【大分・熊本発】日本初!遠くてお寺に行けない人のために、“えんむすびのお寺”が法事をYouTubeで配信してくれます

「お墓参りに行きたいけれど、遠くて行けない」

そんな悩みに答えてくれるサービスを2016年1月、大分県と熊本県(両県にまたがる県境にあるので、住所が2つあるそうです)の金剛宝寺がスタートしました。

その名も「どこでもお墓参(おぼーさん)」(※登録商標出願中)!

故人の戒名または俗名など必要なことを伝えると、お坊さんが法事を執り行ってその内容を動画で配信してくれる、というものです。

このサービスについて、金剛宝寺の井上仁勝住職にお話を聞きました。

小冊子
お墓探しハンドブック

もれなく
全員に

お墓探しの資料をプレゼント!

お墓の選び方やチェックポイントがわかる

どうして動画で法事を配信?

 

このサービスについて、井上住職は「お墓参りに行きたいけれど、遠いので何とかなりませんか?」という相談からすべてが始まったと言います。

金剛宝寺はもともと福岡にありましたが、その後今の大分と熊本の県境の土地に移ってきました。そのため、昔からの檀家さんは遠方にいるという状態になっていました。

これらの檀家さんが元気な間は良いですが、時間と共にだんだん皆が高齢になってくると、車の運転ができなくなったり、体調を壊してしまったり、お墓参りに来られなくなってきました。

こうした問題をどう解決するか考えているうちに、「お寺が遠い」ということだけでなく、例えば「仕事が忙しくて予定が合わない」とか「小さい子どもがいて手が離せない」「お布施が心配」など、さまざまな理由で思うようにお参りができない人がいることに気が付きました。

こうした問題の解決策として生まれたのが、法事の動画配信「どこでもお墓参(おぼーさん)」です。

日本でも初のサービスになるそうですが、井上住職はこれまでもお彼岸やお盆の供養など、遠方の檀家さんから依頼を受けて法事を行ってきました。その際には法事を行った後、その旨を連絡していたのですが、「動画を用いることでその模様もきちんとお伝えできる。これまでの供養がより丁寧になった」と説明しています。

どうやって申し込めばいいの?

まず、戒名や俗名などを専用フォームで事前入力。そのあとネットで決済します。

すると、事前情報をもとに、お寺が法事動画を作成し、配信してくれます。

スマートフォンやPCなどを仏壇の前やお墓の前に置いて動画を再生して、お参りができるという仕組みです。

スマホがあればどこでも法事ができるので、散骨にも合いますし、手元供養との相性もばっちりです。

宗旨・宗派を問わず全国から依頼を受け付けいています(真言宗のお寺なので、供養は真言宗のお経で行われます)。

お布施は定額

お布施は定額で、次のようになっています。

一般向けご供養動画:12,000円(税込)

檀家向けご供養動画:6,000円(税込)*

(*「檀家向け」というのは金剛宝寺のお骨一時お預かりや、上質でお得な永代供養、天空陵のお申し込み者、永代供養塔などの利用者を対象にした特別メニューです)

納品は、メール添付、ダウンロードは無料ですが、オプションでDVDでの納品も可能です。
実際に法事を依頼した方の感想では「日頃仕事で忙しい若夫婦、
孫全員揃って法事をすることができた。法事に来れなかった人には後で供養の様子を見せてあげられるので喜ばれそう」といった声などがあります。

結果にコミットする「お守り」も

金剛宝寺は、法事の動画配信だけでなく、えんむすびのお寺としても親しまれています。

ここにお寺を開いた際に、お参りに来た独身の方の多くが良縁に恵まれたということから、こう呼ばれるようになったそうです。

こう書いてしまうと「恋愛成就」のお寺というイメージがわいてしまいますが、そういうわけではありません。

「縁起」、つまり人が物事を成すきっかけとなる縁、「ありとあらゆる良いものと縁を結ぶ」えんむすびのお寺として活動しています。

オンラインショップでの「お守り」販売や専門家が監修したネットでの「無料おみくじ」など、さまざまな方法で人々の縁を結んでいますが、特徴的なのは「結果にコミットする」ということ。

例えば「お守り」を購入してご利益があればいいですが、良い結果が得られなかった場合には「どうして良い縁に結ばれなかったのか?」、お坊さんが一緒になって原因を探したり、アドバイスもしてくれるそうです。