宰者であること(申込遺骨は改葬遺骨でないこと)
都立霊園は非常に人気で抽選倍率が20倍を超える施設もありますが、例年、その狭き門を通過して当選した方の中で「要件を満たしていないため利用できない」という方もいるようです。募集申込みの際は、要件を満たしているか必ず確認するようにしましょう。
令和3年度に募集が行われる都立霊園のご案内
都立霊園とは/お墓の種類、現地レポート
都立霊園は現在、青山霊園、雑司ケ谷霊園、谷中霊園、染井霊園、多磨霊園、八柱霊園、小平霊園、八王子霊園の8カ所にあり、その総面積は約416万㎡と広大な土地を有しています。また都立霊園は、運営の永続性や管理費の安さ、宗旨・宗派不問ということから人気も高く、毎年1回の募集の際には抽選によって入れるかどうかを決めることになります。
都立霊園では、従来型の一般埋蔵施設のほか、立体埋蔵施設や合葬埋蔵施設といった合葬式のお墓も用意されています。申込資格は申込区分や霊園毎に違いがあるため、募集開始時に配布される「申込みのしおり」や公式サイト等で確認しておきましょう。なお、分骨した遺骨による申込みや、同一人物による複数の申込みはできません。
都立霊園の使用料や管理料は、青山霊園など高額なものもありますが、基本的には民間霊園より若干安い設定になっています。ただし、区画面積が広い墓所が多いため、大きな区画の場合は当然、墓石費用や工事費が高くなります。申込み時には、区画面積の確認も必須といえます。
すべての区画は抽選方式となるため、当選した場合でもどの墓所になるのかは分からず、墓域が自由に選べないという側面もあります。墓所選びで失敗しないためには、価格のほか、区画面積、立地、利便性、継承面などの条件をじっくりと考慮した上で申込むのをおすすめします。
都立霊園の歴史
明治7年、明治政府は当時の東京府のなかで埋蔵できる地域を指定しました。それまでは、寺院の墓地に埋葬していましたが、その地域を絞り込んだのです。東京府は、住民が埋葬に困ることのないように指定地域内に公共墓地の建造を進め、明治から大正にかけて、計画していた墓地はほぼ完成しました。それが都立霊園の始まりです。
そして戦後、小平霊園、八王子霊園が新たに加わり、現在の8カ所の都立霊園が使用されるようになりました。
都立霊園にあるお墓の種類
都内に8ヶ所ある都立霊園と、そこで取り扱っているお墓の種類(埋蔵施設の種別)をまとめました。どの霊園にどんなお墓があるのか確認しておきましょう。
※お墓の種類についての説明は一覧末尾に記載しています。
霊園名 | お墓の種類(埋蔵施設の種別) |
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多磨霊園 | 一般埋蔵施設 / 芝生埋蔵施設 / 壁型埋蔵施設 / 合葬埋蔵施設 / 樹林型合葬埋蔵施設(樹林墓地)/ 長期収蔵施設(みたま堂)/ 一時収蔵施設 |
小平霊園 | 一般埋蔵施設 / 芝生埋蔵施設 / 壁型埋蔵施設 / 合葬埋蔵施設(合葬式墓地)/ 樹木型合葬埋蔵施設(樹木墓地)/ 樹林型合葬埋蔵施設 |
青山霊園 | 一般埋蔵施設 / 立体埋蔵施設 |
雑司ケ谷霊園 | 一般埋蔵施設 / 短期収蔵施設(崇祖堂) / 一時収蔵施設 |
谷中霊園 | 一般埋蔵施設 / 立体埋蔵施設 |
染井霊園 | 一般埋蔵施設 / 立体埋蔵施設 |
八柱霊園 | 一般埋蔵施設 / 芝生埋蔵施設 / 壁型埋蔵施設 / 合葬埋蔵施設(合葬式墓地)/ 一時収蔵施設(八柱霊園納骨堂) |
八王子霊園 | 芝生埋蔵施設 |
お墓の種類/埋蔵施設の種別
- 一般埋蔵施設埋蔵施設
一般的な平面墓地の形式で、区画割りされた土地を貸し付けるもの。墓石などは自分で設置する必要があります。 - 芝生埋蔵施設
芝生を敷きつめた平坦地に、等間隔に埋蔵施設を配置したもの。区画は分けられていますが、囲いなどを設置することはできません。 - 壁型埋蔵施設
墓石が壁のように密接して配置された埋蔵施設。墓石とカロートはあらかじめ設置済みで、使用者は墓石に家名の表示が可能です。 - 合葬埋蔵施設
一つのお墓に多くの遺骨を共同埋蔵する施設。年間管理料不要、生前申込可。使用許可日から20年間、個別保管後に共同埋蔵する「一定期間後共同埋蔵」と、納骨時に共同埋蔵する「直接共同埋蔵」の2種類があります。 - 立体埋蔵施設
使用許可日から20年間、地上カロート(納骨室)に個別埋蔵したのち、地下カロートに共同埋蔵する施設。3体分の遺骨を収蔵できます。 - 樹木型合葬埋蔵施設、樹林型合葬埋蔵施設
いわゆる樹木葬・樹林墓地のこと。死後は安らかに自然に還りたいという都民の思いに応えるために作られた墓地です。 - 長期収蔵施設
墓所として長期間使用することを目的とした納骨堂。使用期間は30年で更新が可能です。 - 短期収蔵施設
ある程度の長期にわたり収蔵することを目的とした納骨堂。使用期間は5年間で更新が可能です。 - 一時収蔵施設
墓地を取得するまでの間、一時的な遺骨の保管を目的として使用する納骨堂。使用期間は1年で、更新は4回まで可能です。
現地レポートで知る都立霊園
都立霊園に関するよくある質問


- 申込み期間 … 2021(令和3)年6月15日(火)~7月2日(金)
- 抽 選 日 … 2021(令和3)年8月19日(木)
- 使用許可日 … 2021(令和3)年12月
申込みの流れは「募集と申込み/手続きの流れ」をご覧ください。
※2021年の募集については新型コロナウイルスの影響により予定が変更となる場合があります。


- 都庁第一、第二本庁舎1階・2階の案内コーナー
- 各都立霊園、都立瑞江葬儀所の窓口
- 都内各区市町村及び千葉県松戸市役所の窓口
- 東京都公園協会 本社(新宿区歌舞伎町2-44-1)


- 多磨霊園 … 一般埋蔵施設 / 長期収蔵施設 / 樹林型合葬埋蔵施設
- 小平霊園 … 一般埋蔵施設 / 芝生埋蔵施設 / 合葬埋蔵施設 / 樹木型合葬埋蔵施設
- 青山霊園 … 一般埋蔵施設
- 谷中霊園 … 一般埋蔵施設
- 染井霊園 … 一般埋蔵施設 / 立体埋蔵施設
- 八柱霊園 … 一般埋蔵施設 / 芝生埋蔵施設 / 合葬埋蔵施設
- 八王子霊園 … 芝生埋蔵施設
詳しくは「霊園別の募集数・使用料・管理料・申込資格など」をご覧ください。




令和2年度(2020年)の実績では、一般埋蔵施設は4.6倍、合葬埋蔵施設は3.4倍、樹林型合葬埋蔵施設は14.4倍、樹木型合葬埋蔵施設は1.1倍という結果となっています。
都立霊園の抽選や倍率については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
都立霊園のメリット・デメリット
都立霊園のメリット・デメリットには、以下のようなことがあげられます。
都立霊園のメリット
- 東京都が管理する墓地なので、管理体制がしっかりしていて将来的にも不安がない
- 民間に比べて管理費が安い傾向にある
- 墓地自体に古い歴史があり、敷地は広大で自然が豊かなので、気持ちよくお墓参りができる
- 宗教や宗派に縛られない
- 指定の石材店がなく、自由に選べる
都立霊園のデメリット
- 申し込みは、ほぼ抽選になり倍率が高い
- 墓地を建てる区画が選べない
- 生前には申し込みができない(一部できるところもあります)
- 宗教がある場合、僧侶や神主などに墓地まで来てもらう必要がある
- 法事施設を持たないところが多い
都立霊園には上記で挙げたようなメリット・デメリットがありますので、よく比較検討をしてお墓を決めましょう。「いいお墓」では、都立霊園をお考えの方のご相談もお受けしています。気になる点や不安に感じることなどありましたら、お気軽にお問い合わせください。