近年、樹木葬という言葉が浸透してきていますが、こうだという明確な定義はありません。その形態は千差万別であり、代々のお墓のような墓石はなく墓標が樹木であり、木の下に納骨して自然に還るという概念だけが共通しています。
その簡易な埋葬方法であることから総体的に安価である場合が多くみられ、墓じまいや改葬などの場合も選択されることがある人気の供養方法です。しかし、すべての樹木葬が格安であるとは必ずしも限らないという現実があります。「民営霊園」「公営霊園」「寺院墓地」など、あらゆる霊園や墓地において展開されています。
今回は、浜、横川崎で樹木葬が行える霊園をランキング形式にてご紹介し、それぞれのポイントや特徴を分かりやすく説明していきます。最終的に、あなた好みの樹木葬が見つかるのではないでしょうか。
【横浜/川崎】人気の樹木葬ランキングTOP10!
惜しくもTOP10外!でも問い合わせの多い霊園をまとめました
・横浜都筑樹木葬墓地(神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎東1-7-1)
・磯子の丘・海の見える樹木葬(神奈川県横浜市磯子区森5-9-6)
・東神奈川アルヴェアージュ(神奈川県横浜市神奈川区東神奈川2丁目37-6)
・本覚寺の森 観音霊園(神奈川県横浜市鶴見区獅子ヶ谷2-6-32)
・白山釜利谷樹木葬墓地(神奈川県横浜市金沢区釜利谷南2-40-8)
横浜で樹木葬ができる公営霊園も!
・横浜市営 メモリアルグリーン(神奈川県横浜市戸塚区俣野町1367-1)
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樹木葬墓地とは
樹木葬は、植樹された樹木や樹林を墓標として遺骨を自然に還す埋葬方法ですが、明確な定義はありません。生前に購入するケースが多いようです。そこで、樹木葬の3つのタイプにについて説明していきます。
庭園タイプ
ごく限られたスペースに、墓標となるシンボルツリーや花木を植えるガーデンタイプです。寺院の境内墓地や霊園の一角でも見られる、“都市型”の樹木墓地と言えるでしょう。庭園・ガーデニング風の雰囲気を保つよう管理している霊園が多く、整理された美しさを感じることができます。
公園タイプ
墓域をマウント状にして芝生を植えたりするなど、まるで公園のような草花の自然が感じられる環境整備が成されたタイプで、園内の一角を樹木葬としている霊園が多いです。樹木は1~数本を墓域に植えるシンボルツリー型が多いですが、一部一区画ごとに植える霊園もあります。公園タイプの樹木葬はプレート葬とよく似ています。
里山タイプ
自然とより密接した里山という環境の中、「人を弔う静かな墓地で里山の草木を育てる」といった自然樹林保全の目的を持ったタイプです。死して自然に還るという希望を叶えたい方がお求めになるケースが多いようです。里山タイプでは山林や丘などの広大な面積を持ち、一区画に1本ずつ墓標となる樹木を植樹するところが多いようです。
横浜、川崎の樹木葬の費用相場
横浜、川崎で樹木葬を行う場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか。全国の樹木葬の費用相場と比較して、見てみましょう。
一般墓 | 樹木葬 | |
---|---|---|
神奈川県 | 199万4,286円 | 78万5,714円 |
全国 | 176万1,586円 | 68万7,791円 |
東日本 | 178万6,523円 | 70万6,742円 |
西日本 | 166万8,627円 | 62万2,078円 |
出典:【お墓】地方・都道府県別 お墓の消費者全国実態調査(2020 年)
横浜、川崎がある神奈川県は、全国的に見ても費用面が高額ということがお分かりいただけるでしょうか。理由として考えられるのは、元々の地価が高いことなどが挙げられるでしょう。地方と比較しても、永代使用料が高額なのです。そもそも、永代使用料は地価と連動しているため、横浜、川崎のお墓は高額であると考えられます。
しかしながら、一般墓と比較すると半分以下の金額で済むこともあり、横浜、川崎で樹木葬を行うのを一概に高いと言い切ることはできないのではないでしょうか。
埋葬方法によって価格は変動する
樹木葬は、継承する必要のないお墓であることが多いです。一定期間は管理者である寺院や霊園による供養が行われ、その後合祀されることが多いです。つまり、継承者が不要な永代供養の形式となっています。
樹木葬の埋葬方法には合祀型(合葬型)と個人型の2種類があり、それぞれの埋葬方法ごとに価格は変わってきます。合祀は「合わせて祀る(まつる)」、合葬は「合わせて埋葬する」という意味の言葉です。どちらも同じく、骨壺から焼骨を取り出し、ほかの人のご遺骨と一緒にする埋葬方法のことを指します。ご遺骨は合祀により色々な人の遺骨とひとまとめにされ混ざった状態になり、長い年月をかけて土に還るかたちで地面に埋葬されます。
合葬型
ほかの方と同じ敷地内に故人の遺骨を埋葬する合祀型は、埋葬される多くの方に対して一本の木をシンボルツリー(墓標)とします。そのため樹木葬の中でも比較的安い価格となり、相場は30万円ほどです。場所によっては5万円ほどの安い費用で行える場合もあります。費用の安い樹木葬を探すと、ほとんどが合祀型になりますが、一度合祀にすると、散骨と同様後からご遺骨を取り出すことができませんので注意が必要です。
個別型
個別型の場合は個人のスペースを設けたり、一本の木を独占してシンボルとしたり、合祀型に比べて割高になります。相場は70万円ほどですが、高いところでは100万円ほどになる場合もあり格安とは言い難いです。夫婦・家族だけでなく個人(一人)でも入ることが可能です。納骨後、一定年数経過後は坊さんにより集合墓地(合祀・ごうし)に移動され、読経を執り行い永代で供養されることがほとんどです。
集合型
植樹された樹林のまわりに遺骨を集めて埋葬するタイプです。
樹木葬の埋葬方法
樹木葬は墓標が墓石ではなく、樹木となるのが一般的です。納骨は、骨の入った骨壺を墓所の樹の下に埋葬するか、粉骨した骨をそのまま(散骨)か、あるいは布などに包んで埋葬するなどの方法があります。骨壺の場合は、墓所独自の壺や筒が用意されていることが多いです。また、石材などのプレートが墓所に据えられる場合もあります。その場合、プレートには家名やイラストなどが彫刻できます。樹木葬は、供養塔や合祀墓に埋葬する永代供養墓とは埋葬方法は異なります。
遺骨を自然に直に還す散骨タイプ
遺骨を埋めるのではなく、撒くという供養の手法をとり、散骨にようにして直に自然に還すタイプです。散骨で自然に還る埋葬方法をおこなうと、あとから遺骨を取り出せなくなってしまうので、事前に確認が必要です。
布などに包んで埋葬するタイプ
遺骨が他の人と混ざらないよう、布や袋などに包み重ねて納骨していき、ひとつのスペースに分けて埋葬する共同埋葬型、遺骨を個々の区画に埋葬する個別埋葬型があります。布に包んで納骨するタイプもほかの方の遺骨と一緒になってしまう場合が多く、遺骨を取り出せなくなるケースが多いので注意しましょう。
骨壺や筒などに収蔵して埋葬するタイプ
葬式の後、寺院や霊園専用の壺や筒などに遺骨を入れて納骨するタイプです。霊園や寺院専用の壺や筒で納骨するため、他の人の遺骨と混じることはありません。ただし多くの霊園では一定期間終了後、合同墓などに合祀された後に遺骨が土に還るという方法がとられています。墓誌のように、言葉や名前を彫刻できる石碑を使う樹木葬が昨今増えてきています。
どんな人が樹木葬を選んでいるの?
承継者がいない/子供がいてもお墓を継がせたくないと考えている
樹木葬の場合は、一般墓と違い墓石を作るわけではないので、何世代にもわたって引き継ぐ必要性がありません。よって引き継ぐ人がいないなどの問題が起こることがなくなるだけでなく、霊園や墓地を管理している人が代わりに永代に管理してくれるので、管理の問題も同時に解消できます。
改葬(お墓の引越し)や墓じまいを希望している
元々あった先祖代々のお墓を墓じまいして、納骨してあった遺骨を取り出し、別の場所に改葬する際に、樹木葬を選ばれる方もいます。後継ぎがいない、親族が少ないなど供養が困難の理由で、承継する必要がない永代供養の埋葬方法を選択するわけです。
自然回帰したいと考えている
自然回帰志向の方が、樹木葬に注目するケースもあります。死して自然に還るという希望を叶えたい方がお求めになるケースも出てきています。
なるべく予算をかけたくない
墓石がなく土地も狭いため、一般のお墓を購入するよりも費用が安価で求めることができるため、お墓に費用をあまりかけたくないという方が求めるケースもあります。
樹木葬選びの注意点
手入れが行き届いているかは要確認
樹木葬のエリア自体は手入れが行き届いていても、お墓や墓地エリアの周り以外は雑草だらけでやすらぐ気分になれない、という場所もあります。そういった点はパンフレットや資料などでは分からないことも多いため、現地を見学して確認をすることが大切です。
墓地の一角で景観がよくない場合がある
樹木葬というと大自然に囲まれた場所で自然に還るイメージをしがちですが、近年では既存の霊園やお寺の寺院墓地の一角に樹木葬の区画が造られるケースも増えてきています。そういった施設は一般的な墓地が近くにあるため、期待していた景観が得られずガッカリしてしまうこともあるので注意しましょう。
交通アクセスが良くない場合がある
都市圏にある庭園タイプや公園タイプの樹木葬墓地は比較的アクセスが良い場合も多いですが、里山タイプなどでは山間部や遠方の山林の中にある場合も多いため、交通アクセスがあまり良くないことがあります。車でしか行くことができず、その上、山を登らないといけないなどお参りが大変なケースもあるので、樹木葬を選ぶ際には現地を見学して確認することをお勧めします。
自分たちに合った樹木葬選びを
樹木葬は、横浜、川崎であっても一般墓よりは費用が抑えられることや、生前申し込みができること、宗教宗派がほとんど不問であること、自然志向の供養ができるといった多くのメリットが存在します。
数あるなかから、自分に合うものを探すのはとても大変です。こちらで紹介した「【横浜/川崎】人気の樹木葬ランキングTOP10!」を参考に、ご家族とも相談しながら、ご自身に合った樹木葬選びをしてみるのはいかがでしょうか。