樹木葬の埋葬方法について

火葬を行い、葬儀・葬式が終わると、遺族は故人の遺骨を納めるお墓について考えることになります。終の棲家であるお墓選びは故人の家でもあり、遺族のお墓参りの場所にもなります。立地や金額、継承など多くのことを考える必要があります。本記事では樹木葬の埋葬方法や散骨方法についてご紹介していきます。

樹木葬はその埋葬方法によっては遺骨を取り出せなくなることもあります。事前にきちんと情報収集のうえ、後悔しないお墓の購入にお役立ちいただければ幸いです。

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樹木葬とは

樹木葬に明確な定義はない

多様化するお墓の種類の中で、近年急速に広がりを見せているのが「樹木葬」です。墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓ですが、樹木葬とひとことで言ってもさまざまなタイプがあります。樹木ではなく草花や芝生で彩られたガーデン風のものなどもあり明確な定義はありません。

遺骨を自然に還す埋葬方法

樹木葬に明確な定義はありませんが、「最期は自然の中で土に還る」という自然葬の一種であることは変わりません。
ただし埋葬方法は様々な方法があるため、霊園の管理者に事前確認をしておく必要があります。樹木葬以外の自然葬には遺骨を細かく砕いて粉骨し、海に撒く海洋散骨などがあります。

永代にわたり供養してもらえるため、承継者を必要としない

永代にわたり供養してくれる場合が多く、埋葬後の管理やメンテナンスは霊園の管理者が行ってくれるため次の世代に負担をかけたくない方や、お墓の管理者がいないという方にとっては特にメリットのある方法です。いずれお墓を引き継ぐ人がいなくなるなどの管理の問題も解消できます。

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「永代供養(えいたいくよう)」とは、さまざまな事情でお墓参りが難しくなってしまった場合に、お寺や霊園が、親族に代わって故人を手厚く管理・供養してくれるというものです。 一般的には、墓所ごとに供養の回忌が定められており、一定期間が過ぎた遺骨は「合祀墓(ごうしぼ・ごうしばか)」に移されますが、個別タイプもあります。 費用は埋葬形式やお墓の種類によっても異なり、「2017年度 お墓の消費者全国実態調査」によれば、永代使用料や墓石代のほか、工事代金など諸々を合わせた平均額は92.1万円となっています。 一般墓に比べて安価で、管理に安心感があることから、納骨堂や樹木葬などと並んで、近年注目されている様式です。

価格は比較的安価に済む

従来の一般墓に比べ、墓石を建立することなく、埋葬をするので、比較的安価に求めることができます。お墓の値段は、基本的に墓地を使用するための「永代使用料(土地代)」と、墓石の料金・彫刻・設置のための工事代金の「墓石の工事費」との合計となります。墓石を伴うお墓の相場は、東日本の場合150万円から300万円程といわれますが、お墓を立てる場所によっては土地代だけでも100万円程度から1,000万円程まで値段に大きな幅が出ることがあります。樹木葬の場合、平均70万円前後で購入することが可能です。

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宗旨宗派を問わない場合が多い

宗旨宗派を問わずに埋葬できるところが比較的多いのも特徴のひとつです。宗旨宗派が自由ということは、納骨式や宗教によるしきたりもありません。
ただし稀に、「個別の法要はお寺の宗派で執り行う」「戒名を付ける」といった条件が付くケースもあるため、確認が必要です。

樹木葬ならどこにでも散骨できるの?

樹木葬といっても好きなところに勝手に撒くことができるわけではありません。霊園として管理・整備された敷地に撒くのが一般的ですが、私有地でも所有者の許可があれば散骨することが可能な場合があります。しかし殆どの場合は禁止されており、例えば漁業権が設定されている河川や海洋、公園など公共の土地、山林など他人の私有地では散骨することは禁止されています。地域によっては自治体がそれぞれ条例を作っていて散骨許可が必要な場合もあるので、事前に確認が必要になります。

樹木葬によくある霊園タイプ

庭園タイプ

ごく限られたスペースに、シンボルツリーや花木を植えるタイプ。寺院の境内墓地や霊園の一角でも見られる、“都市型”の樹木葬と言えるでしょう。
庭園・ガーデニング風の雰囲気を保つよう管理している霊園が多く、整理された美しさを感じることができます。

庭園タイプの樹木葬の画像

公園タイプ

墓域をマウント状にして芝生を植えたりするなど、まるで公園のような自然が感じられる環境整備が成されたタイプで、園内の一区画を樹木葬としている霊園が多いです。

樹木は1~数本を墓域に植えるシンボルツリー型が多いようですが、一部、一区画ごとに植える霊園もあります。

公園タイプの樹木葬の画像

里山タイプ

自然とより密接した環境の中、「人を弔う墓地で里山の草木を育てる」といった自然保全の目的を持ったタイプ。山林などの広大な面積を持ち、一区画に1本ずつ樹木を植えるところが多いようです。里山という言葉の通り、管理がきちんと行き届いているというよりは、自然のままに管理されている場合が多いです。

里山タイプの樹木葬のお墓の写真

樹木葬の埋葬方法と注意事項

樹木葬の埋葬方法を三つご紹介します。

遺骨を自然へと還す散骨タイプ

散骨は遺骨を埋めるのではなく細かく砕いて粉骨して撒くという手法をとり、自然に還すタイプです。

散骨のように自然に還してしまうと、あとから遺骨を取り出せなくなってしまうので、注意が必要です。

布などに包んで埋葬するタイプ

遺骨が他の人と混ざらないよう、布や袋などに包み重ねて納骨していき、ひとつのスペースに分けて埋葬する共同埋葬型や遺骨を個々の区画に埋葬する個別埋葬型があります。

布に包んで納骨するタイプもほかの方の遺骨と一緒になってしまう場合が多く、遺骨を取り出せなくなるケースが多いので注意しましょう。

専用の壺や筒などに入れて埋めるタイプ

寺院や霊園専用の骨壺や筒などに入れ、ひとつひとつスペースを分けて埋葬する共同埋葬型や遺骨を個々の区画に埋葬する個別埋葬型があります。

専用の壺や筒で納骨するため、ほかの人の遺骨と混じることはありません。ただし多くの霊園では一定期間終了後、合同墓などに合祀された後に遺骨を土に還すという方法がとられています。

樹木葬はこんな方によく選ばれています

承継者がいない、子どもがいてもお墓を継がせたくないと考えている方

一般的な墓石があるお墓に埋葬を行う場合、基本的に故人の親族などが代々お墓を引き継ぎ、管理しなくてはなりません。現時点では引き継ぐ人がいるかもしれませんが、いずれお墓を引き継ぐ人がいなくなる場合も考えられます。

それに比べて樹木葬の場合は、墓石を作るわけではないので何世代にもわたって引き継ぐ必要性がありません。

よって承継者問題が起こることがなくなるだけでなく、霊園や墓地を管理している人が代わりに管理してくれるため、管理の問題も同時に解消できます。

自然回帰志向の方

自然に還りたいと思う自然回帰志向の方が樹木葬を選ぶことが多い。

安価で墓を求めようと考えている方

墓石代がかからない分、一般の墓と比べ金額が抑えられ、比較的安い費用で埋葬することが可能です

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樹木葬を求める際のチェックポイント

海洋散骨とはどう違うのか

海洋散骨とはその名の通り、海に散骨する形態の葬送方法です。申請・許可されている海にチャーターした船やボートで沖まで出ていき、粉骨した遺骨を撒く埋葬方法です。

墓所である土に還るのとは違い、原則として散骨するため、遺骨が戻ることはありません。
樹木葬と違い、墓標が不明確になります。木の下に遺骨があることがわかればお墓参りもしやすいですが、海洋散骨の場合、散骨した場所まで正確に行くことは難しいためこの辺りも選ぶ際に注意が必要です。

形態、埋葬方法がさまざまなので現地確認が必要

樹木葬には明確な定義がないため、樹木葬と一口に言っても霊園ごとに形態や埋葬方法は違います。現地を見学して、形態や埋葬方法を確認することは実施する必要があります。

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安価ではあるが何人かで入る場合は割高になるケースも

1人用の樹木葬は比較的安価ですが、夫婦・家族などでの場合は人数分の埋葬となってしまい、意外に高くなってしまう場合もありますので、事前に確認しておく必要があります。

一定期間埋葬された後、合祀になるケースが多い

多くの霊園では、「13年」「17年」など決まった期間(年忌法要の期間に合わせることが多いようです)、骨壺に入れて埋葬し、合同墓などに合祀された後に遺骨を土に還すという方法がとられています。樹木葬の購入前には、霊園・墓地がどのような方法で埋葬しているのか、何年間その場に埋葬されるのかを確認しておきましょう。合祀された後から遺骨を取り出すことができませんので注意が必要です。

管理している住職などの人柄などを確認しておく

永代にわたり管理をお願いすることになりますので、寺院の住職などとお会いし、その人柄などに触れるなどしておくとよいでしょう。

樹木葬の埋葬方法に関するまとめ

ここまで埋葬方法別の注意点やどんな方に選ばれるのかについてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

散骨は後々遺骨が取り出せなくなることもありますし、霊園によって管理手法なども異なってきます。実際の購入の前には現地見学をすることが非常に重要です。

最近では、先祖代々のお墓を墓じまい、改葬して永代供養付き樹木葬を選ばれる方も増えています。供養の形も時代の流れとともに変化しています。

いいお墓では相談無料で全国の樹木葬を扱っている霊園をご紹介しています。経験豊富なスタッフが第三者的な立場からお客様のニーズに沿ったご提案を無料で行っております。お気軽にお問合せいただければ幸いです。

必ず現地見学をして自分の希望に叶った樹木葬を選びましょう。

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