あの「三太郎」ここに眠る!昔話の主人公・伝説の墓まとめ

神話や昔話の登場人物たちの中には実在の人物をモデルにしたものもありますが、そのほとんどの実在性は確かめようがありません。
けれども日本各地には、昔話の登場人物たちのお墓だと伝えられている場所がいくつもあります。
真偽はともかく、その人物たちを大切に思っていたからこそ、お墓ができたのでしょう。人々がそう信じて残して来たいくつかの場所を、紹介いたします。

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お墓の選び方やチェックポイントがわかる

金太郎


兵庫県川西市満願寺町7-1 満願寺
日本の昔話の中で、実在の人物をモデルにしたことがはっきりわかっている、珍しい主人公。
その人物とは坂田金時。静岡生まれなのですが、たまたま出会った源頼光にその強い力が認められて、都にやって来ます。
都で武勇を立てた金時ですが、九州の賊たちを討伐しに行く途中の岡山県で熱病にかかり亡くなってしまいました。
満願寺の金時の墓には、その剛力にあやかりたいスポーツマンたちが訪れます。

桃太郎


香川県高松市鬼無町鬼無 桃太郎神社
日本中に桃太郎神社は複数ありますが、この神社にはお墓があります。
なんと桃太郎だけでなく、犬、猿、キジのお墓まで!
このあたりに伝わる伝承では、鬼=海賊で、財宝を奪った海賊を壊滅させた(つまり、鬼が無くなった)ため、鬼無(きなし)という地名が残ったということです。


岡山県岡山市北区吉備津 中山茶臼山古墳
桃太郎のモデルといわれる、大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)の墓と伝えられています。
約120mの前方後円墳。3世紀~4世紀に造られたと考えられています。
宮内庁が管理しているため、残念ながら中に入ることはできません。

浦島太郎


香川県三豊市詫間町箱 荘内半島
室町時代以前から、大浜・積・生里・箱・香田・粟島・志々島を総称し、「浦島」と呼んでいました。
地名である「箱」はまさに玉手箱を開けたところ!
そしてその里に浦島父子のお墓があります。
また、丸山島には「竜王宮」があり、干潮時には歩いて渡ることができます。


神奈川県横浜市神奈川区七島町21 蓮法寺
浦島太郎が竜宮城から戻ってきて父母を探しながらたどり着いたという伝説がある、神奈川。地域には浦島町や亀住町という地名も残っています。
探し当てた父母はすでに亡くなっていたという浦島太郎。会えなかった親子の墓が、蓮法寺にあります。


大阪府大阪市住吉区帝塚山西2-8
帝塚山古墳には誰が眠っているのか? その謎はまだ解き明かされていません。なんとその候補には浦島太郎も入っているのです。
近くに「玉手箱」と呼ばれる地域があり、帝塚山古墳そのものも「玉手丘」と呼ばれていたそう。
また、住吉大社内にある大海神社の御祭神は、乙姫のモデルといわれる豊玉媛(とよたまひめ)。このあたりが竜宮城そのものだったという説もあります。

清姫


和歌山県田辺市中辺路町真砂 清姫茶屋近く
「安珍と清姫」の清姫の墓があります。
熊野詣の美しい僧、安珍に恋い焦がれて叶わず、最期には蛇になって安珍を焼き殺す……。
そんな激しい想いを抱えていた清姫ですが、いまこの墓には「煩悩の焔も消えて今ここに眠りまします清姫の魂」と刻まれています。

安寿と厨子王


京都府舞鶴市下東1098地先
小説「山椒太夫」以前より言い伝えられてきた「安寿と厨子王」の物語。
舞鶴は山椒大夫から逃げてきた二人が非業の死を遂げる場所です。
ここには安寿が葬られている、安寿姫塚があります。


新潟県上越市中央 3丁目12-7付近
こちらは安寿と厨子王、そしてその母が人買いにだまされた場所とされています。
離れ離れになり、生きて会うことができなかった不幸な母子を供養するため、供養塔を建てて弔っています。

 

CMなどを見て、昔話に興味を持った方や、お子さんのいらっしゃる方は、一度お参りしてみてはいかがでしょうか?