樹木葬の費用の相場はいくら?内訳とタイプ別費用の比較まとめ

”自然に還る”というコンセプトのもと、墓石の代わりに樹木を墓標とする樹木葬。散骨などと並ぶ自然葬の一種で、近年希望者が増えているお墓のスタイルです。

メリットとして上げられることのひとつに、一般墓に比べて費用を安く抑えられる点があります。その理由として、墓石を使わないこと、広いスペースを必要としないという樹木葬の特徴が大きく関わっています。

では、実際に樹木葬を行う場合、費用はいくらくらいになるのでしょうか?その詳細や、費用や樹木葬のタイプなどについて詳しくご紹介します。

樹木葬とは

まず、樹木葬の特徴ともいうべき4つのポイントを確認してみましょう。

  • 自然に還ることができる
  • 承継者を必要としない
  • 墓石代がかからず、費用を安く抑えられる
  • 宗旨宗派を問わないことが多い

自然に還ることができる

樹木葬は墓石の代わりに樹木や花々などを墓標とし、「自然に還る」という多くの人の願いを叶えられるような埋葬方法です。散骨などに比べると、墓標があることなどから参拝しやすいといわれています。

承継者を必要としない

樹木葬では墓石の管理を引き継ぐ必要がなく、多くの場合が永代供養されることになります。一定の年数を経てから遺骨の場所を移し、合祀となることが多いでしょう。核家族や独身の方も多い現代、承継者を必要としない樹木葬は現代のニーズに合ったスタイルといえるかもしれません。

墓石代がかからず、費用を安く抑えられる

樹木や花々を墓石の代わりにする樹木葬において、墓石代はかかりません。また、遺骨を他人とまとめて埋葬することもあるスタイルを選べば、よりその費用は安くおさえられます。埋葬のスタイルについては記事後半でご紹介します。

宗旨宗派を問わないことが多い

”自然に還る”というコンセプトがある樹木葬では、宗旨宗派を問わないことが一般的です。ただし施設によっては法要などをお寺の宗派に沿って行うといった条件がある場合も。事前に必ず確認をしましょう。

樹木葬を探してみる

樹木葬の費用の相場は?

樹木葬の費用相場は、立地や埋葬方法によって幅が出ます。ただし、一般墓と比べると、その平均費用は安くおさえられることが多いでしょう。

東京都23区 北海道札幌市 大阪府大阪市
樹木葬 77.5万円 40.0万円 52.1万円
一般墓 172.7万円 61.2万円 166.2万円

また、2019年1月から12月までの1年間に「いいお墓」サイトを利用し、お墓を実際に建てられた方を対象として行った「お墓の消費者全国実態調査」によると、樹木葬の平均購入価格は68.7万円で昨年の数値を下回っています。

対して一般墓は176.1万円と昨年の数値よりも値上がりしており、人気が高まる樹木葬において、寺院や霊園による価格競争が生まれていることがうかがえます。

樹木葬を探してみる

3つのタイプ別埋葬方法比較

それでは、樹木葬の3つの埋葬方法についてみていきます。

遺骨は”自然に還る”というコンセプトのもと粉骨にし、骨壺を使わずそのまま土に還す方法が一般的です。そのほか、粉骨した遺骨を布に包む方法、長い筒のようなものに入れる方法などもあります(この場合、契約年数を経た後に合祀にすることが多い)。

土に還す方法を選ぶと、お墓の引越しを考えている場合でも遺骨を取り出せなくなってしまうため、遺骨をどのように埋葬するかは事前に必ず確認しておきましょう。

1、合祀型の樹木葬

シンボルとなる木の下に、他の方と共に遺骨を埋葬する方法です。3つのタイプの中でも比較的費用を安くおさえられますが、お墓参りでは故人1人に対する参拝が難しくなります。

また、他の方と遺骨を一緒にするため、後々になって遺骨を取り出せないというデメリットもあります。

2、集合型の樹木葬

合祀型と似た埋葬方法ですが、シンボルとなる木の下が区画で分けられており、他の方と遺骨が混ざらないと言う点に違いがあります。

個人の区画が設けられるため、合祀型よりも費用は高くなりますが、一般墓と比べれば安くおさえられます。

3、個別型の樹木葬

個人のスペースごとに一本の木を植え、その下に遺骨を埋葬する方法です。従来のお墓のスタイルに近く、参拝も行いやすいでしょう。

個人の区画が明確であるため、樹木を選んだり墓域のデザインにもこだわったりすることができますが、その分費用は高くなります。

樹木葬を探してみる

樹木葬できる墓地霊園のタイプでも費用が変わる?

樹木葬には大きく分けて、3つのタイプがあります。ただし、霊園タイプは場所によってさまざまな特徴があり、その形態は簡単に分けられない場合もあります。樹木葬を選ぶ際には、一度は見学に行くことをおすすめします。

1、庭園タイプ

庭園やガーデニング風の雰囲気を大切にしたタイプです。寺院の境内にある墓地などにもみられ、限られたスペースを活用した都市型の樹木葬といわれています。樹木や花木をシンボルとすることも多いです。

2、公園タイプ

 

公園のような、整った自然を楽しめるタイプです。園内の一角を樹木葬のスペースとして環境整備していることが多いでしょう。墓域に樹木を1〜数本植えるスタイルが多いですが、ひと区画ごとに植える場合もあります。

3、里山タイプ

自然あふれる山林の中で、ありのままの自然に還そうというタイプです。もっとも自然葬らしいスタイルで、墓域ごとに1本ずつ樹木を植えることが多いです。広大な土地の一角に埋葬し、郊外の霊園に多く見られます。

樹木葬を探してみる

樹木葬の費用の内訳

基本的に樹木葬の費用に含まれるのは、お寺の土地を使用する永代使用料、埋葬料、年間毎にかかる場合がある管理費のみです。ただし、年間管理費については昨今、かからない霊園も多くなってきました。

1、永代使用料

寺院や霊園の土地を使わせてもらうための使用料です。遺骨は契約した墓地に埋葬されますが、永久的にその土地を使えるというわけではありません。

多くの場合は一定の期間を経過したあとは、遺骨を元のスペースから取り出して他の遺骨と合わせて土に還し、合祀にします。その経過期間については寺院・霊園ごとに違うため確認しましょう。

2、埋葬料

遺骨を埋葬するための手数料です。ご家族の埋葬の場合は、家族まとめてではなく、1人ずつ料金が発生します。そのため、埋葬人数が多いほど費用は高くなります。

注意点としては、埋葬料が永代使用料に含まれる場合もありますし、埋葬料がない代わりに永代使用料を高めに設定している霊園もあります。埋葬料がかからないからといってお得とは言い切れないため、注意が必要です。

3、年間管理料

お墓の管理をしてもらう料金です。運営費、管理費と呼ばれることもあります。

樹木葬は合祀の場合などは、年間管理料がかからないところも増えてきています。ただし、個別型や集合型は年間管理料がかかることもあります。

樹木葬を探してみる

どんな霊園を選ぶと安くなる?

霊園のタイプ、遺骨の埋葬方法以外にも、霊園の管理母体によって費用は変わります。

管理母体には、主に公営霊園、民営霊園、寺院墓地の3つがあります。

1、公営霊園

市区町村など、自治体が管理・運営する霊園です。公営霊園の樹木葬は多くはありませんが、公園型が主流になっています。

費用相場は比較的安くなっていますが、抽選の倍率が高いというデメリットや、生前の予約ができない、利用条件があるなど、利用するためには狭き門をくぐる必要があります。

2、民営霊園

財団法人といった公益法人や宗教法人が運営を行う霊園です。民営運営の樹木葬は数多く、条件などもほとんどないため多くの方が利用しやすくなっています。

ただし、霊園の立地や埋葬の形態もさまざまな民営霊園は費用相場も幅広くなるため、事前にしっかり調べて選ぶことが大切です。それでも、一般墓と比べると安くおさえられることが多いでしょう。

3、寺院墓地

寺院によって管理・運営される墓地です。近年の樹木葬需要の高まりに伴って、一般墓だけでなく樹木葬も行える寺院が多くなってきました。

歴史ある寺院が供養を行ってくれるなど安心して任せられる一方で、その寺院の檀家になるといった条件がついていることもあります。入壇料・お布施代が別途必要となる場合もあるので、しっかり確認しておきましょう。

樹木葬を探してみる

追加料金でできること

本来のお墓とは違うスタイルになるからこそ、墓域を素敵に飾りたいという方もいらっしゃるでしょう。基本の費用は安くおさえられる樹木葬ですが、追加料金を払って受けられるサービスもあります。

銘板彫刻料

遺骨を埋葬した墓域に、ネームプレートともいえるような、銘板を設置できるサービスです。

石や金属に、名前や言葉を入れることができます。変わりゆく自然を楽しみながら、そこで変わらぬ姿を見せてくれる銘板。どこに遺骨があるかも分かりやすくなります。

法要料

命日などに法要を行ってもらうサービスです。

霊園として合同で行われる法要以外に、個別に僧侶を呼んで読経してもらうことも可能です。合同の読経はあらかじめ費用に含まれることが多いですが、個別の場合は僧侶に渡すお布施などが必要です。

樹木葬を探してみる

よく調べて、樹木葬を具体的にイメージしましょう

年々、人気が高まっている樹木葬。本人だけでなく、残される家族にとってもお墓は大事な場所です。比較的新しいスタイルの樹木葬は、ご家族など周囲の方にしっかり理解してもらう必要があります。

ご利用の人数、立地などでも樹木葬のスタイルは大きく変わります。そのため、まずどのような樹木葬を選びたいのかを決めましょう。そして、ぜひ実際に現地に行ってその雰囲気や詳細を確認することをおすすめします。ご家族にも納得してもらった上で、安心のお墓選びをしたいものですね。

エリアから樹木葬を探す

5/5 (1)